パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

今日の格言。

2017年03月26日 | おでかけ
3月26日(日)雨

先週の土曜日、義父が亡くなった。
日曜日に帰省し、お葬式、初七日まで済ませ今日帰京。

義父は、義母が亡くなってから急に弱り、ほとんど寝たきりだった。
独身で実家住まいの義弟が、ヘルパーさんの手を借りながら自宅で介護していた。
ここ数日で悪化し、一度は救急車で運ばれるも「老衰」とのことで処置もなし。
もう長くはないだろう、生きているうちに一目だけでもという思いで、夫は、ソラシドエアの日曜の朝一便と、翌日のJALの最終便を予約していた。
そして、ワタクシと娘も心の準備が必要なところまできているねと話しながら夕食を食べている時に訃報が届く。
間に合わなかった。

取り急ぎワタクシの分の航空券も手配せねば!と、夫と同じ便を予約しようとしてびっくり!
4万円超え!!
ジェットスターならもっと安いよ、キャンセル料払っても、まだまだ全然安いよ!
で、ソラシドエアをキャンセルして『ジェットスター7時15分発鹿児島行き』を2人分予約。
娘は、お通夜やお葬式の日程が決まってから飛んできてもらおう。
几帳面な夫は、成田までの行き方もちゃんとチェックしていたので、おまかせしていた。
朝4時起きで5時のメトロに乗り、途中で一回乗り換え。
ここで夫のパスモの残金がなくチャージに手間取り、一本電車を逃してしまった。
早朝だし千葉だし(?)次の電車が来ない。
だんだん焦り始める。

以前働いてた会社の上司は、東京出張の際、いつもギリギリに出ていた。
「さすがに今回は無理かっ!?」と空港に駆け込むと、グランドホステスの女子、上司を頭の上から爪先まで見回した後『走れますか?』
我が上司、180センチほどのガタイの良い男。
『走れます!』
その女子と共に空港内を全力疾走。
無事に搭乗できた。めでたしめでたし。

という話を思い出しながら、あたしゃ全力疾走できるだろかと不安な気持ちになったりしていた。
成田の駅から搭乗手続きのターミナルまでがまた遠い遠い。
やっと搭乗手続きカウンターに到着し列に並んでみるも、不安なのでスタッフをつかまえ尋ねると・・・
中国人らしき女子が『カゴシマビンハシメキリマシタ。アチラデテツヅキヲ』と、とりつくしまもない。
カウンターの女子も同様、淡々と『三千円の追加料金を出せば2時の便に振り替えられます。』
こめかみにぴきぴきと怒りマークを浮かべた夫が『少し考えます』と言うと、追い討ちかけるように『15分以内です。』
いくらなんでも二時は遅すぎる。まだ、今、七時前だよな。
ってことで、キャンセルすることにし、カウンターへ払い戻しをしに行くと『お客様の航空券は最低価格運賃のものですので払い戻しはできません。』
ひぇーーーーっ
しばし呆然としている夫婦の横で、同じく乗り遅れた男の子が、顔面蒼白で三千円出して乗り換えの手続き。
さらに、『お客様は手荷物の手続きされてませんので、別途2700円いただきます。』と言われてた。

11時45分発スカイマークを予約できた。
さあ、羽田へ向かおう。
普段温厚な我が夫であるが、今回の件はさすがにこたえたらしくこめかみの怒りマークが消えない。
短気なワタクシはなおさらだ。
しかし、こんな時だ。こんな時こそ落ち着こう。気持ちを沈めよう。切り替えよう。
金額的にも、払い戻しできなくてもまだまだマイナスではないよ。
だから、ここは少し気持ちを鎮めるためにバスでゆっくり羽田に向かおうよ。
やっといつもの夫に戻り「そうだな!今回のことは『他山の石』として・・・」
妻「他山じゃないわ!めっちゃ渦中におるわ私ら」
夫「えっとぉ〜じゃあ、火中の栗を拾ったってことで・・・」
妻「それも違うわ!今日の格言は『自業自得』じゃ!」
と、いつもののんきな明るい夫婦に戻り、羽田行きのバスに揺られる。
ただ、少し辛かったのは、我が町の観覧車の近くを通った時、ふりだしに戻った気になったこと。
夫がボソッと「サイコロの旅のようだな」

長い旅路を経て、無事に夫の実家に着いたのはもう日も暮れる頃。
そしてここからの一週間もまた怒涛のような日々だったのであった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする