二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

遭遇-Ⅰ (ヴァルハラの乙女たち)

2011-07-27 12:34:37 | 習作SS

どこまでも透き通った空は下の緑豊かなブリタニアの大地と合わさり一つの芸術となっている。
訓練終了後にピクニックにでも行って草原でダラダラ過ごしたいものだ。
だが、非常に残念なことにそうしたのを楽しむ余裕はない。
内陸部まで侵攻してきたネウロイの迎撃に向かいつつあるからだ。

『どうも、ギリギリまで低空で侵入された上でレーダーサイトが破壊されたらしい。』
『なるほど発見が遅れたわけだ、最近は目視の監視がおろそかになっていましたし。』

前方を飛ぶ坂本少佐が忌々しげな呟きにこたえる。
レーダーがなかったひと昔のことでも思い出したのだろう。
私もわかる、目視頼りだった大戦初期にはそのせいで何度も嫌な思いをしたものだ。
先手を打って迎撃できるようになったのは実のところバトル・オブ・ブリテンの時になってからだったからな。

『それと、カールスラントに動きがあったようだ。』
『具体的には?』
『戦力がガリア方面へ移動したらしい。』

ガリアへの戦力の移動、ね。
<原作>では詳しくは判明しなかったが、
これは前の人型ネウロイと同じくイレギュラーなのか判断がつかないな。

さて、この後<原作>ならバルクホルンが冷静さを失ったまま戦闘へ突入、
ペリーヌと衝突した時にネウロイに狙われて負傷するという順に進むのだが原因は最悪なメンタルで挑んだことだ。

では、私はどうか?
昼にあんな夢を見たがきっと大丈夫。
いつものごとくさっさと忘れてロジカルに思考を進める戦闘マシンと化すればいい。

『おまえは切り込み役だが言っておく。無理をするなよ、バルクホルン。』
『・・・わかっています。』

「直死の魔眼」は対象の『点』に弾が当たれば、
問答無用に対象を殺すことができるので撃墜困難とされる大型ネウロイに対する切り札となる。
なので後先構わずネウロイに突撃して撃墜してゆけば俺tueeeな展開になるかと問われればそうはいかない。

大型ネウロイ1機は航空機で例えると『密集隊形をとったB17又はB29の集団』と同じ火力を発揮する。
どんなに高い火力を以ても所詮単騎ではたちまち撃墜されるか近づくことすらままならない。

<史実>では高い防御力と防御火器で日独を苦しめまして、
爆撃機の防御火器よりも高い火力を持つネウロイの前では無力で自殺行為に他ならない。

だから私の能力は仲間の援護を前提にしなければならない。
援護射撃の下にネウロイに突撃して確実に『点』が当たる距離まで迫るのが基本ドクトリンである。

が、弾幕の中を突撃するのは大変な勇気が要求される。
だからメンタルに問題があれば即座に死につながる。
だめだ、思考がマイナスへと傾いてゆく。

『心配すぎでしょ~トゥルーデなら問題ないって。』
『ん、少佐は心配しすぎなんだよ、バルクホルンなら楽勝だって。』
『いつものようにやれば問題ないかと思いますわ。』
『そうです、バルクホルンさんなら大丈夫です。』

エーリカ、エイラ、ペリーヌ、宮藤が次々と言葉を述べる。
だが狙ったかのように言葉をそろえたことが気になる。

『はっはっはっ、そうか、そうだな。いつものようにカタを付ければいいだけ・・・おっと、』

坂本少佐が頭に手を挙げて眼帯を持ち上げる動作をする。
ネウロイを見つけたのだろう。

『見つけた、1位時方向下方、距離20000。』

緊張が走り各自で安全装置を解除する。
横を飛ぶエーリカをチラリと見ればどこか抜けた態度は消えさり戦士の顔になっている。
極度の緊張のせいで嫌な汗が銃を握る手から噴き出て喉が渇く。

『よし、我々が火力を削いでから、バルクホルンとハルトマンは突入しろ。』
『了解した。』

続いて「ついてこい!」という命令に
「了解!」と返事して坂本少佐に連れられた3人が速度を上げて突入する。
ある程度ネウロイを痛めつけ私が突撃、一撃撃破しやすくするために。

「上がるぞ」
「ん・・・。」

ゆえに私たちは空戦の基本である、
高高度からの一撃離脱に備えて高度を上げるようにエーリカに指示。
エンジンの回転率を上げて身体を青い空に向けて上昇する。保護魔法ごしに感じる風が気持ちいい。

「はじまったよ。」

エーリカの問いかけに視線を下界に向ける。
白い雲と緑の大地を背景に黒い巨大な物体、ネウロイから発せられる赤い光線が空を切り裂いている。
同時に豆粒のような物体が4つ、黒い物体の周囲を駆けまわり盛んに閃光を煌めかせている。

こっちは坂本少佐以下のメンバーだろう。
順調にネウロイの赤い斑点部分を潰しまわり火点を制圧しつつあるようで光線の勢いが削がれてゆく。

『よし、宮藤その調子だ!』
『はい!』
『ツンツンメガネ遅いぞ。』
『貴女が早いんです!』

無線に耳を傾けると戦場の興奮が伝わってくる。
戦意は旺盛なのがわかる。

坂本少佐、宮藤のロッテがネウロイの周囲を中距離で回りつつ制圧する。
ネウロイはそんな2人に光線で歓迎するが逆方向からエイラ、ペリーヌのロッテが攻撃を加え、気を逸らす。

ネウロイがエイラ組に攻撃の矢先を定め出すと、
今度はコアが存在すると思われる場所を坂本少佐組に痛打されたのかネウロイは金属音のような悲鳴を挙げる。
そのせいでネウロイの修復能力が遅れているらしいが依然とただ脅威といってよい程の圧力を伴った光線を盛んに放ち続ける。
しかし、それらをシールドで防ぎ、避けることで

「ほえー宮藤が坂本少佐について行けるってすごいよねー。」

エーリカが半ば感心しつつ述べる。
ああ、まったく同意だ。あれこそが本物の主人公といった所だろう。
才能に溢れ道を間違えずに真っすぐな王道を歩み、運命を変え、人々を引きつけてやまない人間に違いない。
主人公にもヒロインにもなれない自分と違って―――。

『――――z―――qwnuy―――。』

妙な雑音。

「・・・なんだ?」

観戦気分から吹き飛ぶ。
ただの電波が生み出した音でなく人間の声のような声が聞こえた気がした。

「どうしたのトゥルーデ?」

神妙な顔でもしていたらしくエーリカから気遣いの言葉をもらう。

「いや、なんでもない。」

戦場で感違いとかは当たり前の出来事。
この程度で脅威と認定するには根拠が足りない、
他のネウロイが出現すれば話が違うが周囲にそうした傾向は見られない。

だから気のせい、このまま何事もなく事は進むはず。

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最近ツイッターでフミカネがストパン未来設定を書いているらしい。

2011-07-08 23:23:23 | 日常


おねーちゃん。
2年後の1947年時点で中佐、一線を退く




てめぇ誰?な、2年後のイケ面エイラ。
3度目のマンネルハイム十字勲章授与したとか




2年という時間か、服装のせいかなんだか「もうペリ犬と言わせない!」
というオーラ―が漂う506司令のペリーヌ少佐。

あと、胸がある(な、なんだってー!?)




見た感じあんま変わってないEMT(エーリカマジ天使)
でも微妙に目つきが大人になったかも?

1947年時52JGの大尉、やっぱり胸が(ry





・・・・くそ、創作意欲が湧く。
早くヴァルハラの乙女たちを書かなければ。

もうテスト期間中だが(泣き)
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