二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

ストライクウィッチーズ映画化について高村監督が演説するようです

2010-10-30 22:10:26 | おススメ動画
ストライクウィッチーズ映画化について高村監督が演説するようです


久しぶりです。
更新できないのはリアルが忙しかったために。

ところであのズボンアニメが映画化されるそうで。
思わず作りました
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アフリカの弓兵 chapter2」 (ストパン×Fate)

2010-10-11 05:51:21 | 習作SS

その1「衛宮志保」


標識をみていると後ろから車のクラクションが鳴った。
振り返るとカールスラントアフリカ軍団、KAKの標識をつけたキューベルワーゲンが停まっている。

「ふむ、こんな所で扶桑人に会うとは。」

運転席に座っている人物、彼女。
白いポニーテイルの髪、座っていても170センチ以上あることが分かる高い背丈、やや褐色の肌。
事前に見た衛宮志保の資料に乗っていた姿が私の目の前にいた。

まさか基地に辿りつく前に目的の人物に会えるとは思わなかった。

「記者か?ならば乗って行くといい。ちょうどウィッチ隊の基地に行くところだから。」

もっていたカメラケースを見てそう判断したのだろう。
感謝を告げて助手席に乗り込む、道中取材をするためでもあるが、後部座席は食料で満席であったからだ。
・・・・なぜか知らないけど水槽が鎮座し、タコがいたけど。

まあいい、気を取り直して取材開始と。
ところで衛宮大尉はなぜウィッチになったのですか?

「何、マルセイユではなく私が取材の対象かね?」

どちらもですよ。
扶桑海事変からエースの経歴が始まって今や「アフリカの弓兵」の二つ名を頂戴しているのだから。
これで記者として取材しないほうがありえないって。

「そうかね?
 私はただネウロイを倒してきただけだが。」

ルーデル並みに舐めた発言ありがとうございます。
衛宮大尉は全世界のウィッチに謝るべきだと私は思う。

「おお、こわいこわい」
それでなぜウィッチになったか――――私は正義の味方になりたかったのさ。」

どこか自虐と皮肉を込めた口調で彼女はいった。
その姿は未だ変わらぬ己の信念を呪っているような気がした。

「おっと、もうついた。
 あれがマルセイユの天幕だ。」

指差す先をみると、
いくつかの天幕が張ってあり、中でも一番大きなのがマルセイユのだそうだ。

いよいよ会うとなるとやや緊張する。
が、記者としての興味、元ウィッチとして好奇心は尽きない。

車に降りてから後部座席に置いてあった食料を運ぶのを手伝い。
衛宮大尉と共に天幕へと向かった。



その2「マルセイユ中尉」 



天幕へと近づくと色の黒い人。
黒人のウィッチが歩哨で立っていた。

「エミヤか。そこの女は誰だ?」

衛宮大尉とは顔見知りだったが私は警戒されたもよう。
まあ、そりゃそうね。民間人が勝手に軍事基地に入ることはできないし。

「取材なら許可証を提出しろ。」

許可書を見せてしばらく天幕へ引っ込んでなにか話している。

「入れ、あとエミヤには『はやく食い物よこせ』だそうだ。」

なんかすっかり餌付けされたセリフねえ。
そんなにおいしいのかしら衛宮大尉のは?

苦笑する大尉を横目で見ながら私は天幕の中へと入っていった。


「おかえり、シホ。
 そして取材の話は聞いている、はるばる世界の果てへようこそ。」

天幕の中は弾薬箱や土嚢を材料に居住環境が作ってあった。
しかし、雰囲気はとても最前線とは思えぬ明るさと豪華さがあった。

部屋の奥、部屋の奥には強烈な存在感を主張する人物がこちらを見ている。
腰まで届く白い髪、地中海のごとく青い瞳、彼女こそがマルセイユ中尉だ。

「やれやれ、君がカルパッチョを食べたい。
 なんて言い出して調達する羽目になった苦労をいたわってくれないのか?」

衛宮大尉はやれやれと言わんばかりに大げさに表現する。

ああ、なるほど。
さっきの水槽はそのためにあったのか。

「おっとそうだった――――じゃあ今晩遊ばないか。」
「全力でお断りする。」

マルセイユ中尉の「遊ぼう」の真意が一体何か気になるわね。
『そういう』趣味なのかな2人とも。

「言っておくが私は断じて同性愛の傾向はない。」
「またまた、年下のウィッチに『御姉さま』と呼ばしてそれはないだろ。」
「いや、だからあれは」

私を放置してぎゃいぎゃいと戯れあう2人。
からかうマルセイユ中尉に真面目に反論する衛宮。
動物で例えるなば自由気ままな猫(マルセイユ)と真面目な犬(衛宮)だ。

にしても髪が同じ白でお互い背が高いせいか絵になるね。
この場の光景を写真にすれば結構売れるかも。

でも、静かになるまでしばらく放っておきますか。
時間はたっぷりあるし。


その後、静かになってから我々は一晩語り明かし色々な話を聞いた。
人のはその人のドラマがある、だからこの場で纏めるのはできないだろう。
それはまたの機会にする。



その3「夢」



夢を見た。

「あ・・・チャ――――。」

上から見下ろす視線で女性を視界に入れているらしい。
らしい、とは眼球に入る映像情報が途切れ途切れでよくわからないからだ。

「―――――××。」

口が動いた。
音声は男のものだ。

「私を・・・やt――――支えて・・・。」

男らしい声とは裏腹に穏やかに語る。
でも私はこの人を知らないはずなのに知っている気がする。
衛宮志保でないはずなのに中身は衛宮志保だと直感がささやく。

「答えは得た。大丈夫だよ××××。オレもこれから頑張っていくから。」

どこか懐かしい夢を見た



その4「弓兵」



久々に堪能していたご飯とみそ汁の香りは突如のネウロイ襲来を告げるサイレンで中止した。

「警報!後方にネウロイが浸透したもうよう!」
「チッ!なんて日だ!!」

マルセイユ中尉は悪態をつく。
聞く所によると兵力不足のため週何度かはこうして後方まで浸透してくるそうだ。
東部戦線ならネウロイが苦手とする川が防壁となり浸透を防ぐが、北アフリカはそうはいかない。
『砂と荒野だけ』の環境は戦線の広さと相まってネウロイの浸透をまれに許してしまうとのことだ。
なお、だから対策として衛宮大尉は後方に位置する航空基地を巡回しているのだと。

マルセイユ中尉はすぐにストライカーユニットを装着して出撃にかかる。
が、直後に新たな凶報が届いた。

「警報!ここより6キロ圏内に地上型ネウロイ!発砲しました!!」

同時にやや遅れて発砲音とこの基地に着弾した轟音が響く。
ちょ、反射的に伏せてなかったらヤバかったよこれは。
しかもこれは15センチクラスの砲撃だし、まずいわね。

「陸軍のアホは何をやっていた!」

マルセイユ中尉も砲撃を受けたせいで飛ぶ暇もなく伏せざるを得なかったようだ。

「防御陣地より反撃開始・・・早い!ネウロイさらに接近!」

あらら、本気の奇襲攻撃だわ。
覚悟していたけどここで年貢の納め時というやつになる――――。


爆音


硝子が砕ける音を大きくしたのを耳に触れた。
耳慣れた音、覚えている。これはネウロイが散った音だ。

「――――――」

見上げると正面に衛宮大尉が弓を構えていた。
さらに正面、はるか数キロには光の結晶の花が咲いていた。

まさか、話から散々聞いていたけど本当に――――。

「ト―――――」

無機質な言語を唱え『何もない』所から剣が出現する。
それを矢とし、弓をを引く。

眼を逸らすことができない。
衛宮志保という固有名詞をもつ人間に引きこまれる。
単純な好奇心ゆえにではなく、分らないけどもっと別な理由で。

「残り3」


着弾


飛翔した矢は命中と同時にネウロイを一撃で粉砕した。
衛宮大尉は事務処理をする雰囲気で淡々と戦果報告を呟く。

「残り1」

ネウロイは脅威を感じ取り、砲の照準を弓兵に固定する。
が、弓兵はずっと早く先手を打つ。一発で前後にいたネウロイを貫通させ同時撃破。
最後のネウロイは諦めて撤退したがそれを逃すはずもなく呆けなくやられた。

「これで終わりだ。」

仕事は終わったとばかりに弓は空中に溶けていった。

なんて凄まじい。
『私はただネウロイを倒してきただけだが』と語ったがまさにそれだ。
一人で数キロ先の4台のネウロイ撃破、しかもほぼ一方的な戦い。信じられない。

これこそが衛宮志保の戦い。
これがアフリカの弓兵の実力なのか。

ネウロイが倒され基地の隊員から祝福の歓声があがる
衛宮大尉に駆け寄り祝福をする様子をひとまずカメラに収め、私はぼんやりその様子を観察した。



エピローグ



後に将官クラスの人物から直々に勲章が口頭で約束されて夜は祝福ムードであった。

今日見た戦争は一言で表現すれば、まるで神話の世界の戦い。
でも、そんな戦いの日々もいつか記録として認知される日が来て、伝説へと昇華するのだろう。
記者としてあの瞬間に立ち会えたことはとても嬉しい。

しばらくしたらアフリカを離れる。
再び来るかもしれないがその時はウィッチとして来るつもりだ。

彼女の戦いを見て、私の心は再び空への思いが強まった。
年齢は過ぎたがまだ飛べないことはない。

忘れていたかつての想い。
私も正義の味方になってみようと思う。





おわり


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アフリカの弓兵」 (ストパン×Fate) 追記

2010-10-03 00:48:07 | 習作SS
アフリカの日差しは暑く、昼と夜の温度差は大きく、扶桑皇国とくらべ最悪な環境だ。
途中立ち寄ったジブラルタルで購入したスカーフにゴーグル、アラビア風のゆったりとした服。
それらがなければ今頃干からびていたか、夜の寒さに参っていたかもしれない。

けど、扶桑皇国からはるばるここトゥブルクに来たのは今や生ける伝説となったウィッチ、「アフリカの星」に会うためだ。

カールスラント空軍第27戦闘航空団第3中隊中隊長、コールサイン「黄の14」。
ここアフリカで30人程度しかいないウィッチの中で輝ける戦果を重ねているウィッチ。
そしてさらにもう一人、我が扶桑皇国出身者で「弓兵」の異名を頂く彼女。


衛宮志保


に会うこともわたしの目的である。



その1「トブルク」



「エミヤ大尉?ああ知っているとも、彼女のおかげで何度も助かったからね。
 スエズ陥落直後は兵力の余裕もなく、我がカールスラント軍の機動防御を以てしても危ない場面があって。
 一度はうちの親父さんがやられそうになったがエミヤ大尉の長距離射撃で助かったし、何度も世話になったよ。」

トブルク要塞近くで見つけた高級士官に、カールスラント軍に対する取材の許可をもらったついでに衛宮大尉について聞いてみた。
するとカールスラント第7機甲師団の参謀ウェルナーはその時の情景を手で再現しながら説明してくれた。

「通常、陸戦ウィッチが保有する武器の有効射程距離はだいたい1キロほど、
 対してエミヤ大尉は固有魔法・・・・なんだったかな、まあいい。対して有効射程距離は2キロ~3キロ。
 はっきり言ってこれは脅威的だ、加えてそれだけ離れてなお88(アハトアハト)並みの命中精度に威力。
 いや、もっとあったかも知れない、矢一本だけでも大型ネウロイを倒した事もあるし。」

たしかにすごい。
ウィッチはネウロイに対しては天敵という力関係だからこそ対抗できるとはいえ。
陸戦ウィッチが確実にネウロイを倒すには結局接近せざるを得ない。

「そういえば、前に飛行型ネウロイを落としたこともあった。
 あの時は我々だけでなくあの「アフリカの星」も驚いたよ。」

嘘でしょ。
時速数百キロで空中を3次元機動するネウロイを落としたですって?

「言っておくけど偶然じゃない、
 その後もたまに撃墜するから。 無駄弾なく、きっかり一発のみ。」

唖然とする。
そんな人が扶桑皇国にいたことが驚きだ。
そして記者として好奇心がどうやら押さえられず、一刻も早く会ってみたいと思った。



その2「扶桑皇国」



取材に応じてくれたことに礼を述べてカールスラント軍の基地を後にする。
ウィッチの基地の所在地は参謀のウェルナーに聞いたので、ヒッチハイクでもすればすぐに行けるだろう。
延々と地平線の先まで続く砂漠をぼんやりと見ていると、ふと以前本国で取材した島田豊子少佐の言葉が思い出させる。

「衛宮か、悪くない。
 冷静な判断力と勇猛果敢な攻撃精神、軍人として理想的な奴だと思うよ。」

島田少佐は懐かしそうに目を細め、かつての部下について詳細に語ってくれた。

「負傷者は絶対見捨てなかった、
 それはもう誰もが駄目だと判断するような所まであいつはつっ込んで行った。
 もし生まれた時代が時代ならあいつは聖人が偉人の類に列せられただろうな。」

ただ人を助けるためには命令違反上等なせいで結構処罰されたけどね、と加えた。

「衛宮の固有魔法は『物質具現化』
 衛宮が想像した物ならば大抵の物は現実に具現化できる。
 あいつはよく弓と矢・・いや剣だったな、を具現化させてネウロイに攻撃していたな。」

ちょっと待って。
私の耳が確かならば、剣を具現化させてそれを矢の代わりに撃っているように聞こえるけど。

「言葉のままさ。
 剣を具現化させて矢として射撃していた。
 衛宮の腕はすごいぞ、どんな距離でも百発百中、那須与一といい勝負ができるかもしれん。」
 
そこまで言うと喉が渇いたのか机の上に置いてあった麦茶を少佐はグイッと飲む。
 
「聞きたいのは衛宮に関するエピソードだったな、
 扶桑海事変の後半で私と衛宮が所属していた
 第一機械化装甲歩兵連隊はネウロイの攻勢で全滅しそうになった。」

覚えている、私も当事者だったから。
あの時はたしかそちらさんは弾切れ起こしたから空の私たちが救援したハズだったよね。

「うんあの時はどうも、
 それで一度空の救援が来る前に陸戦型ネウロイに囲まれかけて誰かを殿役をやらなきゃならない羽目になった。
 志願を募ったけど誰も出ない、なぜなら魔法力が消耗してたから確実に戦死するからだ。
 指揮官である自分を犠牲にすることを考えた時に衛宮が前に出て、奴は言ったのさ。」


「時間を稼ぐのは構わないが別に倒してしまっても構わないだろ、って。」


・・・少佐、そんな状況下でそんなことを言うなんて、やけくそになったか壮大な馬鹿なのかしら。

「強いて言うならば壮大な馬鹿だろう。
 とことんお人よしで、とことん人のために尽くす大馬鹿野郎さ。」

楽しそうに語る島田少佐の顔が今にも印象に残っている。
けど私は、実は衛宮志保の精神構造にどこかいびつな部分があるのではないかと考えた。



その3「ライ―サ少尉」



「・・・だからね、誰かが変わってなんて言われても、絶対にお断りよ。」

なるほど、ライ―サ少尉にとってマルセイユ中尉とは苦労よりも楽しことが多いのか。
大変な列機の作業も楽しくなる、そんなマルセイユ中尉に早く会ってみたくなった。

ところで衛宮大尉の名前は知っているかしら?

「エミヤさん?知っていますよ。
 普段はブリタニア王国陸軍のウィッチとよく行動してますけどたまにウチの基地に来ます。
 もしかしたら今この時間帯ならいるかもしれませんね。」

衛宮大尉はたしか機械化歩兵のはずだけど?
なぜ航空歩兵の基地に来るのかしら。

「実はエミヤさん
 うちの基地にわざわざ料理をふるまうためだけに来てくれるのですよ。」

ほうほう、これは意外だ。
島田少佐の話からてっきり戦闘狂、あるいは武人のイメージがあったけど
衛宮大尉は料理が大好きな女の子という面があったか。

「家事全般もエミヤさんはすごいですよ、
 本人は決して好きではない、と否定してますけど絶対嘘だとみんな確信しています。」


その後少しばかり話してからライ―サ少尉と別れを告げた。
彼女のさらに詳しい案内によってウィッチ隊の基地が見えてきた。

ウッィチ隊の基地はトブルク付近の丘にあり、ここからでもうっすら見えた。
道路にいくつかある標識の一つに懐かしい扶桑の文字を発見して足を止める。

「冬木1万キロ・・・・。」

おそらく衛宮大尉の手によるものだな。
ここから故郷まで直線距離で約1万キロ、彼女は一体何を思い。
何を感じながらこの標識を作ったのだろう。

アフリカに注ぐ太陽を浴びつつ私はその標識をじっと見つめた。





スランプ状態の第三帝国です。
なんとか続きが書けました。最低でも「アフリカの魔女」の分まで書こうとおもいます。
できれば「スフィンクスの魔女」のエピソードまで書けるといいんですけど、書けるかは不明。

では
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする