桃から生まれたpink太郎

日々感じていることを、少しずつ書いていきたいです。

サクラ咲く

2010年03月15日 | keep smiling
10歳のときに知り合ったSが、この3月中学校を卒業した。

私とSとの関係は、ここが長い人なら、身内のようにご存知だと思うけれど

最近の方のためにさくっと彼との関係を。



祖父の家から日本の大学に通っていた私は、ある日不登校の小学校4年生男子を紹介される。

「勉強をみてあげなさい」と。

体は小さいくせに、悪く言うなら生意気な発言が多いSに私は、

・規則正しい生活をすること

・毎日(体調が悪い以外は)ここにくること

・お手伝いをすること



を約束させた。

私はといえば、変かも知れないが、一度も彼に

「なんで学校行かないの?なにがあったの?」と聞かなかった。

最初に聞くことだろうし、原因がわかれば、そこを消去するような

治療をすれば、彼は学校に行ったかもしれない。

でも、私は、100万回聞かれただろう「なんで学校に行かないの?」を

あえて聞かないことにした。





だから、私と彼の記録は、Sが学校に行けるようになっても、世の不登校の子どもたちにとっては

何の役にも立たない。



さて、知的にとても高かった彼に、学校の勉強を教える意味を感じなかった私は

何か大作を作り上げようと思った。

何か作品。



そんなこんなで、夏休みの研究をはじめた。

朝顔の色はいったい、どこの段階で決まるんだろう?さっくり言うとそういう研究で

DNAを取り出してみるなど、私自身もすごく興味深い体験をさせてもらった。

その研究が大きな賞をいただいたり、

研究の過程で、いろんな人とのかかわりに気がついたり

同級生が、彼の様子を見に来てくれたり

大好きなサッカーチームにもどっていけたりして

彼は学校に帰っていった。



私が帰国し、彼はどんどん成長し

思春期を迎え、性に興味を持ち

スカイプで赤ちゃん誕生のメカニズムのような話を泣きながらしたこともあった。

お暇な方は、バックナンバーお読みください。

どこかにあるよ^^



その彼が先週、中学校を卒業した。



第一志望の高校合格したよ!!という吉報とともに。



ずっと成績優秀だったので

ご両親も学校の先生も心配はなさっていないようだったが、

合格の連絡までは、とても緊張したそうである。



ようやく念願の携帯電話から、連絡してくれた。

おめでとう。サクラさいたね。

よくがんばりました