桃から生まれたpink太郎

日々感じていることを、少しずつ書いていきたいです。

勝負を私はこう考える

2010年03月08日 | omoi
オリンピックが終わって、1週間。
こちらでは、男子フィギュアの4回転の得点のつけ方などの議論が再燃しています。
果敢に挑戦して、失敗するより、3回転半で手固くまとめるほうが得点が高い・・・
今回ライサチェック(USA)が勝利してしまったので、
確かに議論の余地があると思いました。

さて、今日の私は違った視点から。
私が日本の小学校で英語を教えていた頃、その小学校の運動会のプログラムを見ました。
そしてちょっとびっくり。
障害物競争ばかりで、いわゆる徒競走っていうんですか?
走るだけの競技がなかったのです。
素朴に疑問に思った私は、ある先生にお聞きしました。
「なぜ、徒競走がないのですか?」って。
先生は、「ピンク先生も思うよね?僕も徒競走すればいいって思う。でも、最近父兄の反対にあっているんだ。みんな一緒にゴールしましょうなんて学校もあるくらいなんだよ。
偶然性でもって勝利する競技でないと、差別になるんだって。
意味わかる?」

私には、全く理解できませんでした。
なぜ、走ることが得意な子が、初めにゴールすることが、差別になるのか?
なぜ、皆さんご一緒にのゴールが必要なのか・・・
教室では、テストをして評価するではないか?
なぜ、走力のある子が評価されない?
みんなの前でヒーロー・ヒロインになれない?
今でもよくわかりません。

そういった手厚い(手厚いというのかわかりませんが)教育を受けた子どもたちが
将来スポーツ選手になり
100分の1秒なんていうのを争う選手になれるのだろうか?
金メダル何個とったとかいう国の評価があるのに
その中にあって貪欲にメダルに向かっていく選手がでてくるのだろうか?
今の10歳代の選手は、そういった教育をうけているのではないかと心配になりました。


小学校のときは皆さんご一緒にのゴールをよしとする大人が、
オリンピックになると金メダルや銀メダルをとるように応援する・・・

私はすごく矛盾を感じています。