二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

単発ネタ GATE~夢幻会、彼の地にて戦いけり

2015-09-26 22:44:42 | 習作SS


単発ネタ GATE~夢幻会、彼の地にて戦いけり


「状況的にゲートなのは分かっていた。
 けどまさか門の向こうを肥えて見れば、門が2つ並んで鎮座しているとは思わなかった」

ため息混じりに嶋田が呟いた。

1945年8月のコミケが開催しているだろう時期に突如銀座に出現した門。
そこから出現した怪異に鎧姿の軍勢は周囲にいた人々に対して無差別に攻撃を開始。
世界大戦下でも戦火に晒されなかった帝都東京は混乱状態に陥った。

首都のど真ん中からの攻撃に対応が追いつかず、警察機構が各個撃破される形で壊滅。
軍の出動命令は出せたが官庁街に押し寄せた軍勢に逃げ遅れた多くの官僚が殺害され指揮系統が混乱する。

官邸も襲われ総理大臣である嶋田も一時期危ぶまれてたが、
この国で最も尊き方が自ら近衛師団を率いて軍勢に対して対峙。

通称「皇居前攻防戦」が発生する。
民間人を追う形で皇居を取り囲んだ軍勢は二重橋前を筆頭に一部迂回して大手門、
平川門と三箇所から攻め込むが江戸城の城として堅牢さと銃火器を前に損害が積もる。

やがて横須賀から急行した海軍陸戦隊など到着した援軍を前に撤退を開始。
だがその隙を逃さず近衛師団が銃剣突撃を敢行したことで撤退が敗走へ変わり近衛師団は銀座を奪還。
そのままの勢いで銀座の門の向こうを占領した近衛師団の兵士が見たものは真横に並んだ同じ門。

そして、同じ日本語を操る日本人と自衛隊であった。

「片方は我々の東京銀座、もう片方は「原作」の東京銀座に繋がっているそうです」
「そこまでは原作どおりだな」

辻の言葉に伏見宮親王が頷き言葉を続ける。

「しかし、問題は日本政府の対応だ。
 原作どおりなら一歩間違えれば安保理にゲートを丸投げされた挙句、
 向こうのアメリカや中国、それにロシアが大挙して門を超えてやってくるだろう」

原作の日本政府の弱腰な態度を思い出した一堂がうへぇ、と嫌な表情を浮かべた。

「おまけに中国のせいで門は一度閉まるし、放置すればすれば問題があるし…」
「だが、もう接触してしまった以上嫌でも付き合いしなきゃならん!」

くそ、と罵倒する。

「まあ、愚痴った所で何も始まらない。
 皆、何らかの意見があってここに集ったのだろ?」

嶋田が周囲に発言を促す。

「総理、陸軍としては早急に自衛隊との連携を深めるべきだと考えるべきかと。
 最悪向こう側から赤旗や赤熊が攻めて来る可能性から是非とも陸軍のさらなる派兵を考慮していただけたい」

「外務省としては向こうの日本、通称日本国との首脳会談を提案します。
 現在現場で軍と交えて特地での行動について話し合いを進めていますがより深く話を深めるために是非とも」

チラリ、と国家の財布を預かる辻を見る。

「大蔵省は予算については優先的に配分することを約束しますよ。
 今の所ゲートは一度閉じてしまうのは確実ですが、確保できる利権は確保したいですね。
 それにこれは一過性のものではなく今後とも長い付き合いになりそうなので、投資に値すると思います」
 
茶を啜りながら辻が言葉を綴り周囲がどよめく。
何せあの辻が財布の紐を緩めたのだから。

「うん、結構。
 では各省庁に戻り予算案を纏めて次の会に提出するように!
 あの辻が財布を緩めとはいえいい加減な見積もりだけは出すなよ!」

嶋田の冗談に「そんなこと、するもんか!」と笑い声混じりに答えた。
かくして夢幻会は21世紀の日本と門を超えた交流と交渉を重ね、異世界で自衛隊と共同戦線を張ることになる。

しかし、大日本帝国という存在が気に食わない諸勢力のせいで、
原作以上に困難極まりないイベントが発生し、振り回されることになる……。





ゲートネタです。
掲載もとの蒼の混沌からブログへの掲載に許可が出たのでこちらでも掲載します。











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【予告】ヴァルハラの乙女 第18話「信じる仲間」

2015-09-11 22:28:14 | 習作SS

【原作】では無理をしたバルクホルンがネウロイに深入りしすぎた点。
加えて少佐と一緒にいる宮藤に嫉妬を覚えたペリーヌが己の実力を証明すべく無茶な機動をするバルクホルンに随伴。

結果双方が衝突、その隙をネウロイが逃すはずがなく攻撃。
バルクホルンはシールドを展開するが間に合わず光線が弾装に触れて引火。

負傷して墜落から始まる主人公宮藤との係わり合いなのだが…どうしてこなった、というか!

「痛っいなあ、畜生!!」

現在絶賛落下中!
上空からはネウロイの光線が逃がさぬとばかりに飛んできている。

『…っトゥルーデ!意識はあるのね!!』
「ん、ああ。ミーナかわたしは大丈夫だ。なんとか」

ミーナから通信が入る。
そしてわたしの返答を聞いたミーナがほっとため息をつく。

「けど、ペリーヌに意識がない。
 腹部に出血している、早く宮藤を」

間一髪で捕まえ、現在胸元に抱いているペリーヌに意識がなかった。
腹部に光線で暴発した銃の破片が突き刺さっており血が制服越しに滲み出ている。
状況といい【原作】のバルクホルンそっくりだ、くそ。

『ペリーヌさんが!?分かったわ、すぐに宮藤さんを向かわせます』
「たのむ」



























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おススメSS サイバーパンクな世界で忍者やってるんですが、誰か助けてください(切実

2015-09-08 21:30:12 | おススメSS

サイバーパンクな世界で忍者やってるんですが、誰か助けてください(切実

サイバーパンクな世界の忍者といえば対魔忍
対魔忍といえばエロゲーの中でも陵辱系でも名高い名声を誇っているゲームであり、
今回はそんな世界にTS転生してしまったオリ主の話です。

「陵辱マジ怖い!」

うん、マジ怖いよね(他人事)
あと、よりにもよって原作の裏切り者対魔忍の妹とか陵辱フラグびんびんである。
現在更新が停滞しているのが残念であるが、対魔忍を題材としたSSは珍しいので挙げてみました。











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ヴァルハラの乙女 第17話「信じて」

2015-09-06 21:44:15 | ヴァルハラの乙女

また戦いね。
そうペリーヌは内心で呟いた。

『最近のネウロイのパターンにはブレが多いな』

『カールスラント領で何か動きが有るって聞いたけど。
 …あるいはもしかすると例の反攻作戦に気づいているかもしれないわね』

坂本少佐とミーナ中佐の雑談の内容に体が一瞬硬直した。
秋の反攻、噂のDディについては自分も聞いている。
ガリアのノルマンディ、あるいはカレーに連合軍が上陸し欧州の開放を目指す。

その時自分は先陣をきって戦いに行くべき。
否。戦うことを心の底から望んでいる。

例え祖国解放の半ばで戦死しても構わない。
少なくてもここで戦死する場所は異国のブリタニアであるが、
ガリアで戦って戦死すれば生まれ故郷と両親が眠る地で死ねるのだから――――。

「クロステルマン中尉!」

そこまで思考の海に沈んだ刹那。
上司に呼ばれ突然のことでびくり、と体が震えた。

「ペリーヌ、いや。
 クロステルマン中尉。気が散っているぞ」

長機のバルクホルン大尉だ。
名前ではなく苗字と階級で自分を呼んでいる。
今自分が置かれている状況と照らし合わせてこの意味を直ぐに理解した。

「……っ申し訳ございません、大尉!」

そうだ、今は任務中。
余計な思考迷路に嵌っている暇はない。
何時ものように何も考えずにネウロイを倒してしまえばいいだけだ。

「…なら、いい。それとこの戦いが終わったら少し話があるから来てくれないか?」
「はい」

そう、何も問題はない。



※  ※  ※



まいったな。
ペリーヌは問題ないと言いたげな表情だけど大いに問題がある。
戦争と言う異常な環境ではメンタルの問題が発生し易く、そのケアが非常に需要だ。

【原作】のバルクホルンなどはまさにそしたケアが必要だった。
そしてこの世界ででバルクホルンであるわたしは妹を死なせてしまった後ろめたさがまだ、ある。
宮藤のかつての妹の姿に予想外に似ていたことに動揺したし、今も後悔などで感情の整理を追いつかない時がある。

けど、それでもわたし自身は生きていくしかなく、
この世界の主人公を助けてネウロイと戦わなくてはならいことは知っている。

だからこそ、戦える。
目の前に分かりやすい目標があれば人は頑張れる。

けど、ペリーヌは違う。
彼女の目標はさながらエベレストのごとく高く、遠い目標だ。
祖国奪還、という大きすぎる目標は彼女の心を確実に蝕んでいる。
そして心に問題を抱えた人間のやることと言えば己の限界を超えた行動をすることだ。

「くっそ、」

思わず悪態が零れる。
メンタルケアなんてわたしには出来ない。

心を癒すことを出来るのは自分自身、
つまりペリーヌ自信が最終的にどうにかしなきゃいけないのだから!

『ネウロイ発見!方角1時、高度5000!』

なんて考え込んでいたら前衛の坂本少佐からネウロイ発見の報が届く。
少佐の言葉に従いその方角を見れば――――いた、黒々しい飛行物体が飛んでいる。

『こちらも確認したわ美…少佐。
 少佐は宮藤さんと共にネウロイに突入。
 バルクホルン、ペリーヌのペアはその援護に回りなさい』

ミーナの指示に了解と皆返答する。
銃の安全装置を解除し、魔力をユニットに注ぎ込む。

さあて、わたし達の商売のはじまりだ。

『3…2…1……突入!』

ミーナの合図で一斉に降下を開始。
保護魔法越しに強力なGが体を締め付ける。

が、むしろ心地よい。
これこそ空を生身で飛ぶ楽しい所だ。
しかし、ネウロイはそんな楽しい時間を容赦なく奪う。
距離的に拳ほどの大きさに見えるネウロイから盛んに赤い光線が放たれる。

…っ、いつも思うが某妖怪をモチーフにした弾幕ゲーみたいだ!
幸いなのは爆発系の攻撃がなく直線系しかないことか?

『まだだ…もう少し、もう少しだ……よし、宮藤。撃て!』
『はい!』

先行していた少佐、宮藤の組が攻撃を開始。
何発かが当たったらしくネウロイが雄叫びと共に2人に光線を集中させる。
そして、数えるのも億劫になるほど膨大な光線が降り注ぐがメイン盾である宮藤がその全てを防いでしまう。

そのせいか、余計にネウロイは2人に気を取られこっちが疎かになり。

『こちらリネット、援護射撃開始します!』

ドン!と一際大きな銃声と同時にネウロイにリネットの対戦車ライフル弾が命中。
ネウロイから悲鳴のような金属音と白い結晶が零れる、初弾命中なんて成長したなリネット。

ならばこっちも負けていられない。

「よし、突入するぞクロステルマン中尉。ついて来い!」
「はっ!」

少佐、宮藤の組が離れた隙間を埋めるようによろめいたネウロイに肉薄。
照準どころか目の前で黒い壁にしか認識できないほど接近して引き金を引き鉛弾をプレゼントする。

それも容赦なくだ。
ネウロイには悪いがここで早々に撃墜してしまおう。

…っと、すぐに離脱と。

『こちら坂本、再突入する!』

離脱と同時に入れ替わるように少佐、宮藤の組が突入。
ネウロイがわたしの方に向いていたせいで反応できず集中射撃を受ける。
ダメ押しとばかりにリネットからの援護射撃でネウロイは大きな悲鳴を上げる。

状況は悪くない。
こちら側に非常に有利に進んでいる。
後2、3回突入と離脱を繰り返せば確実にネウロイは倒せ―――って、あの馬鹿!

「ペリーヌ、何故付いてこない!!」

後ろについてきているはずのペリーヌはおらず、
振り向けば彼女は未だネウロイに食らいつき銃撃を浴びせていた。
くっそ、ネウロイと戦いだして行きなりこれとかまったく勘弁してもらいたいものだな!

「ペレーヌ、応答しろ!ペリーヌ!深追いをするな!」
『く、この!堕ちなさい!堕ちなさい!』

呼びかけるが聞こえるのは銃声と罵声のみ
まるで初めて実戦に遭遇した新兵のように完全に頭に血が上っている

『クロステルマン中尉、ペリーヌさん、聞こえますか!バルクホルン大尉に従いなさい!』

しかもミーナからもペリーヌがネウロイに近づきすぎたことを視認したようだ。
ああ、もう、こうなったら強引に連れて行くしかない!

『こちらバルクホルン。
 ペリーヌの奴。頭に血が上っているみたいだ!
 さっきから深追いするなと言っているけど聞きやしない、強引に回収する!』

そうミーナに無線で怒鳴りつけるように言ってから加速。
たった数秒で拳ほどの大きさでしか視認できなかったペリーヌの姿が等身大まで拡大される。
腕を伸ばしネウロイに気を捉えているペリーヌの肩に手を置き、文句の言葉を発しようとした刹那。

『待ちなさい!トゥルーデ!ネウロイが―――きゃ!?』

ミーナからの通信が耳に入ると同時にネウロイが爆せた。
いや違う、そう表現するしkないほど濃厚な光線攻撃が発せられたのである。

咄嗟にシールドを展開するが――――間に合わない。
わたしはペリーヌ共々地上へ墜落した。



※  ※  ※



「第4射、撃ちます!」

そう言い、ボーイズ対戦車ライフルの引き金を引く。
直度、ズドンと大きな銃声と衝撃が肩に走る。
射撃の衝撃で銃身が上に逃げそうに成るが魔法力で強化された腕力で無理やり抑える。

お陰で蒼空に放たれた13.9ミリ弾がリーネの予想通りの位置に飛ぶ。
その位置には坂本少佐、宮藤、さらにはバルクホルン、ペリーヌに追い立てられるネウロイ。

金属の破壊音と黒板を爪で引っ掛けるような叫び声が轟く。

「また命中、凄いわリーネさん」
「はい、ありがとうございます。ミーナ中佐」

第4射に至るまで外れることがない射撃にミーナが称える。
これまで失敗しかなかったリーネはこの賞賛に思わず口元が綻ぶ。

「このまま行けば、もうすぐネウロイは堕ちるわね…」

ミーナの呟きにリネットは頷く。
既にネウロイは満身創痍といった状態で撃墜まで目前だ。

「ん…?」

だから隊で坂本少佐に次いで眼が良いリネットは違和感に気付いた。

「ミーナ中佐、ペリーヌさんがネウロイに近づきすぎています!」
「…っ本当ね、クロステルマン中尉、ペリーヌさん、聞こえますか!バルクホルン大尉に従いなさい!」

ロッテの長機であるバルクホルンから離れ、
ネウロイに食らい付くペリーヌにミーナが警告する。
よく見ればバルクホルンもペリーヌに向かって何か叫んでいる。

『こちらバルクホルン。
 ペリーヌの奴。頭に血が上っているみたいだ!
 さっきから深追いするなと言っているけど聞きやしない、強引に回収する!』

そうバルクホルンから通信が入るや否や深追いしているペリーヌに急速に近づく。
しかし、戦場を俯角していたミーナはネウロイが最後の足掻きをするところを見逃さないかった。

「待ちなさい!トゥルーデ!ネウロイが―――きゃ!?」
「ひゃあ!?」

光線がネウロイを中心に360度あらゆる方角に放たれる。
今までの攻撃とは比較することができないほど強力な光線が周囲を征服する。

思わずミーナ、リネットは悲鳴を漏らす。
が、怪我はなく半場無意識に展開したシールドのお陰で無傷だ。

「ペリーヌさん!バルクホルンさん!」

しかし、もっともネウロイに近づいていたバルクホルン、ペリーヌの2人はそうはいかなかった。
リネットの視界に2人が落下する光景を確かに捉えた。





















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