二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

【予告】弓塚さつきの奮闘記~MELTY BLOOD編 ACT.10「苦悩」

2016-11-20 20:11:45 | 弓塚さつきの奮闘記~月姫編

「ぐ、は――――――」

足取りは重く、呼吸するたびに喉が焼けるような乾いた感触。
体力は消耗し、疲労で睡魔が絶え間なく襲いかかっている。

このままこの場で睡眠を取ることができればどんなに楽か。
そんな誘惑にシオンは心を動かされるが、それでも体は動き続ける。

何故ならいくら人気がないとはいえ、
彼女の計算によれば再度代行者に捕捉され、
今度こそ生命活動を強制的に停止させるに至るだろう。

ふと、その時シオンは思った。
今の自分はどんな姿になっているのだろうかと。
視線を下に向け、路地裏に散らばっている窓ガラスの破片に映る己の姿を見出す。

そこに映るのはこれまでになく酷い表情であった。
顔は青白く、目元は何日も徹夜してきたように疲労の極みであるのを示し、
おまけに代行者に傷つけられた生傷まであった。

「ふ―――――、なんて無様」

シオンの口から自嘲の言葉が漏れる。
何せこうも酷い状態となったのは全て自分自身が原因なのだから。

「長年の疑問が解決したにも関わらず、それを拒否。
 挙句タタリ打倒に必要な協力者とは戦闘状態に入る・・・。
 ふふふ、私と言う人間は計算ではなく感情的な人間だったとは初めて知りました」

自虐の台詞がシオン自身から発せられる。
自らを演算装置と見做す高速思考で感情という要素は省かれる。
計算において感情という計算できない要素は必要でなくむしろ邪魔である。

シオン・エルトナム・アトラシアという人間はだれよりもそれを実現してきた人間で、
これからもそうした生き方に疑問を抱いていなかったが・・・。

「異世界人、それもこの世界を俯角することができた人間の介入など計算外にもほどがあります」

壁に背を預け、シオンが嘆息する。
始めは遠野志貴の記憶から読み取ったなかに登場する重要人物、という程度の認識でしかなかった。

だから実際に弓塚さつきと邂逅した時、
『いつものように』エーテライトで情報を抜き取った。






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おススメSS カルデアの落ちなし意味なしのぐだぐだ短編集

2016-11-13 13:02:39 | おススメSS

カルデアの落ちなし意味なしのぐだぐだ短編集

FGOのカルデアでの小話をまとめたSSです。
マスター(ぐた男)とサーヴァントたちのドタバタコメディを主題としています。

ケルト勢の大らかすぎる性欲に時代のギャップを感じたり、
日本の英霊達で逸話のあれこれを語り合い、バーニング蛇少女の恋話。

などと面白い話を掲載しております。
ぜひ見てください。




「例えそれが夢であれど、只々平穏な世界にて男女が睦ましく愛を語る……これもまたローマ」

視界の端に映った異様な雰囲気を醸し出している筋肉ダルマに驚いて、唇は触れ合う寸前で止まった。

「……どなた?」

「私ローマはローマであり、ローマは私ローマである。
 ローマとは世界であり、そこで横たわる我が子もまたローマ。
 そして根源ローマの一部、お前もまたローマなのだ」

「ごめんなさい、良く分からないわ……」

現れるはずのない夢の中に出てきた大男、
ローマ帝国の神祖である最も偉大なローマの王ロムルスローマ。
それはマスターにとっては天ローマの救いであったか、それとも目の前で御馳走を奪わんと来た地獄ローマからの使者だったか。
表情がめまぐるしく変わるマスターの表情からは読み取れなかったが、この夢が終わるのは確かな事であった。

「そう……この人を起こしに来たのね。 まだ朝にはなっていないはずだけれど?」

「確かに我が子ローマが穏やかな朝日に包まれるまで時間はある。
だが我が子ローマに余裕はない。 このまま夢の中で蜜月を過ごすのも良いだろう。
 だがそうすると現実では非ローマ的な行いが起き、カルデアローマは混沌の炎と化すことになる」

「つまりマスターに何かが起きようとしているのね?」

ロムルスの只ならぬ言い方に、マスターも女性サーヴァントも緊張していた。
自分たちがこうしている間にも世界を救うためのカルデアに危機が迫っているのだ、
となれば今すぐにでも目を覚まして対処しなければならない。
もう少しだけ触れ合いたかった気持ちもマスターとサーヴァントにはあるにはあったが。

「____直球ローマ的に言うと、夜這いに来たある三人が扉の前で鉢合わせになっている」

「あら」

「________!!!!」

これでもかと言うくらいに女性サーヴァントにしがみつくマスター。
まるで起こさないでと言っているように女性サーヴァントの膝へ顔を埋めながら手はしっかりと背中に回してホールドしている。
どれだけ起きたくないか推して知るべし。

「無駄だ、お前もローマならば覚悟を決めローマ」

ある意味惰眠貪ってる場合じゃねぇ状況なのだが、
寝ても地獄起きても地獄ならいっそこのまま寝ていた方が心の平穏だけは保たれる、
そう考えたのであろうがそうは問屋ローマが卸さない、
ロムルスはマスターの足を掴むとそのまま引きずるようにマスターをどこかへ連れて行ってしまった。

声にもならないマスターの泣き声が当たりに響いたが、
あいにくここは夢の中、頼みの和服美人サーヴァントも困ったように笑いながら手を振るだけである。

「今度は起きているときに膝枕してあげましょう……」

もはや遠くなったマスターの泣き声を聞き、
起きた後のマスターの身を気遣いながら和服美人サーヴァントはそう思うのであった。

夜明けは近い。






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GATE~続いたネタ39 夢幻会、彼の地にて戦いけり

2016-11-12 23:13:38 | 連載中SS


「閣下、ようこそ平成の日本へ」

歓迎の言葉と共に北条総理大臣の辞任に従い、
新たな総理大臣として就任した本位慎三と嶋田繁太郎握手が交わす。
2人の握手を映像記録として残すべくカメラのフラッシュが眩いばかりに焚かれる。

「こちらこそ、
 まさか岸君のお孫さんと、
 こうして握手を交わす日が来るとは・・・と感嘆に耽るばかりです」

「はは、それはこちらも同じです。
 私にとって過去の歴史に属する方と、
 こうして会話を交わす日が来るとは想像すらしませんでした」

嶋田総理大臣の軽口に本位は微笑を浮かべる。

「色々積もる話もありますが・・・。
 過去と未来が交差した今の先に迎える未来について語り合いましょう」

「ええ、何せ互いに『国内』として扱っている、
 アルヌスの扱いについてじっくりと話合わねばなりません」

嶋田の言葉に
何せ銀座の門の向こうにある異世界の土地は諸外国の干渉を避けるため、
互いに「国内の問題」として扱っており、この矛盾について何らかの決着を付けねばならかかった。

特にコダ村の避難民程度の住民しかいなかった少し前は兎も角、
アルヌスの富を求めて集まり、その規模も街と言われる程度に拡大した現在において、
「人が住む領土」として扱わなくてはならず、どう統治すべきか検討する段階となった。

「【帝国】は滅ぼさず講和を以てして決着を付ける。
 この点についてはお互いの外相会談で決まりましたしたが、
 施政権の割り当て、そしてその形については我々が大筋を提示しなくてはなりません」

「同意です。
 互いに優秀な官僚を抱えているとはいえ、
 方針を決め、責任を負うのは政治家の仕事ですから」

実際に条約の条文や法案を作成するのは官僚たちであり、
極論すれば官僚の頂点にいる事務次官たちに全てを任せることもできるが、
官僚はあくまで『事務処理の達人』であり、政を指導するのは政治家の仕事である。

だかこそ、リスクを承知で島田は首脳会談に応じ、
今となっては懐かしい平成の日本にへと降り立った。

(原作によれば本位政権は例の襲撃事件で辞任するはずだったが、
 こちらでは代わりに内閣が延命した北条総理が辞任し、
 時期がずれる形でこうして本位総理と会談することになったが・・・いつまで持つか?)

表情は笑顔で対応する一方、
嶋田の内心は本位総理に対して厳しい見解を抱いてた。
国会ではすでに例のカップ麺やら、ホッケで野盗(誤字あらず)が大騒ぎし、
今や立ち上がる若者の代表として実態以上に持ち上げられている某盾の与党に対する抗議活動などで、

与党の支持率低下は止まらず、
ねじれ国会、さらに本位総理自身の健康問題と合わさって、
辞任は近いのでは、と夢幻会の間でも密かに囁かれていた。

(彼の次は例の森田になるのは避けられない。
 原作では門の管理を安保理に託そうとして責任放棄者で、吾々との相性が悪い)

自分を客観視できると嘯くが、
逆に表現するならば「自分」という意識が希薄で、
本人は意識していないが地位に見合った責任と決断から逃れていた。

・・・もっともとこれでも野党よりマシという現実があるが、宇宙人とかガソリン姫とか空き缶とかよりも。

(できれば嘉納大臣が総理になってくれればこちらとしても話しやすいけど、
 党内での調整もあるけど、本人がしばらく裏方に徹すると明言していたからな~)

決断し、話ができる人間としてローゼンなあの人が話相手として適切で、
できれば今すぐ総理大臣になって欲しい所であるが、
平行世界の祖父を通じて夢幻会が得た情報はしばらくその可能性はないことが判明した。

(公安、自衛隊それに村中と結託して大掃除なんてたしかに総理の地位じゃ目立つしな)

アメリカと中国から脅迫のネタとして渡されたスキャンダルの記録を、
北条経由で手にした嘉納大臣は防衛大臣と務特地問題対策大臣を兼任していることを利用し、
逆に獅子身中の虫を焙り出すべく密かに行動に移しており、総理になる暇はなかった。

命令系統の違う公安も自身が持つ伝手、
そして特地の問題については昭和の日本とは利害の一致を見出しているので、
平行世界の祖父を通じて伝手を得た村中少将をも巻き込んでの大掃除であった。

(バタフライエフェクトと言うべきか、原作との隔離が広がりつつあるな。
 この状況を利用して帝国に利益が得られる形で持っていきたいものだ。
 ・・・平成の日本には思い入れがあるとはいえ、今の俺は神崎ではなく「嶋田」だからな)

今では嶋田繁太郎としての人生の方が長くなった神崎博之は内心でそう独白し、
国家の指導者らしくいかにすれば自国の利益になるかを方法を考えていた。










 
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弓塚さつきの奮闘記~MELTY BLOOD編 ACT.9「対立」

2016-11-04 23:23:16 | 弓塚さつきの奮闘記~月姫編

「ぐっ――――!」

シオンの叫びと同時に魔力を放出。
身体に突き刺さっているであろうエーテライトを無理やり取り除く。

そして、後ろに跳躍する。
が、間に合わず両腕がエーテライトで切断された。
飛び散る腕、そして血が志貴の部屋を汚してしまう。

「しっ!」

申し訳ないと考ええるよりも先にシオンの第ニ撃が迫る。
腕がないから鋭い蹴りを体を捻ることで避けるけど―――駄目だ!

「がっ!?」

次の一撃をまともに受けてしまったっ…!!
その細い体から出せたとは思えない程重い正拳突きだ。

骨が軋む、いや肋骨が折れた。
肺から強制的に空気が排出され意識が飛ぶ、痛いっ!!

「さつき!」

一連の出来事が終わった直後、志貴が立ち上がる。
けど、多分ボクを助けることは、

「遠野志貴、貴方はそこで止まっていなさい」
「な、何を言っているんだシオン!大体―――な、動け、ない!?」

やはり無理だ。
魔術回路もない志貴ではエーテライトで簡単に体を操られてしまう。
で、こっちは吸血鬼が苦手な朝な上にとっくにダメージを受けていると来た。

状況は極めて悪い。

「弓塚さつき。貴方はここで亡くなるべきだ。
 貴方という存在がタタリを強化させ、手に負えない存在にしてしまう。
逆に貴方が亡くなればタタリへの勝算は最低3パーセント向上するのですから」

さっきまでラブでコメっていた人間とは思えない程淡々とした声で彼女は言葉を綴った。
いや、しかしそれにしても・・・。

「・・・何が可笑しいのですか弓塚さつき?」

ああ、いけない。
面白すぎて思わず顔が笑顔を浮かべている。
両腕がなくなっているのに我ながら実に陽気なものだ。

「いや、あははは、
 想像通りの人間だなって」

「――——―――——不愉快ですね、
 私の考えを見抜いているとでも?
 『キャラクター』相手だから何でも知っているつもりですか?」

シオンはご機嫌斜めのようだ。
すんごい表情で今睨まれている。

うん、ここは正直に話した方が良さそうだ。
元々頭が良い彼女相手に小手先の誤魔化しなんて通用しないだろうし。

「まあ、それもある。
 けど知ってはいたけど、
 勝算が3パーセント上がっても『タタリに絶対勝てない』
 と内心理解しているはずなのにそんな言葉を口にする人間だったから、ね」

「・・・黙りなさい」

シオン・エルトナム・アトラシア。
という人間は理論を重んじる魔術師である一方で、
タタリに執着する感情的な人間であり、その内心は矛盾を含んでいる。

例え吸血鬼化しても魔術の研究は不可能ではない、
むしろ寿命が短い人間以上に研究時間を確保できる、
と喜ぶのが『普通の魔術師』である・・・衛宮切嗣の父親がそうだったように。

「どこまでボクの頭を覗いたか分からないけど、
 そもそもこんな事をして意味がないことぐらい理解しているはずだよ。
 ボクを殺せばアルクェイドさんとシエル先輩から狙われることくらい知っているはずだよね」

「・・・・・・・・・」

この場でボクを殺害すれば2人は間違いなくシオンを脅威と看做す。
場合によってはより倒しやすい敵としてタタリより先にシオンの排除を試みるだろう。

志貴の記憶や思考を読み取っているならば、
方や真祖の姫、もう片方は埋葬機関の殺し屋と、
通常ならば手を組むなどありえないと思われる2人が実のところ仲が良く、
彼女らの知り合いに手を出せばただでは済まないことが想像できるはずだ。

ではなぜこうなったのか?

「戸惑い?それとも困惑?
 あるいは混乱して何が何だが分からない状態なのかな?
 まあ、でもこの行為はどちらかと言えば八つ当たりと言えるか」

「黙りなさい!」

シオンのエーテライトによる一閃。
しかし先ほどとは違い大振りな動作ゆえに簡単に避けることができた。

「冷静じゃなないね、
 やっぱり八つ当たりだね」

「その口を閉じなさい!
 貴女に何が分かると言うのですか!?
 己が抱いていた矛盾に無理やり気づかされた苦悩を!
 そして身体を蝕む吸血鬼としての衝動、飢えと渇きを彷徨う苦しみに!」

絶叫。
それは彼女が数年に渡って蓄積された感情の発露でもあった。

負の感情が盛大に爆発したせいか吸血鬼の力を制御しきれず、
紫色の瞳も今はボクと同じく吸血鬼の血のような紅色の瞳へと変化している。

「まあ、たしかに分からないね。
 事前に【知っていた】としても何せ他人様のことだから」

嘘ではない。
現にシオンがこうして激高するなど予想できなかった。
事前に彼女の事を知っていたとしても所詮紙の上だけの知識にすぎなかった。

それを今痛感している。

「だけど、その苦しさは理解できる。
 ボクだって経験したから、吸血鬼の衝動には」

今だって覚えている。
人の生き血を啜りたいという止められない欲望。
人を人として見ず、血袋として認識する欠落した論理感。
吸血鬼という二次元の世界の住民に成れた喜びよりも自身に恐怖を覚えた。

「だからお互いに【これから】理解し、分かり合えるはず。
 このタタリの騒動がシオンの想定よりも悪化していたとしても、
 協力しあえばタタリを抹殺できなくても退けることぐらいできるよ、きっと」

「戯言を・・・」

「うん、まあ。
 戯言なのは知った上での発言だよ、勿論。
 だけど、このままだと勝ち目何て最初から皆無だと思うけど?」

「・・・・・・・・・」

沈黙するシオン。
何かと理由を付けていたけど、
結局のところ感情的な行為でしかなにのは薄々理解していたみたいだ。

特異の計算でもしているのだろうか、
視線はボクや志毅ではなく何もない場所を向いている。

「・・・私が事前に知っていた遠野志毅の戦闘能力。
 そして貴女と貴女の知識を持ってもしてもタタリへの勝率はさほど変わりません」

そして静かにシオンが口を開いた。

「しかし、分岐する可能性。
 という要素が非常に変化に富んでいました。
 特に真祖の姫の手によって「朱い月」を再現させることが鍵であり、
 これ以外にタタリを完全に打倒する手立てはなく、姫と協力関係を結ぶことが肝心。
 そのためには目の前にいる異邦人、弓塚さつきを通じて姫と協力関係を結ぶことが必要――——そう結論がでました」

「うわ、アルクェイドさんと協力するためだけにボクが必要なだけか、傷つくな。
 こっちでも仲良く路地裏同盟を結成して、夜のプールに忍び込んだり、ピラミッドで遊びたかったのに」

「生憎、貴女となれ合うつもりはありません。
 それに、その可能性を歩んだ私と弓塚さつきが友好関係を結べた理由は、
 例え吸血鬼なっても弓塚さつきが魔術をまったく知らない一般人であったからでしょう。
 ロアの知識を継承し、半分魔術の世界の住民である貴女には魔術師として接していただきます」

こちらの冗談に対して、
冷ややかな目でセメント対応されてしまった。

魔術師として対応、か。
まあ、それは仕方がないと言えば仕方がない。
【原作】で弓塚さつきとシオンが和気藹々とやれたのも、
強力極まりない吸血鬼にも拘わらず、一般人感覚が抜けていなかったからだ。

だけど・・・。

「つまり【魔術師として】協力し合えるわけかな?」

「その通り、魔術師としてタタリ打倒の契約を交わすことを提案します」

友達感覚で協力こそできなくとも、
魔術師として協力し合うことは可能だ。

行き成り腕を切り落とされ、
殺されかけたことには思うところがある。
だけど、タタリ打倒にはシオンの協力も必要だ。


だから回答は――――。


刹那、窓を打ち破って黒鍵が部屋に飛び込んできた。
投擲された剣とは思えぬ威力を保ったそれは部屋を派手に破壊する。

「っつぁ・・・!?」

一振りがシオンに命中し、吹き飛ぶ。
ドアを打ち破り、廊下へとたたき出される。
黒鍵なんて代物を操る人間は1人しかいない。


「御無事ですか遠野君!弓塚さん!!」


シエル先輩だ。




 










 


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