パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

小説家への道

2024年02月28日 | 本・マンガ・テレビ・映画
2月28日(水)晴れ

通っているエッセイ講座の先生から、地元新聞社主催の文学賞公開選考会の切り抜きをいただく。
読むと、候補作3編が決まっており、この中から受賞作を決めるその選考会が公開で行われるというのだ。
選考委員は作家の青来有一氏、町田康氏、詩人の三角みづ紀氏の三人。
ちょいミーハーのワタクシとしては、ナマ町田康氏を見られるなら行ってみようかしらん。

ちなみにその3編はネット上で読む事ができる。
早速読んでみる。
一つ目は・・・
離島に住む女子高生が主役。
教師の両親と引きこもりになった高校生の弟との四人家族。
父は単身赴任で不在で、母は自分の親の介護で実家に行きがち。
よってこの女子高生と部屋から出てこない弟との二人暮らしのようなもの。
女子高生は、弟を心配し、様子を伺い、そのうち自分も不眠症になり心療内科に通っている。
読みながら、時々意味がわからない箇所があって、何度読み返しても状況が読みきれない。
この心の声は誰の声?とか特に最後のページはクライマックスゆえのわかりづらさを感じた。

二つ目は・・・
母校である工業高校を燃やそうと思い立った男と、その同級生だった男。
くすぶった人生を送っているのはひとえにその母校のせいであるという理屈。
牛丼屋で計画を練る二人と、その牛丼屋でバイトしている幼なじみの女。
タイトルが過激だが、まさかと思ったら、タイトル通りだったので、ちょっとがっかり。
男の人にはウケるかもしれない。

三つ目は・・・
バツイチの30代の女が主人公。
アパレルの派遣社員。
派遣先のデパートの婦人服売り場で、幼なじみと再会して、交流が始まる。
自分の今と彼女の今、思い出される過去の彼女と今の彼女のギャップ、彼女の出現によって揺れ動く自分の心理の上がり下がり。
ここら辺が、はじめのうち、すごくわかるというか女友達の「アルアル」だなあと面白く読んだ。
後半の、ある意味どんでん返しが、ワタクシ的にはいまひとつだが、こういうのが小説なのかなあとも思ったり。

最終的に、もし自分が審査員だったらどれを推すかと聞かれたら・・・
わからん。
むつかしい。
わたしゃ審査員にはなれないなあと思いました・・・

でも、これを読んだおかげで、公開選考会がとても楽しみになったのは事実。
公開選考会で、審査の勉強をします。
いや、違う違う、まず、人の作品を批評する前に、自分で何かちゃんと書いてみろって話ですな。
それから、今、読書や映画鑑賞やドラマ鑑賞する中で気づくのが、LGBTQを扱う話の多さ。
今が黎明期で、啓蒙期なのだなあと、つくづく思う。
それがテーマのものを選んだわけじゃないが、何かしらのキーパーソン的に登場してくるので、「またか!」と思ってしまう。
ここがまだ、ワタクシの啓蒙されていない部分である。
少し前は、あっちでもこっちでも不倫ネタの話が溢れていたし、そのもっと前は、女性の自立とか家族の在り方の話が多かった。
何を書きたいか、何を訴えたいか、その欲望で小説を書いたり漫画書いたり映画作ったりするのだから、それが流行作家とか流行ってるドラマや映画って事になるのか。

今日の一枚は・・・
今、読んでいる「平安人の心で源氏物語を読む」
紫式部が、どんな気持ちであの大作を書きたい衝動に至ったのかを、今大河ドラマで紐解いてもらっている最中だが、もう少し深く勉強しようと思っているところ。
コメント
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