二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

幕間の魔女「芋大尉の○○○な日」

2021-02-21 21:00:46 | ヴァルハラの乙女

1944年 某月某日 ブリタニア 第501基地 某所


私、またはワタシ。
ゲルトルート・バルクホルン。
という少女、ウィッチの人生は未だ20年も経過していない。
しかし、過ごした時間の密度は前世よりも遥かに濃く、ずっと深い。

つくづく前世の自分の未熟さに呆れると同時に、
この世界で自分を支えてくれた友人、知人、人々の優しさにはいくら感謝しても足りない。

異世界TS転生者。
という異物にして異端者。

しかも文化と時代、常識、言語が全然違うせいで、
右往左往していたが親しい人々はそんな自分を助けてくれた。

だからこそ、彼ら、彼女らに恩返しをしたい。
だからこそ、彼ら、彼女らを傷つけ、殺したネウロイが許せない。
だからこそ、彼ら、彼女らを傷つけ、殺してしまった不甲斐な自分が許せない。

ゆえに、復讐の猟犬としてずっと戦ってきた。
だが、どれだけネウロイを叩き落としても何も解決しない。
復讐の猟犬として戦える時間は残り2年、しかし未だブリタニアで足止めを受けている。

だか、彼女ならば。
彼女ーーーー宮藤芳佳ならば確実にネウロイを殲滅してくれる。

ゆえに、ミーナと共に統合戦闘航空団の部隊立ち上げに協力した。
【原作知識】がまるで役に立たない様々な困難や難題にぶち当たりつつも、何とか今日まで来れた。

全ては宮藤芳佳が活躍する舞台を整えるために。
全ては宮藤芳佳を何が何でも守り、この世界を変えてもらうために。

それが自分の役割だと悟って今日まで戦い、生き延び続けた。
どんな困難、痛い事や、怖い事があっても耐えて、乗り越えてみせる。

それが今日まで変わらない信念なのだがーーーー。

「トゥルーデ、大丈夫?」
「吐いたから少しは楽になった・・・げほ」

ーーー信念なのだが、女性特有の問題について何年経過してもまったく乗り越えられる気がしなかった。

そのせいで現在エーリカの介護を受けつつ絶賛トイレとお友達なヒロイン。
もといゲロインなウィッチがいた、というかワタシ、ゲルトルート・バルクホルンだった。

「元々トゥルーデはJG52でも『重い』方だったけど、ここまで酷いのは久々だね・・・」

そう言ってエーリカが優しく背中を擦ってくれた。
小さな手だが温かく、擦ってくれるその感触は気持ちいい。

「そう、だな。
 自分でも気づかぬ内に疲れていたのと、
 気が緩んでいたせいかもしれないな・・・」

思えば野郎だった前世も仕事がある日は大丈夫だったけど、
休日になって気が抜けた途端、貯まった疲れが一気に来てよく熱を出して寝込んだな・・・。

だがそんな前世よりも今世のお月様、
あるいは女の子の日がまさかそれ以上にこんなに辛いとはな・・・。
内蔵が雑巾のように捻られた挙句、ジワジワ締め付けられるような痛さに未だ慣れない。

「ほらほら、トゥルーデ。
 ズボン脱いで『アレ』を交換しちゃおうね~」

「あ、ああ・・・」

言われるがままパンツ、
もといズボンを脱ぎーーーーまあ、予想通りの状態を目撃する。
体の内側、内臓に近い場所から出血大サービスだなんて・・・。

「・・・・・・はぁ、」

もう慣れた動作で『アレ』を交換しつつため息を漏らす。
よもや女性の体がここまで面倒だとは・・・前世の野郎だった時は想像できなかったよ。
しかも、嘔吐とか冷え症を筆頭に様々な体調不良に直面するなんて・・・色々辛い。
野郎だった前世の肉体のメンテナンスが如何に楽だったか知るだけに・・・なお辛い。

「カールスラント防衛戦とかバトル・オブ・ブリテンの時とか、
 トゥルーデ、気を張って我慢していたけど本当はよくないし休むのが一番だよ。
 病気とか炎症じゃないのが分かっているからお薬飲んで今日はゆっくり休もうね」

「エーリカの言う通りそうしよう・・・今日は休むか」

「ん、それがいいよ。
 トゥルーデは頑張り屋さんだし、
 休んでいいと思うよ、ミーナにはもう言ってあるから大丈夫」

今度はエーリカにわしゃわしゃと頭を撫でられる。
こちらも何だが気持ちいいし、精神的になんだかリラックスする。
何時もは撫でる方だが、こうして撫でられる側になるなんて何年ぶりだろうか?

「ねえ、気分まだ悪いんじゃない?
 肩を貸すからトゥルーデ、腕を上げて」

言われるまま腕を上げ、
エーリカに立ち上がるのを助けてもらう。

「自分が言うのもアレだが・・・重いだろ、エーリカ?」

ガッチリ鍛えた肉体は重い上に、
エーリカとは体格差があるから数字以上に重く感じているはずだ。

「にひひひ、
 このくらい大丈夫だって。
 昔はトゥルーデが私を助けてくれたし」

「そうか・・・ありがとう、エーリカ」

屈折の無い笑顔で答える金髪の天使がいた。
やはりエーリカはマジ天使、略してEMT(エーリカマジ天使)であった。

「大尉ー、だいじょうぶ?
 ・・・っふぇ!?ほ、本当に、だいじょうぶなの!?」

トレイから出た時、ルッキーニが駆け寄って来た。
ワタシがエーリカの肩を借りてグッタリしているのを目撃し、心配そうに様子を伺う。
まあ、普段小言をガミガミ言っている人間が突然顔を青くさせ、口元を抑えてトイレに駆け込めばそうなるだろう。

「こら、ルッキーニ。
 ゲルトが心配なのは分かるが、
 あまりそういう事はだな・・・」

「あ、あのね。
 ルッキーニちゃん。
 駄目だよ、バルクホルンさんに聞いちゃ・・・」

ルッキーニを追いかけて来たシャーリー、
それに宮藤を筆頭に他の全員も後からぞろぞろとやって来た。
女性特有の問題についてそれぞれ抱えているだけに、全員気まずそうにしている。

「え、ええ~~~、なんで?
 だって、バルクホルン大尉だよ?
 いつも力持ちで、強い大尉の事がシャーリーは心配じゃないの?」

「あー、いや。
 私だって心配はしてるんだけど・・・」

不思議がっているルッキーニに対し、
シャーリーは言いづらそうに言葉を詰めらせた。

何か言いたげだが、
どう言えば良いか分からず、
時々こちらを気まずそうに見ている。

やはり彼女は気遣いができるとても良い人間であるのがよく分かる。
軍隊に入ったのが昨年の1943年と意外と遅いせいか、
一見豪快で、物怖気しない性格だが意外と常識人なところがあるしな。

「生理だよ、ルッキーニ。
 実は重い方でさ・・・ここまで来たのは久々だよ」

なので自分から敢えて情報を開示した。
こうした時は自分から言っておくのが一番良い。

「せいり、って何?」

くうきが、こおりついた。

「えっと・・・」

ルッキーニの予想外の回答。
これに思わず助けを求めてシャーリーに視線を動かす。
だが彼女の目は「魚」の文字となって泳ぎ始めていた。

「ルッキーニ、もしかして・・・訓練学校で保健体育の授業をしていない?」

エーリカがまるでネウロイと対峙している時のように真剣な表情で質問する。
平時ならば時間を掛けて軍事訓練だけでなく性教育を含め一般常識全般を教えていたが、

ウィッチの需要が追い付かない今どきは一般常識の教育を省き、
軍事訓練だけ即席に叩き込む方針が特に欧州では強い、と聞いていたが、もしや・・・。

「うん!ウィッチは処女じゃないと駄目!
 エッチしちゃ駄目!ぐらいしか知らないよ!」

無垢なまま、純朴な笑顔と共にルッキーニが答えた。
この幼い少女の口から「処女」「エッチしゃ駄目」なんて言葉が出ると、
何だが変な性癖とか、あるいは愉悦な感情が芽生えそう・・・じゃなくてだ!!

「あー・・・私とハンナが訓練学校を卒業する直前。
 戦局が厳しいから軍事訓練以外の座学を省き始めたから、
 もしかして、と思ったけど・・・やっぱそうか、そうだよね」

エーリカが納得するように頷く。

「じゃあ、いい機会だから私が教えよっか?」
 
「えっ!?ハルトマン中尉が!」

「ふ、ふーん。
 こう見えて私はドクトル・・・お医者様の子供だよ?
 しかも、母様は前大戦に参戦したウィッチだったから、
 戦場における女性特有のアレやらコレやらの悩みについて詳しんだ」
 
ルッキーニにの驚きに対し、
びっくりするほど無い胸を張ったエーリカが誇らしげに語った。

「ハルトマンさんも親がお医者さんだったんですか!
 だったら私だって診療所のお手伝いしていたから、分かります!
 お婆ちゃんは扶桑沖戦役でも活躍したウィッチなんですよ、実は!」

と、その時。
医者、と聞いて何やら対抗心を燃やした宮藤が挙手する。
だが、エイラ曰く残念賞なため胸が揺れることはない。

「前大戦に参戦したウィッチ、ならお母さんもそうです。
 部隊に来る前、お母さんから色々教えてもらったから、
 私だってルッキーニちゃんに教えることだってできますよ!」

母親が第1次ネウロイ大戦におけるエースウィッチであったリーネも挙手する。
年齢には似合わない豊かな実り、母なる双丘が揺れる・・・。

「へぇ、まさかリーネがここで名乗り出るのかぁ・・・面白いじゃん」

エーリカが実に面白い、とばかりに目を細める。
確かに面白い展開かもしれない、特に負けん気の強い宮藤なら分かる。

だが、ほんの少し前まで緊張しっぱなしだった新人。
もといリーネの予想外な積極性にエーリカは思うところがあったのだろう。

それは兎も角。

「お前たち・・・その、いい加減。
 トイレの前でそういう事について雑談するのもどうかも思うぞ・・・?」

「そ、そうね・・・。
 同じ女性同士でも、その、ね・・・」

坂本少佐とミーナが疲れ気味に零した言葉が現状の問題点を指摘していた。


結局あの後、自分ことバルクホルン。
坂本少佐、ミーナの3人を除いた部隊全員でルッキーニへ先輩として、
ウィッチとして、女性として覚えるべきアレやらナニやらを教えることが決定。
現在ルッキーニ自身あまり使っていない自室に集合し皆で教えることになったのをここに記す。



 

 

 

 

 

 

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幕間の魔女「勇敢な魔女たちの飲み会」

2021-02-15 21:48:54 | ヴァルハラの乙女

1944年 某月某日 サンクトペテルブルク 第502基地 司令官室


「ふむ、秘密の宴にしてはなかなか豪勢じゃないか、流石エディータだ」


チーズ、ハム、サラミ、キャビア。
それに各種ナッツにドライフルーツ類が盛られた数々の皿を見てラル少佐が頷く。

「光栄感謝の極みであります、我らが隊長殿」

エディータ・ロスマン曹長が舞台役者のように恭しく頭を下げる。

「えー、隊長。
 僕は宴に必要なアルコール類を持ち込んだのに無視ですかー」

「そのウィスキーとワインは元を正せばお前ではなく、
 バルクホルンが私達へと送ってくれた物だろ、クルピンスキー」

クルピンスキーの文句に対してラル少佐が軽くあしらう。

「現地時点での所有者は僕ですからー、僕の物ですぅー」

「さて、この馬鹿は放置して宴を始めましょう隊長。
 ・・・ふふ、扶桑のウィスキーにリベリオンのワインだなんて、飲んだ事がないから楽しみね」

ブーブー言っているクルピンスキーを無視するロスマン。
享楽家としてかつての上官にして生徒であったバルクホルンが送ってくれた珍しいお酒にウキウキしていた。

「ああ、そうするとしよう」

ロスマンがグラスの準備しようとしたのを制止させ、
代わりにラル少佐自らがショットグラスを人数分用意し、ウィスキーを注ぐ。

「あ、どうも・・・」
「別に隊長自らしなくとも・・・」

古い付き合いとはいえ佐官クラスの将校から酒を注がれる事について、
階級を気にしないクルピンスキーも流石に恐縮し、ロスマンは物好きな隊長に対して呆れる。

「今はプライベートな時間だ、
 歳が近い戦友同士久々に語り合おうじゃないか」

ショットグラスを差し出しながらラル少佐が言う。

「じゃあ、かけ声は僕がします。
 オホン、貴公の勇気と、我が剣、そして我らが勝利にーーーー」

その昔、バルクホルンが祝いの席で上官であるフォン・ボニンから、
「何か面白い掛け声を考えろ」などと言われて咄嗟に思い付いた言葉をクルピンスキーが口にする。

どう聞いてもダークな魂のアレな台詞である。

「「「太陽あれ!」」」

しかし、その当時時代は未だ1939年。
誰も某死ゲーが元ネタであるなど知らない。
バルクホルンの園崎〇恵ボイスで声が良かったのと、
中二病患者の心を揺さぶる良い言葉かつ、育ち盛りの10代で戦場暮らしなウィッチに大ウケ。

今では世界中のウィッチが飲み会の席でする定番の掛け声にまで昇格されていた。
・・・まさかの大ウケにバルクホルンは電話片手に「どうして(震え)」な某猫状態であったが。

「旨いな」

「・・・ふぅ、いけるねコレ」

「あら、美味しい。
 下原さんの扶桑料理みたいな味ね」

3人揃ってダルマ、タヌキの愛称を持つウィスキーを一口で飲み干した。
【史実】よりも約10年早く世の中に登場したウィスキーの味は好評のようだ。
宴の燃料であるアルコールが注入されたのを契機に旧知の仲間同士和気あいあいと会話を始める。

「・・・こうして3人で飲むのも久しぶりだな」

「そうですね、
 最近はずっと皆さんと一緒でしたから、
 じっくりとカールスラント語で会話するのも久々な気がします」

「そうだねー。
 直ちゃん達と騒ぐもの好きだけど、
 たまには3人で静かに語り合うのもいいよね」

同じ第52戦闘航空団に所属して戦って来た仲間であるが、
普段はオラーシャ語、またはブリタニア語で会話していた上に、
それぞれ忙しいのでこうして3人で集まって飲み会など希にしかできなかった。

「ねー、隊長。
 タバコとかないかな?
 久々に吸ってみたいのだけど・・・」 

「ないぞ、前は扶桑人に酒を盗まれ、
 今日はスオムス人に配給のタバコを全部盗まれた」

堂々と煙草を強請るクルピンスキー。
しかし、既にどこぞの陸戦ウィッチに全部持ってかれたようである。

「司令官から物資を盗むとか末世だねぇ」
「東部戦線なんぞどこも末世みたいなものだろ?」

クルピンスキーの呆れに対してラル少佐はブラックジョークで切り返す。

「では、こちらなんてどうでしょうか?」

上官2人のじゃれ合いを観察していたロスマンが3本の葉巻を差し出した。

「うわぁ、葉巻じゃん先生!
 しかもこれ、結構いいやつでしょ?
 一体全体どこで手にいれたのさ・・・?」

「教育係曹長ですから」

クルピンスキーの質問に対してニッコリ、とほほ笑むロスマン。
教えるつもりは全くなさそうでこれからも教える気はないだろう。

「できる部下がいると私も嬉しいし、
 他の統合戦闘航空団に自慢したくなってしまうな。
 ・・・では、今度こそバルクホルンとハルトマンをミーナから頂くとしよう」

「隊長は健康維持のため、
 葉巻はなしでよろしいでしょうか?」

「冗談だよ、エディータ。
 それよりも不健康なんて上等だ、喫煙万歳。
 器の小さい健康ファシズムな禁煙者に災いあれ、呪いあれ」

全世界の禁煙者が聞けば激怒待ったなし、
そんな毒舌ムーブをラル少佐が披露しつつ、葉巻を受け取る。
久々であったが3人は慣れた手つきでシガーカッターで吸い口を作り、マッチで葉巻を点火させた。

「んん~~~至福の時間だよね、先生」

「貴女と過ごす時間について至福とは程遠いのだけど」

「最近は皆の手前。
 タバコの類を吸っていなかったから旨いな・・・」

吐き出された3条の紫煙が天井までユラユラと昇る。
吸っている人間が3人揃って20歳未満の少女と道徳的に宜しくないが、
麗しい見た目と、非常に慣れた仕草と態度で吸っているせいで絵面的にはお洒落であった。

「バルクホルン、
 タバコは付き合いで吸うけど基本は吸わない方だったね。
 昔『悪い遊び』としてフラウにタバコの吸い方を教えたら、
 バルクホルンがすっごく怒ったのをよく覚えているよ・・・うん」
 
「当たり前だ。
 いくらウィッチの飲酒喫煙について黙認されているとはいえ、
 あの当時、1939年時点でエーリカ・ハルトマンはまだ11歳だぞ・・・」

「あの時は私も怒ったから、よーく覚えているわ・・・」

かつてエーリカ・ハルトマンに『悪い遊び』を
教えたクルピンスキーの回想に旧知の2人が責め立てる。

「いや、だってさ。
 あの当時フラウは確かに真面目で良い子だったよ。
 でもそれは人の目を気にして臆病で、余裕がない事の裏返しにすぎなかったんだよ」

旧知の2人から責められ伯爵は弁解する。

「・・・それにさ、2人とも友達がいなかった小さい時の僕と似ていたから放っておけなくて、
 僕は出会ったばかりのバルクホルンにしたようにフラウにも楽しい軍隊生活のアレコレ教えたんだ」

らしくもなく真面目な態度で台詞を言うクルピンスキー。
視線は今ではなく遠い過去へと向いていた。

「・・・ぐっ、伯爵がそういう視点でトゥルーデ。
 それにフラウの事を見ていたのを知っていたけど、口に出されると腹が立つわね」

ロスマンが悔しそうに呟く。
クルピンスキーはどうしようもない女たらしで遊び人であるが、
なんやかんやで仲間や戦友の面倒を見ていたのを改めて認識する。

「だが、あわよくば2人纏めて頂くつもりだったんだろ?クルピンスキー?」

冷めた表情でラル少佐が本心を問う。

「それは勿論さ!
 タイプは違うけど2人とも魅力的な女の子だからね!
 バルクホルンもフラウもウブだから僕の手でぜひとも・・・って、痛い!先生痛いって!?」

「さっきまで感動していたのよ!
 そんなのだから貴女は偽伯爵なのよ!分かる!?」

ラル少佐の問いかけに正直極まる言葉を口にしたクルピンスキー。
これに激怒したロスマンが普段から持ち歩いている指示棒で女タラシをビシビシと叩く。

「ふぅーーーー・・・。
 加えて言うならばその『楽しい軍隊生活』
 とは私のサインを偽造して外出していたことか?」

「あれ?やっぱりバレてました?」

紫煙を吐き出しつつ問い詰めるラル少佐。
問われたクルピンスキーに反省の色などまるでない。

「バレないとでも思ったか?
 まあ、時効だから今さら蒸し返すつもりはないが」

「やった」

「何せここにはサーシャがいるからな」

サーシャと聞いて「うげっ」とクルピンスキーは身を引く。
固有魔法で完璧な記憶を持つ彼女相手にサインの偽造が通用するとは思えなかったからだ。

「あはははは、いい気味ね伯爵閣下!
 サーシャだけでなく、トゥルーデがいれば貴女を物理的に締め上げてくれたでしょうね!」

「ひぇっ・・・!?
 先生、勘弁してくださいよ。
 出会ったばかりのバルクホルンなら兎も角、
 今では素手で硬貨をへし曲げるんですよぉ・・・」

どこぞの世界線でサウナの壁を素手で破壊したり、
片手懸垂を日常的にこなしていたようにこの世界でもバルクホルンはかなり鍛えていた。

「ほほぅ、バルクホルンはお前の放蕩を止める良い薬になるようだな。
 転属・・・は無理だが、出張する理由を作って一度にここまで呼び寄せてみるか」

「た、隊長まで・・・そんなぁ。
 やめて下さい、バルクホルンは僕に割と容赦しないんですよ」

「あらあら、先ほどまでの威勢はどこへ行ったのかしら、伯爵様?」

ラル少佐、ロスマンが弱った伯爵様をここぞとばかりに弄り倒す。

「ふふふ・・・懐かしいな。
 このやり取りはJG52の頃を思い出すよ・・・」

ウィスキーを飲み干したラル少佐が呟く。

「あの頃の僕は直ちゃんぐらいの歳で、
 苦しい事も悲しい事もあったけど・・・楽しかったなぁ」

クルピンスキーはチビチビとウィスキーを舐めるように飲む

「本当に、そうね。
 かけ換えのない青春の日々。
 もう戻らない思い出の日々、本当に、懐かしいわ・・・」

チーズにハチミツをかけつつロスマンが言う。

「バルクホルンとハルトマンと言えば、
 今年になってから撃墜数250機まで伸びたな。
 しかもマルセイユも最近調子が良いのか同じく撃墜数250機まで到達している。
 私は背中の怪我があるが、3人ならまだまだ撃墜数は稼げるはずだ・・・どこまで行くか楽しみだな」

同じ第52戦闘航空団に所属し、同じ中隊にいた事もある3人が揃って、
世界トップクラスの撃墜数を誇るウィッチに成長したのをラル少佐が噛みしめる。

「それ、本当に凄いよね。
 バルクホルンは『あの2人は才能がある』と繰り返し言っていたけど、
 本当にここまで伸びるとは想像できなかったし、バルクホルン自身も凄く強くなったよね」

新米の頃はバルクホルンと同じ中隊で共に過ごし、
まだまだ弱かったバルクホルンの過去を知るだけに、
クルピンスキーは友人としてバルクホルンの成長を祝福する。

「部隊に来たばかりのトゥルーデはパッとしないほうだったわね。
 魔法力や体力、スタミナ、精神力はあったけど空戦に必要な技術である空戦機動や射撃眼。
 なんかは頭で理解できていても、体が上手く動かせていない感じだったわ・・・。
 1日に何度も出撃して出撃120回目でようやく初撃墜を記録したのを覚えているわ」

ロスマンがかつての生徒をしみじみと思い出す。
かつてバルクホルンは機械で空を飛ぶ「航空機」の動きと、
生身の肉体を動かして飛ぶ「ウィッチ」の動きに違いがあることに気づいていたが、
頭で理解していても体がなかなか上手く動かせず、四苦八苦していた時期があった。

「だが、バルクホルンもコツさえ掴めば撃墜数を稼げるようになっただろ?
 ハルトマンとマルセイユが来た頃にはネウロイをそれなりに撃墜していた。
 それにハルトマンも1日病院に入院した後、空戦機動が見間違えるように進歩したな」

「ええ、しかも3人揃って世界の頂点に届く場所まで来るなんて・・・」

そんなバルクホルン。
さらには『あの2人は才能がある』と、
バルクホルンが断言した2人も今では誰もが認めるエクスペルテへ成長していた。

「ああ、楽しみだな。あの3人が今後どうなるか。
 む、もうウィスキーがないか・・・こちらも3人いるとはいえ早いな。
 さて、次はワインを飲もうじゃないか、足りなければ私のスオムスビールを出そう」

「いよっ、太っ腹!」

「ありがとうございます、隊長」

ラル少佐が命の水、
あるいは燃料の補充を自腹ですることを宣言する。

これに旧知の2人は歓喜し、
これを切っ掛けにさらに乾杯を重ね、
3人は深夜まで思い出で話で花を咲かせ、思う存分楽しんだ。

だが、宴の後。
クルピンスキーとロスマンは思い出話とアルコールの魔力を得て、
久々に「友達以上の関係(意味深)」になった挙句、飲み過ぎたせいでダウン。
2人揃ってベットで仲良く頭痛とお友達になり、身動きが取れない状態へ陥った。

そして翌朝。
朝食の時間になっても来ない2人を心配し、
見に来たサーシャに「友達以上の関係(意味深)」を目撃されたのをここに記す。


 

 

 

 

 

 

 

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第38話「魔女たちの覗き見」

2021-02-07 08:51:47 | ヴァルハラの乙女

「・・・髪を下ろしているバルクホルンさんって、新鮮ですよね」
「・・・言われてみればそうダナ」
「・・・私、バルクホルン大尉が寝ているのを始めて見ました」

バルクホルンが全世界で魔法少女デビューを果たしている最中。
宮藤、エイラ、サーニャはサウナの後の水浴びで居眠りしているバルクホルンをこっそり覗いていた。

蛇足であるが少女3
人。
野外かつ素っ裸で仲良く覗き見である。

「明るい場所で見るとバルクホルンさん。

 髪とか意外と長くて綺麗で、筋肉もあってカッコいいけど、傷も色々・・・」

宮藤が躊躇しつつもバルクホルンの裸を見た感想を述べる。
異世界TS転生者として知る【原作】に至る道中まで得た数々傷。
火傷だったり、切り傷だったり、とバルクホルンには色々な傷跡があり、
そのあり方は頻繁に負傷しつつも戦い続けた【史実】のバルクホルンに近かった。

「あれでもまだましだぜ、宮藤。
 大尉の戦友なんて背骨が折れたって、聞いているし・・・」

「背骨・・・」

この3人の中でも実戦経験が豊富なエイラが語り部として語り、宮藤が恐怖を覚える。
実家が診療所を営んでいるだけに、背骨を損傷した際の恐ろしさは知っていたからだ。

「エイラ、その人は・・・」

「安心しろって、サーニャ。
 ラル少佐は薬とコルセットこそ必要だけど、
 ウィッチとして同じ空を飛んでいるってさ・・・まったく凄い人ダヨナ」

心配そうにするサーニャに対してエイラが優しげに語る。

「あれ・・・ラル少佐、
 聞いたことがあるような、ないような・・・?」

「グンドュラ・ラル少佐。
 第502統合戦闘航空団、通称『ブレイブウィッチーズ』の隊長。
 大尉とはかつて同じ部隊にいた戦友で、全世界で2番目に撃墜250機を達成したウィッチだぜ」

「に、250機!す、すっごーい!!
 そんな強い人とバルクホルンさんは知り合いなんだー!」

魔法力も含めた潜在能力こそ非常に高いが経験不足、
技術不足な宮藤からすればネウロイ撃墜250機という単語は現実として想像できない話であった。

「・・・ってか、意外だな宮藤、
 大尉とは一緒にいる印象だけどあんま話をしないのか?
 せっかく坂本少佐以外で扶桑語が分かる人なのに・・・?」

バルクホルンを知るウィッチならばある程度分かる事実。
しかもエイラから見てバルクホルンと宮藤はかなり仲が良さそうに見えた。

「確かにバルクホルンさんの扶桑語は扶桑人そのもので、
 ここでの生活で私がどうしても分からない時だけ扶桑語で教えてくれますが・・・。
 普段の訓練とか座学とかではずっとブリタニア語で会話をしています。
 それにバルクホルンさんは自分の事をあまり話さないし、坂本さんともそうですけど、
 2人だけの時間なら兎も角、基本みんなと一緒にいるので日常会話も普段からブリタニア語です」
 
「あー、そういえば。
 大尉にハルトマン中尉、
 それとミーナ隊長は同じカールスラント人だけど、
 私達がいる前ではずっとブリタニア語で話していたよナー」

昼間のブリーフィングや、息抜きのティータイム。
それに戦闘中の会話などの記憶や光景をエイラは思い出す。
同じ国出身人同士でも外国語で会話するのは国際的な部隊ゆえの宿命であった。

「私は来た当初、少しだけバルクホルン大尉と2人でオラーシャ語で話したけど、
 夜間哨戒で時間帯が合わなくなってから、そもそもお話自体全然していない・・・。
 それに私はバルクホルン大尉じゃなくて、ハルトマンさんとはよくお話をしています」

「ハルトマンさんと?」

予想外の人物が出てきて宮藤が驚く。

エーリカ・ハルトマン。

人類を代表するスーパーエース。
あるいはエクスペルテに対してついこの前来た宮藤からすれば天上人。
同じ天上人なバルクホルンは坂本少佐と共に宮藤を日々訓練でしごいているので接点はあるが、
エーリカとはあまり話をした印象がなく、人物像をイマイチ把握できていなかった。

「でもあのハルトマンさんですよ?
 自堕落で毎回毎回バルクホルンさんがお世話しているハルトマンさんですよ?
 この前なんて『私のズボンがないから、ちょっと借りるね~』なんて言って、
 ミーナ隊長のズボンを無断で借りたから、浴槽から上がった隊長が怒ってましたよ・・・」
 
しかし、第三者として見た感じでは自堕落な生活無能力者。
お風呂から上がった戦友のパンツ・・・ではなくズボンを無断で借用。
エーリカにズボンを盗まれたミーナはスースーする羽目に陥っていた。

「えー・・・、あったな、ウン」

その時の騒動を思い出してエイラが頭痛を覚える。
スオムスでも仲間と一緒に馬鹿騒ぎをした経験はあるが、
流石に上官、しかも中佐のズボンを中尉が強奪するような真似はしたことがない。

「うん、どちらかと言えば、
 ハルトマンさんの方から一方的に話している感じだけど、
 オラーシャ語はバルクホルン大尉よりもずっと上手です、はい。
 それとペリーヌさんとはガリア語でお話できるって、言ってました」

「えぇ!?ハルトマン中尉。
 オラーシャ語だけでなくガリア語も話せたのカヨ!!」

サーニャとエーリカが長時間会話をしているのを密かに見ていたため、
エイラはエーリカの語学力について把握していたつもりであったが、
まさかガリア語もできるとは思わず目を見開いて驚きを露わにする。

「え、じゃあ。
 ハルトマンさんはオラーシャ語とガリア語。
 バルクホルンさんは扶桑語とオラーシャ語が話せることになるんだ・・・」

口にした内容を改めて咀嚼した宮藤が愕然とする。
ブリタニア語を坂本少佐のスパルタ特訓でなんとか習得した宮藤からすれば、
2か国語を操れるエーリカとバルクホルンは最早理解の範疇から外れた存在である。

「私たちが今話をしている言葉。
 ブリタニア語も加えれば3か国語ダゾ。
 しかも2人揃って今年中に前人未到の撃墜数300機に行くかもしれない。
 なんて言われているし・・・改めて考えると結構凄いよナ、あの2人・・・」

エーリカ・ハルトマンの撃墜数は既に250機を超えて280機へと近づいている。
ゲルトルート・バルクホルンも1944年に撃墜数250機を記録してからさらに記録を更新しつつあった。

「・・・でも、胸はバルクホルンさんの方が凄いですよね!」

「凄い」の一言で淫獣モードへ切り替わった宮藤。
どうしてそうなるかは不明であるが確実に言える現実として、
宮藤の頭の中は今や「おっぱい」の一言しかなく、瞳もキラキラと輝いている。

「ウン、宮藤の言うとおりだ、
 胸の大きさはハルトマン中尉とは全然違うな。
 大尉のを揉んで思ったのは、色よし、張り良しバルクホルンって感じだったナ」

オッパイマイスターとして先輩格なエイラが大いに賛同する。
隣にいるサーニャの視線が心なしか厳しいものになってい事に気づいていない。

「色良し、張り良しバルクホルン・・・」
「オイ、待て宮藤」

宮藤がフラフラと居眠りをしているバルクホルンに寄ろうとする。
見かけたエイラが宮藤の肩に手を置いて制止させる。

「どうして止めるんですか、エイラさん!」

「マア、落ち着け」

「エイラさんはこの前、バルクホルンさんと胸を揉み合いましたけど、
 ・・・私、私は・・・私はまだバルクホルンさんの胸を揉んでいません!!!」

真剣極まる態度でエイラに問い詰める宮藤。
なお、口から出てくる単語とか内容が完全に趣味嗜好100%なアレであるが。

「あのな、宮藤。
 忘れたのか?胸を揉むなら普段の時。
 今みたいに意識がない時に揉むなんて卑怯ダロ?
 普段の生活で油断している一瞬の隙を突いて胸を揉む!それが醍醐味ダ!」

そして制止させたエイラもエイラで、
別にバルクホルンの身を案じていた訳でなく自身の信念に反するので制止させたに過ぎず、
高らかに、力強く、そして誇りと供にオッパイマスターの心得を宣言した。

「・・・っ、そ、そうでした、って、エイラさんっっ!!」

「これは授業料、授業料。
 う~ん、やっぱり残念賞ダナ。ニヒヒ」

エイラの宣言に我を忘れかけていた宮藤が原点を思い出す。
だが、我を忘れてい代償、授業料としてエイラに胸を揉まれしまう。

「ねえ、エイラ。
 宮藤さんの胸は揉むけど、
 ーーーーなんで私のは揉まないの?」

突然サーニャが静かに、
しかし確固たる意思を抱きつつ言葉を発した。

「・・・・・・へ、え、あ。さ、サーニャ?」

好き放題宮藤の胸を堪能していたエイラが硬直する。

「そう言えばエイラの肌----すっごく白くて綺麗ね。
 血管が透き通って見えるほど薄くて、私と同じくらい白くて」

「・・・え、ええええええ、!!?」

まさかサーニャの方から積極的に動くとは思わなかったエイラが赤面し、
後退して逃げようにも逃げる勇気すら今のエイラになかった。

「エイラの瞳。
 紫色の綺麗な瞳。
 本当に、本当に綺麗よね」

「ふええええええ、サーニャ!!?」

エイラの顔、瞳をじっくりと観察するサーニャ。
対してエイラはヘタレなだけあってか攻められると弱く、防戦一方である。

「うんうん、エイラさんって胸がこう、
 手のひらに収まる程度にあるのがポイント高いよね、サーニャちゃん!
 腰から太ももの形とかもすっごっく綺麗だし、あと・・・って痛ぁ!?痛いです!エイラさん」

「馬鹿馬鹿、馬鹿ーーー!!
 私をそんな目で見んなーーーー!!?
 オマエ、本当にドコ見てるんダヨ~~~~!!?」

サーニャの勢いに便乗し調子に乗る宮藤。
言われたエイラは羞恥心で涙を浮かべつつ淫獣をポカポカと殴る。

「・・・やっぱりエイラは、大きい方が好き?」

シュン、とサーニャが気落ちする。

「ち、違うんだサーニャ!胸の大きなんて関係ない!
 私は・・・私はありのままのサーニャがいいんだっ!!」

落ち込むサーニャを見てエイラは動揺するが、
同時に素直な気持ち、飾らない気持ちを獅子咆哮する。
例えヘタレであっても、この変わらぬ一途な想いを口にする。

「エイラ・・・」

ようやく聞けた本当の気持ち。
エイラの一途な想いを知ってサーニャは感情が揺さぶられる。

「サーニャ・・・」

ぶつかる視線。
何をすべきであるか?
何を望んでいるのか?

普段のエイラならヘタレる所であったが、
覚悟を決めた今なら行動に移せた。


ーーーー何故ならウィッチに不可能などないのだから。


「お、おおおお・・・・。
 あわ・・・ーーーーあわわわわわ」

第三者として2人のやり取りを見届けていた宮藤。
2人で胸を揉んでいるだけだが、何だかイケナイ物を見ている気分に陥っていた。

そんな最中、唐突にふと視線を感じた宮藤が顔を動かすとーーーー。

「あ」
「あ、」

いつの間に目が覚めたバルクホルンがこちらを見ていた。

「・・・バルクホルン大尉?」
「へ・・・大尉?」

サーニャ、エイラもバルクホルンが見ている事に気づいて硬直する。

「・・・・・・ごゆるりと」

空気が読める日本人。
いや、今はカールスラント人である、
バルクホルンがそっとその場を後にしようとする。

「待て待て待て待てーーーー!!!
 大尉、これはその、スキンシップ!スキンシップだからナ!!」

今更ながら狼狽するエイラ。

「ああ、知っている。
 スオムス式の挨拶として、
 親しい人間の胸を揉むのがマナーらしいからな」

バルクホルンはわざとらしく澄ました表情で言う。

「いや、違うし!それは私の趣味嗜好ダ!!
 絶対分かってわざと言っているダロ、大尉!!」

エイラが全力で突っ込みを入れる。

「これはこれはーーーー失礼、かみました」

「絶・対・わざとダロ!
 ってか、かみましたって何なんだよ!?」

「・・・さあ、な?」

「ぐ、ぐぬぬぬぬぬぬ・・・」

得意顔なバルクホルン。
対してエイラが悔しそうに睨む。

「・・・・・・・・・・プッ、ふっ、ふふふふ」
「ぶふぅ・・・・あは、あはははは」

傍で2人のやり取りを聞いていたサーニャと宮藤が笑う。

「へ、へへへへ・・・」
「く、くくくく、あはははは・・・」

さらにエイラとバルクホルンもつられて笑いあう。
和やかで温か雰囲気、こんな時間がずっと続けば良いにーーーー誰もが、そう思った。


 

 

 

 

 

 

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幕間の魔女「Ta152H-0」

2021-02-01 06:53:47 | ヴァルハラの乙女


ゲルトルート・バルクホルンという異世界TS転生者が意識、

無意識にこのストライクウィッチーズの世界へ干渉を続けた結果誕生したストライカーユニット。

量産化されたFW190D-9は汎用性に極めて優れていたが、
近年の戦いにおいて高高度、かつ高速タイプのネウロイが出現しつつあるため、
高高度性能と速度を上げる事を目的に、FW190D-9の改修型としてTa152-Hが開発された。

現在バルクホルン大尉は高高度タイプのH型について実戦テストを行っている。
上の図はストライカーユニット左側面図であるため、右側の特徴的な過給機が見えない。
配備された当時は最低限の塗装しか施しておらず「猟犬」も描かれていない。
またH型以外に地上攻撃型のB型、中低高度タイプのC型、などが各戦線でも実戦テストを行っている最中である。

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