パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

バカが嫌いなバカ

2018年08月02日 | おでかけ
8月2日(木)晴れ

昨日は、映画の試写会へと出かける。
「愛しのアイリーン」
監督 吉田恵輔 原作 新井英樹 主演 安田顕
舞台挨拶付きだったので、ナマ安田顕氏を見られた。木野花さんも素敵な黄色いドレスがお似合いだった。 
フィリピンオーデションで発掘されたシンデレラガール、ナッツシトイ嬢はキュートだった。

ワタクシは、とある映画サイトでの当選により見に行ったのだが、安田顕氏のファンクラブでの当選枠というのもあり、
おそらくワタクシのお隣の女性はそれであろう。
携帯の待ち受けが安田氏だったし、彼が新郎の格好で登場した時は黄色い悲鳴をあげておられたし、映画の後半はずっとすすり泣いておられたから。

基本的に、ワタクシは、映画の見方として、事前にあまり情報を入れたくない。
せいぜい予告を見るくらいだ。
だから、今回の監督が「ヒメノアール」を撮った人だということも、
原作が漫画で、その作者は「宮本から君へ」を書いた人だということも知らなかった。
知ってたら、もしかしたらちょっと躊躇したかもしれない。
だって「ヒメノアール」って過激な映画だったんじゃなかった?
舞台挨拶あるのも当日知ったくらいで、「うっ、帰る時間遅くなるのかあ」と思ってしまったくらい。
(その割には、安田顕氏登場には盛り上がってたんじゃない?)

・・・・・137分後・・・
よくわからない感情。
舞台挨拶での、監督の自画自賛を聞き、その割には木野花氏や安田氏のコメントに潜む「困惑」を感じ、予告映像で見たあの飛び散る血は誰の血?と思いながら見始めつつも、
それでも舞台挨拶の時の明るさからして、ここまでの結末だとは想像できなかったので、
ホントに呆然としたし、なかなか頭の整理がつかなかった。
ただただ「あたしゃ、バカは嫌いだ。だから、岩男(安田氏)の純情からくる馬鹿さも嫌いだ。
アイリーンの、家族思いと自己犠牲に徹底しきれない馬鹿さも嫌いだ。
親バカ通り過ぎてバカ親のツルも諸悪の根源で嫌いだ!
そんなことを思いながら、試写会場の席を立つ。

試写会は有楽町であった。
ワタクシは、東西線ユーザーで、そのほかの地下鉄はいっしょくたになっている。
ただ、有楽町は便利なところだということと、全ての電車は大手町(東京駅)を通ると思い込んでいるところがある。
そして、行きは千代田線で直結だったのに、帰りは人波に付いて行ってしまい、一回地上に出たのが敗因。
また地下に潜ったはいいが、便利な場所ゆえJRはもちろん千代田線、銀座線、有楽町線、日比谷線、三田線、丸ノ内線よりどりみどり。
さらには歩いて銀座まで地下で繋がってる。そんな地下迷路がここだ!
日比谷駅と有楽町駅と、駅名も二つある。いつも迷うのだ。
空腹の上にトイレにも行きたい。
なんでもいいのよ、なんでも!ここでぐるぐる回ってる場合じゃないのよ。
ちょっとイラっとして、そこにあった改札に入った。
行き先さえ反対に乗らなきゃいいのよ。と路線図を見ると・・・
あれ?有楽町線って、東西線と乗り換えられるところがない。頼みの大手町もない。
どうしよう。一回出たいが、駅員さんのいない改札だ。
このまま出られるんだっけ?ピンポン鳴っちゃう?
ええ〜い!このまま乗ったれ!
検索して、新富町で日比谷線に乗り換えることにする。
この、乗り換えアプリの発達で、こんなワタクシでも東京砂漠で生きていけるのね。
人波に乗って調子よく歩いていると・・・
え?え?ワタクシの乗り換えの概念を超えて、一度地上に出ろと???
行きつ戻りつしながら、やはり出るのね、と地上に出て、150m歩いてからまた地下に潜る。
ワタクシを尾行している人がいたら、「コイツ、馬鹿だ!」と思っただろう。
いや、あまりに予想を裏切る歩き方に、尾行失敗してワタクシを見失ったことだろう。
よかったよかった、尾行をまいてやった!

ワタクシは、それほど自分のことを馬鹿だと思うことはない。
むしろちょっと頭いいくらいに思っている。
が、方向感覚と、数字の感覚においては少しだけ劣っているのは認めよう。
バカは嫌いだ!と思いながら映画を反芻していたが、自分の馬鹿さを少しだけ感じた時に、「馬鹿は、不安だ」と思った。
このまま、あたしゃ、東京の地下迷路をグルグルして、地下鉄を乗り継いで乗り継いで、一体どこへ行ってしまう?と思った時、すごい苛立ちと不安だった。
言葉もわからないまま日本にきたアイリーンはどれだけ不安だっただろう。
恋愛経験のない岩男は、どれだけ不安だっただろう。
馬鹿な二人は、その不安に苛立ち、ぶつかり合ったのだ。

そんなことを、スマホのメモに打ち込みながら、やっと乗れた東西線の車窓から見える観覧車にホッとするバカ。
バカはすぐ忘れるからさ、忘れないうちにメモしとくのさ。今日があたしの「無知の知記念日」
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