無から有と、有を更にと

私は物を作るのが大好きです。
物というと、ちょっと変な言い方かもしれませんが、
絵、料理、音楽、バレエが私にとっての物かもしれません。

絵と料理は本格的に習ったわけでも、なんでもないですが(丸っきりの自己流）
何もないところから、形あるものを作る楽しさがあります。
勿論、料理はレシピというお手本もあるわけですが、
これを入れたらもっとおいしくなる？という工夫が楽しいです。

絵も真っ白い紙に、自分の思いを表現する、あの一瞬の緊張感がとても好きです。
そういう意味では、絵と料理は何もないところからの物づくりという点で似ているかもしれません。

一方、私のしている音楽は、作曲ではありませんから、楽譜というお手本があり
そこに書かれた、作曲家の思いを深く読み取り、そして表現する。
さらに、アンサンブルでは、他の楽器とあわせるという作業があります。
私は、その作業も大好きです。
少しずつ、少しずつアンサンブルができていく過程は、音楽をやるものの醍醐味かもしれません。

バレエも同じです。
振り付けという、昔から脈々と流れるお手本があり
その振り付けを自分の中で消化し、今度は人間としての自分を表現する。
王子様がいれば、相手と呼吸を合わせる。
音響や美術のスタッフは、バレリーナーがいかに美しく見えるかを考えてくださる。
どんどん出来上がっていく。
この作業も大好きです。
いわば、形あるものをさらに自分たちの手で、よりよいものへという作業かもしれません。

これからやろうとしている、実験。
実験計画を立てる段階が一番大変だけど、私は好きです。
これも、無から有。
先行実験などというお手本はありますが、
でも、ほとんどオリジナルです。
被験者探し、材料作り、結果解析、考察とどんどんできていくところがやっぱり楽しい。

実験計画が、ようやくできました。
前回よりいい報告ができますように。