二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

おススメSS 「ベルセルク 『悲願華(ひがんばな)の章』 

2014-06-30 21:33:31 | おススメSS

「ベルセルク 『悲願華(ひがんばな)の章』


理想郷やなろう、ピクシブではなくよろず小ネタ掲示板より今日は持って来ました。
某グロエロ中世ファンタジーの『ベルセルク』のガッツ一行が『恋姫無双』の世界に移転しまう話であります。

文章、そしてストーリーの構成もなかなかのもので、
今後に期待、といいたい所でありますが残念ながら4話でエタッています。
程いいところで終わっているので短編として楽しめることができるでしょう。

――強い。圧倒的に強い。

その他、胸につけている飛刀、腰に付けている様々な雑嚢、明らかに戦場仕様なその重装備の数々。

何よりも―――そう、今の今まで魅入るのを必死で止めていた、その大剣。
大きく分厚く重く、そして大雑把すぎる、正に鉄の塊。何の飾りもなく、されどその創られた目的は分かりやすく、それ故に美しい。そう、あれは目を奪われる。どんな武将も名将も絶対に目を離せなくなる。

彼女のよく知っている女の配下に、あれとよく似た武器を持っている者がいるが、決して違う。
大きさが二回り大きい? 厚みや幅が全く違う? そんなのでない。口にはしにくいが、アレは武器というよりも何か…………もっと別の、何か。

――欲しい。

欲しい。欲しい。この男が、欲しい。
全身の産毛が逆立つほどに、思わず口の端が開いてしまうほどに、華琳は歓喜が極まった。
直感した。この男は間違いなく“本物の”黒い剣士なのだと。
そして、この大陸――いや、世界の頂点に立てるほどの武の持ち主なのだと。







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ヴァルハラの乙女 第13話「ロンドンの休日」Ⅰ

2014-06-29 10:20:42 | 連載中SS

「ねえ、トゥルーデ。
 宮藤さんとロンドンまで行ってみたら?」

たっぷり朝食を頂き、午前に任務を終え。
ミーナの執務室まで書類を届けに行った際にこんなことを言われた。
というより、何故にそこにあの主人公、宮藤芳佳の名前が出るのだろうか?
しかも、ロンドンまで行くなんて【原作】で何かイベントでもあったか……?

待て、あれか?
郵送できない重要書類。
さらにロンドンまで行かないと出来ない打ち合わせがが幾つかあったはず。
戦う以外の軍隊の仕事を経験させるため、宮藤はわたしの仕事の手伝いでロンドンまで着いて来るのか。

「ああ、宮藤に仕事を教える、という認識でいいのだな?」

「トゥルーデ、貴女ね……働くものいいけど休暇が必要よ。
 貴女と宮藤さんは軍の福利厚生制度で休暇を取らなくてはいけないのよ」

思わずあっ、と声を漏らし気づいたが遅い。
わたしの返答に、ミーナは呆れつつも苦笑した。
そういえば、意外と福利厚生に気を使う軍隊は制度として一定期間勤めたら必ず休暇が出たな。
戦線が安定しているブリタニアではこうして休暇が出るのだが最近は【原作】の事ばかり考えていたから忘れていた。

だが、何故にわたしと宮藤なんだ?
出来れば彼女にもっと親しい人、坂本少佐やリネットで組み合わせ方がいい気がする。

「わたしは別に良いのだが、
 宮藤には出来ればここで親しい人。
 少佐やリネットで行かせた方がいいのじゃないか?」

「私も始めそう考えたけど……少佐やリネットさんは時期がずれているし、シフトの都合上無理なのよ」

む、休暇の日程にシフトの都合か……なら仕方がないな。
休暇、休暇か、そうだな、久しぶりに羽を伸ばすのも悪くない。

「なら仕方がないな。
 で、何時から休暇を取ればいいのだ?」

「出来れば今週中、それも明日からでもいいから取ってほしいの」

ミーナは少し困った顔で御免なさいね、と言いつつ急な予定を伝えた。
しかし明日からでもいいからとは本当に急だな、まあ配置のシフトの都合もあるからやむ得ないな。

ま、別にいいさ。

「了解した、では明日から宮藤とデートをしてくるよ」

「あらあら、宮藤さんをちゃんとエスコートしてね、トゥルーデ。
 あと、これは休暇申請に必要な書類だから直ぐに書いて私に渡してね」

了承の意を込めて敬礼する。
そして、ミーナから必要な書類を受け取り執務室を後にした。
さて、また書類、書類と、休暇一つにしろ書類を作るのは今では慣れたけど面倒だ。
だけど、それが規則だからやむ得ないな。








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おススメSS ホット・ペッパー

2014-06-26 07:15:28 | おススメSS

ホット・ペッパー

架空戦記の類を紹介します。
とはいえ、よくある太平洋戦争を舞台にドンパチするのではありません。
『戦争に勝った日本の戦後』の風景を描くラノベ的ボーイ。ミーツ・ガール的なものと大変珍しいものです。
また、徴兵された主人公が成長してゆく姿に、第3部作では・・・続きはなろうで!

合計3部作完結済み、ぜひ見てください。

西暦1974年。30年前の「大東亜戦争」に辛勝した日本は、
アメリカ率いる自由主義陣営の一員としてソヴィエト、中共、北朝鮮を初めとする共産主義勢力と対峙していた。

この年大学二年生となった「ぼく」もご多分に漏れず召集令状(レッド-ペッパー)を受け取り、
嫌々ながら故郷の連隊へと検査を受けに向う汽車の人となっていた―――――国民の義務となっている「兵役」を果たすべく・・・・

ありえたかもしれない「もう一つの戦後日本」。
なおも続く義務兵役により三年間を「帝國陸軍」兵士として過ごす羽目になった「ぼく」をはじめ、
軍隊生活を共にする様々な人間模様を描く。






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駆逐艦『神風』の記録~艦隊これくしょん、転生憑依物 第5話「第二試練」(仮題)Ⅰ

2014-06-25 20:13:18 | 連載中SS

時間は少し遡る。
鎮守府正面海域では2人の艦娘が高速で動き回り、戦っていた。
見たところ15程度の歳で蒼銀髪を持つ艦娘の名は叢雲で、彼女の表情は真剣であれどもどこか余裕を感じさせた。

もう一方の艦娘、銀髪で小学生高学年程度の幼い少女の容姿をした少女、
神風は表情は常に無表情なため、感情こそ読み取れないが時折口元を強張らせ、視線も怪しく余裕がないように見えた。

それもそのはず、
叢雲は初めて人類の前に現れた5人の艦娘の1人であり、
激戦続く深海棲艦隊との戦いで今日まで沈まずに生き残った歴戦の兵士である。

対して神風は記憶を喪失し、戦い方を亡失してしまった者だ。
ゆえに、神風の余裕のなさは当然であり、この戦いに負けるのは間違いないだろう。

が、

――――なかなか、しぶといわね。


叢雲は未だ持ちこたえる神風を前にそう独白した。
確かに、神風は長い軍歴の割には弱く、戦い方を忘れてしまったのは事実である言うほかない。
始めの反航戦で行き成りこちらが放った1発を貰った上に、その後の動きも妙に違和感を覚えるものであった。

「つっ!?」

神風の発砲。
同時に悪寒を感じ取った叢雲は咄嗟に身を屈める。
直後、放射線状の弾道を描いた模擬弾が屈める前にあった頭の場所を通過した。

叢雲が頭を上げるより先に、さらに数発模擬弾が飛来。
咄嗟に感で回避機動とり、周囲に水柱が立ち全て回避したと思われたが、
水柱がなくなった後に現れた叢雲には小破判定の被害を受けていた。

「……やるわね、神風」

そう、時間と共に神風の動きは洗練されつつあった。
始めは海の上を走ることもどこかぎこちないものであったが、今は違う。
護衛任務から始まる便利屋にして高速で海上を機動し、戦艦を喰らうdestroyer、一人前の駆逐艦娘だ。

(これなら、私たちと一緒に戦えるわね)

少なくとこれなら戦闘に連れて行っても大丈夫だろう。
このまま続けば自分が勝つであろう事は分かっているが試験は合格である。

なぜなら、ここまで持ちこたえた事実。
そして徐々に洗練されつつある戦い方は実戦に参加しても遜色がないものだ。










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おススメSS 帝国士官冒険者となりて異世界を歩く

2014-06-24 17:43:54 | おススメSS

帝国士官冒険者となりて異世界を歩く

某ビッチ巫女を執筆された北部九州在住様が執筆された『帝国の竜神様』
の物語の一部分を「小説家になろう」向けに再編集したもので、内容は「第二次大戦世界にF世界の物が召還された」です。

『帝国の竜神様』は昭和16年12月1日。
戦争の影が色濃く覆っていた大日本帝国に、帝都東京に異世界から竜が来訪。
同時期に世界各地に現れ、ハワイを襲撃されたアメリカ等と全世界を混沌の渦に叩き込む。

日本に現れた竜とその眷属は己が力の行使を代償に彼女と彼女の眷属の保護を求め、
戦争続く世界情勢とは他所に俄かに異世界と関わって行くが…………。

萌えネタ、エロネタ、さらにはキャラのやり取りに、
矛を交えない緊迫した情景、下手なラノベよりも魅力的で読み応えがあります。

ぜひ見てください。


「マダガスカル制圧おめでとうございます。
 これで名実ともに、インド洋は大英帝国の物になりましたな」

去年の十二月に竜達がやってきた。
ハワイに住み着いて合衆国を追い出し、東京に住み着いて国民党を水攻めにし、アイスランドに住み着いて北大西洋を氷づけにし、マリアナ沖で超巨大鯨に巻きついて遊泳し、シチリアに住み着いてアフリカのイタリア軍が勝手に崩壊すると、世界は竜達によって引っ掻き回されているのである。

「いやいや、これも貴国が戦争などという最悪の選択をせずに真の勇気を発揮したおかげです」

日本大使の世辞に、首相は儀礼的返答をもって答えた。
外交など無いに等しい日本に比べて、英国はその外交力によってひたすら本土を独逸の手から守ってきたのだ。
竜で合衆国があてにならぬと踏んだら即座に、日本が暴発しないように第三国法人設立の抜け穴を教えてあげた。
大陸からの足抜けによる満州の兵の集中でソ連極東軍を動かさずに日本を牽制し、ドイツとソ連の軍事パワーバランスを整えて双方血を流すように仕向けた。

そして独逸向けの日本船を見逃す代償に、
インド洋で対日戦用兵力として点在する艦隊と部隊を使ってマダガスカル制圧し、余剰戦力を一気に地中海に集中させたのだ。
北アフリカ戦線は、竜によるイタリアの裏崩れによって今はチュニジアが主戦場となり、極東艦隊と地中海艦隊の総力をあげて独逸占領下クレタ島を攻略する作戦を計画していたが日本大使はそこまでは掴んでいない。

「さて、大使。
 少し政治の話をと思いまして」

「政治の話ですか?」

「ええ。貴国は失業率が上がるので大変でしょう」

「はて、本国の話は聞いてないですなぁ」

日本大使はしらじらしくとぼけるが、それが通用するほどこの首相は優しくは無かった。
失業率が上がる。それは戦時動員の解除を指しているのだから。

「大陸での戦争も終息に向かっているとか。
 平和になるというのは、戦争をしている我が国にとってはうらやましい限りです。
 もっとも、我が国も第一次大戦終結時に、貴国と同じような問題を抱える羽目になりましたがな」

白々しく笑う大英帝国首相閣下。
日本大使は既にころ老人の老獪な力に引きずり込まれて、ただ愛想笑いを返すのみ。

「で、我が大英帝国がその失業率解消に協力しようかと」
「ほぅ。英国本国にまで輸出をさせていただけるので?」

 困惑しながらも皮肉な笑みを浮かべた日本大使に似たような笑みを返して、首相は目を細めて本題を切り出してきた。

「いえね。
 我々はナチと戦争をしていまして。
 失礼。貴国は同盟国でしたな。
 兵器と兵がいくらあってもたりないのですよ」

 優雅に紅茶を味わっていた日本大使の手が止まった。

「連合国の盟主であられる大英帝国首相のお言葉とは思えませんな」

日本大使はゆっくりと言葉を吐き出して首相の思惑を探ろうとするが、
葉巻を楽しんでいるこの首相は何を当然の事と言わんばかりの顔を日本大使に向けた。

「当然のことでしょう。
 私は、あのナチを打倒する為なら悪魔とも手を組むと公言している男ですぞ。
 ましてや、貴国はかつての同盟国ではないですか。
 しかも、三国同盟についたのは対ソ戦のためであって、わが国と戦う為では無いはず。
 その証拠に我々はこうして優雅にお茶を飲み、紫煙をゆらめかせているでしょう?」






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