桃から生まれたpink太郎

日々感じていることを、少しずつ書いていきたいです。

楽譜はメッセージ。演奏者はmessenger

2008年11月16日 | cello
先日私は往復6時間かけてcelloのマスタークラスを受講してきました。

講師の先生は、音楽通の方なら、目をキラキラさせて喜びそうな、

ちょっとしたcellistなら、自分たちも受講したくて

ピンクの奴~~~を歯軋りして悔しがりそうな、Europeからの先生です♪





30分前に余裕でついた私はお部屋に入ってびっくり!

観客用の椅子がたくさん並べてあって、

こじんまりとレッスンしてくださるのだろうと思っていた私は、母や私のcelloの先生と

「椅子、片付けちゃおうか。こんなにたくさん観客いないよね~~」

なんて言ってました。



ところが10分前から続々と・・・

椅子はもういっぱい。立ち見まで出ていました。



その日のレッスンは二日目の最終日で、私ともう一人の受講者がいらっしゃったのですが、

その人の顔も青ざめてたなあ・・・w



おまけに司会まではいり

「今日の受講生は、○○&Pinkです。

 (○○さんのPFの紹介:音大の学生さんでした)

Pinkさんは、オケ活動、室内楽の活動も意欲的にしていて、ああたらこうたらうだうだ・・・」

こんなformalなレッスンだと知らなかった私は、緊張がMaxでした。

吐きそうだった。



私の演奏した曲は、

Bachの 「無伴奏cello組曲 第4番」というものです。

日本だと林 峰雄さん、古川展生さん(このかた映画のおくりびとの本木さんのcello指導されたかた)がCDだしてらっしゃいます。

有名だとYO YO MAさん。





Europeの教会での響きを思わせるBach!って感じの組曲です。



1時間あまりにレッスンでしたが

しぼられました~~~~

とても強く言われたのは

「楽譜は、Bachのメッセージがたくさん込められている。

 レガートやスタッカートにはそれぞれの意味がある。

 なぜ、ここはレガートなのか。なぜスタッカートなのか・・・

 それらの意味を考えることはBachの思いを汲み取ること。」



帰り道でYO YO MAさんの無伴奏を聞きながら

balletも同じだなと、先生の言葉を思い出しました。



balletでいえば、楽譜は振り付け。

何年も脈々と続く歴史の中で変らないメッセージを伝えるものが、振り付けです。

そして演奏家はそのメッセージを観客に伝えるメッセンジャー。

私たちダンサーは、やはり振り付け(ballet)で、観客に思いを伝えるmessenger。



来週のrecital前に、気持ちが新たになるような

とても大事な教えをいただいたように思いました。





それにしても、その先生のチェロの音のすばらしいこと!!

ふか~~~~~い海の奥から響いてくるような

心地良い音でした。

その音を一番そばで聞けた私は、しあわせものです♪



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