桃から生まれたpink太郎

日々感じていることを、少しずつ書いていきたいです。

助詞を制するものは、日本語を制する

2009年04月19日 | omoi
最近、あるブロガーさん二人の記事を読んで、

それと昨日の7歳の子にカテキョすることを考えていて、

私なりにつながっていること(私の中ではつながっていること)を

ちょっとまとめてみました。



ピンク何が言いたいの?

って思われるとおもうのですが、お付き合いください。



今日は、まず序章です。



「米洗う 前に蛍が ふたつみつ」


これは助詞の使い方を比較する題材としてとても有名な俳句です。

(以前、私はここで、日本語は助詞が難しいということで、例に挙げたことがあります)



この俳句は、「夜お米を洗っていたら、その前に蛍が2・3匹いるよ」

という情景をうたったものです。

ここには、2・3匹蛍がいることはわかりますが、

蛍がじっとしているのか、動いているのかはわかりません。

自分の前で、蛍が静止しているかのようなそんな感じにも受け取れます。





では、これはどうでしょう?

「米洗う 前へ蛍が ふたつみつ」



前へとすることで、ずいぶん動きがでました。

どこからかわからないけれど、自分の前へやってきたという動きがでたわけです。



しかし、これでは、蛍の動き?

私もテレビで見ただけなので、よくはわかりませんが、

蛍があちこち飛び動く様子には、なっていません。



そこで、これならいかがですか?
「米洗う 前を蛍が ふたつみつ」


前をとしたことで、蛍は自由に、あちこち動いている様子が表現されています。

つまり、前にの「に」では位置をあらわし(点・一次元)、

前への「へ」では方向をあらわし(線・二次元)、

前をの「を」では立体的な動きを表現(奥行き・三次元)しているというわけです。





恐るべし、助詞。

立った一文字の助詞をあなどってはいけません。



あなどると、うちの父のように

「ピンク イツモ イウネ。シュギョウ ダイジッテ」みたいな怪しい日本語になるわけです。





                                                       その②に続く


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