フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

北浪良佳イン神戸 CONCERT DE YOSHIKA KITANAMI A KOBE

2006-11-29 21:03:48 | MUSIQUE、JAZZ

先月、北浪さんの歌を聞かせていただき、その記事を書いた。そこに "fund money じゃん"様からコメントが残されていた。神戸での縹 (はなだ) 賞受賞記念コンサートにお越しくださいというもの。その中にあった 「・・・神戸空港もできましたので・・」 というところに反応。とんぼ返りを決めてしまった。

コンサートは 「JAZZと武満徹の歌と北浪良佳」 と題されていた。初めての神戸空港から三宮に出るのは確かに便利だ。会場は兵庫県立美術館のミュージアムホール。

ジャズのスタンダードで始まる。しかし、彼女の場合は日本語の歌が圧倒的によいのだ。ジャズも日本語で歌ったらどうかと思うくらいに。

「街の人」 の詩は、彼女が新宿の人の波を見ている時にできたという。以前にも聴いたことがある。

当日歌われた武満の曲は以下の通り。

「小さな空」 (Small Sky, 1962年)
「さようなら」 (Sayonara, 1954年)
「◯と△の歌」 (A Song of ◯'s (Circles) and △'s (Triangles), 1961年)
「めぐりあい」 (The Encounter, 1968年)
「恋のかくれんぼ」 (The Game of Love, 1961年)
「燃える秋」 (Glowing Autumn, 1978年)
「見えないこども」 (Unseen Child, 1982年)
「雪」 (La Neige, 1963年)

この中の 「雪」 という曲。前回失礼にも 「今の歌は何語ですか」 と思わず聞いてしまった。今回もその印象は拭えなかった。フランス風の音が聞こえてくると、もっと魅力的になると思うのだが、、。いっそフランス人に発音をみてもらった方がよいのでは、と余計なことまで考えていた。

暖かい雰囲気の中でコンサートが終わる。会場を出ると、外は雨。タクシーがすぐにつかまると思い傘を置いてきてしまった。つかまるまでの30分ほど、コンサートの残り香を味わいながら冷たい雨に打たれていたが、傘を差し出してくれる年配のファンもいて心温まる滞在となった。

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(1 décembre 2006)
本日、北浪さんの歌を再び聞く機会に恵まれた。会場によって全く違った印象を受けるが、私にはライブハウスの方が魅力的に感じる。今回は初めての曲ばかりで存分に楽しむことができた。例外として「雪」があったので、終わってから楽譜を見せていただいた。そうすると、私の耳の方が間違っていたことが判明。彼女にその旨お伝えしておいた。お話してみると若い時に (今でもお若いが) フランスに滞在されたこともあるようで、フランス語は私の先輩に当たる。今回のことで改めて、特に聞き取りがなっていないということを実感する結果になった。

コメント (4)
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