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随分長い間ご無沙汰していたような気分である。SPINOZA はまだ終わっていないが、このところ彼のお話を読んでいるだけの余裕がなかった。例えば、私が以前在籍した研究室の6-7名の先生との久しぶりの会食や現在の研究室で仕事をしていたH先生との語らいがあり、胸が熱くなる瞬間もあった。また7-8年もご無沙汰していた女性の方から食事のお誘いがあったりで、胃の方に相当の負担がかかった。さらに驚いたことには、以前に触れたことのある退官記念誌を読んだ学術会議に属するS先生が、私が不思議な世界に住んでいると感じて是非話を聞きたいとのメールを送ってくれた。そこで1時間半ほど皇居を望みながら、この世を生きるということ、哲学、科学、日本社会、西洋、神などについて語り合う機会に恵まれた。お互い生き方、感じ方に非常に近いものを感じ、再会を約して別れた。
そんなこんなで、向こうに送る荷物の仕分けをなかなかやる気にならず、かと言って考えないわけではなく、というストレス状態が続いていた。結局、業者の人と一緒に汗を流しながら考えるという業者泣かせの対応になった。以前に考えていた量よりは増えてしまったようだ。その場にいると別れ難くなる本が結構あったためだ。それはここ数年、何かを求めてこれまでになく真剣に読んでいた証であるかもしれない。本日やっと一段落して、何かをやり終えたような気分でいる。もう少しで行く先の知れない、おそらくは変容の旅に飛立つ時が来る。