2018-01-06 07:08:44 Reuters
[4日 ロイター] - 米アップル(AAPL.O)は4日、半導体大手の製品にセキュリティー上の欠陥が見つかったことを受け、iPhone(アイフォーン)、iPad(アイパッド)、パソコンのMac(マック)で使われるブラウザー「サファリ」向け修正ソフト(パッチ)を数日中に配布すると発表した。
米アルファベット(GOOGL.O)傘下のグーグルなどの研究者らは3日、米半導体大手インテル(INTC.O)などの製品を内蔵するコンピューター機器から情報が流出する可能性を伴う安全上の欠陥が2件見つかったと発表。1件は「メルトダウン」と呼ばれ、インテル製品のみ影響する。別の1件は「スペクター」と呼ばれ、過去10年に製造されたコンピューター用半導体のほぼ全てに影響。
Apple Inc172.82
AAPL.ONASDAQ
+0.59(+0.34%)
アップルはウェブサイトに掲載した発表文書で、すべてのマックと基本ソフト(OS)「iOS」を搭載した端末が2件の欠陥に影響を受けているが、最新のOSアップデートによってマックやアイフォーンなどの利用者はメルトダウンによる攻撃を防げると説明。
ただ、マックとiOS端末はスペクターを通じた攻撃に対して脆弱であるため、数日内にサファリ向けのパッチを配布するとした。
グーグルとマイクロソフト(MSFT.O)は、今回見つかった欠陥の影響を受ける端末を迅速に公表したが、アップルは1日以上たってから対応を発表した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」