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昨日、IFJへDALF-C1の合格証書をもらいに出かける。帰りに欧明社に寄り、本を眺める。中原中也の仏語訳、Nakahara Chûya « Poèmes » (Philippe Picquier, 2005) と Michaël Ferrier という人の « Tokyo: Petits portraits de l'aube » (Gallimard, 2004) に目が引き寄せられる。
中也の本に目が行ったのは、詩に対するアフィニティが最近増してきていることもあるが、装丁と中のデザインが非常に美しかったことも大きい。Michaël Ferrier という人は初めてであるが、読んでみると雲を見るのが好きな様子が書かれていて、私も昨年雲の美しさを発見したこともあり興味を覚える。
"J'aime aussi à regarder l'immense peuple des nuages, ses multiples formes, ses compositions. Noter la variété toujours recommencée des contours, les mousses, les traînes, la pommelure ou le tranchant."
本の紹介によると、この著者の祖母はインド人で、祖父はモーリシャスの人。アルザスに生まれ、子供時代をアフリカやインド洋で過ごし、サン・マロとパリで勉学。現在は10年滞在している東京で文学を教えている、とのこと。
早速、夕暮れ迫るお堀のカフェで « Tokyo » を読む。
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(version française)
帰ってネットで調べたところ、ミカエル・フェリエさんは中央大学で教鞭をとられていることが判明。以前に仏文サイトを散策している時にお目にかかっている可能性があり、テレビの講座で見たことがあるような気もしている。昨年の暮れに食事をしたフランス人P氏の友人で、近いうちに会うことになっているという話が出ていたことも思い出した。不思議なつながりである。