二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

おススメSS アルトリア顔問題

2016-06-29 23:43:29 | おススメSS

アルトリア顔問題

FGOのSSで「グレイがカルデアが来た時の反応は?」をネタにしたもので、
あの騎士王の子孫でしかも同じセイバー顔なグレイを巡ってセイバー顔な英霊達を巻き込んだドタバタコメディです。

おもわず笑いました、ぜひ見てください。



「あっぶねぇな、おい。……ん? お前?」

不意に固まっていた拙とモードレッド卿の目があった。

「あ……」

慌ててフードを被り直してももう遅い。
緑の彼を押しのけて、モードレッド卿は拙に歩みよってきた。

「お前!」

逃げるのももう遅すぎる。
拙はあっさり手を掴まれて、フードを取られてしまった。

「あ」

拙の姿がモードレッド卿の瞳に映る。

褪せた金属のような銀色の髪、
まるで目の前の瞳を写し合わせたような翠の瞳。
アーサー王の姿をなぞったかのような拙の姿。

「おいおい。なにやってんだ、モードレッド。再臨前のフードの簒奪はご法度だぜ」

『同じ顔のこと気にしてるッスか? きっと、いつものX案件ッスよー』

「違う! コイツはそういうんじゃねぇ。……お前は誰だ?」

「拙は……」

もうおしまいだ。きっと、拙は許されない。
終わった筈の最果てにて輝ける槍幻想を無理矢理後世まで繋ぎ止めて使い続ける一族を--アーサー王もどきとなった拙自身を!

「どっちつかずグレイです……」

それでも覚悟を決めて、拙は説明をする。
これが拙のFate運命だったと受け入れて……。















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おススメSS アンチョビ、西さんに料理を教えるの巻

2016-06-27 23:28:39 | おススメSS

アンチョビ、西さんに料理を教えるの巻


ガルパンでアンチョビ×突貫娘をテーマにした珍しいSSです。
露骨な百合描写はなく「アンチョビが突貫娘にイタリア料理の作り方を教える」という交流系の話です。

何事も突貫上等な西とそれに振り回されるアンチョビ。
という構成で話が進み、組み合わせの珍しい上に、キャラの性格をよく捉えておりなかなか良いSSでした。



確かに私はこう言った。
「イタリア料理ならいつでも教えてやるから、覚えたくなったらウチに遊びに来い」と。

そしてお前はこう言った。

「はいっ!近日中にそちらに向かわせていただきます、安斎さん!」

ああ、私は馬鹿だった。それも掛け値なしの大馬鹿ものだ。だって……、

「おはようございます安斎さん!イタリア料理を教えてもらいにやってまいりました!」

まさか、大学選抜戦の3日後に来るとか思わないじゃんかあああああ……!
ドッドッドッドッド……!と力強い音を響かせる、絹代の愛馬。
ツーリング感覚でここまでやってきたらしい。
エンジンを落とされると、ギュルルル、と唸り声をあげながらも黙り込んだ。

「安斎さん、おはようございます!この度はイタリア料理をご教授いただくべく、こうしてやってきた次第でございます!」

私はまだこの前の戦車戦の疲れが取れてないというのに、
絹代は疲れをみじんも感じさせない様子で明るい笑顔を浮かべている。

しかも声がでかくて頭にキンキン響く。

「アンチョビって呼べ!……じゃなくて、近所迷惑になるからとりあえず上がれ。土曜日の朝7時はまだまだ寝てる人がたくさんだ」

「はい!了解しました!」

「大声で返事するのは禁止!」

「はい!了解しました!」

こいつ、外でも知波単魂全開なんだな……。
今、エキシビションマッチのみほの気持ちがわかった気がする。

これは大変だ。
本人が正しいと思った行いをしているから、
止めてもわかってもらえるまで時間がかかりそうだ。
















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おススメSS ネウロinドリフ世界

2016-06-24 23:24:49 | おススメSS

ネウロinドリフ世界

引き続きドリフターズのクロスオーバーSSを紹介します。
今度は「謎を解う魔人「脳噛ネウロ」がもしもドリフターズの世界に来たら?」
をテーマにした短編SSで、主にネウロと漂流者との語りがメインとなっています。

ドリフターズとネウロとのクロスSSはここだけしかなく、貴重です。
ぜひ見てください。




「ククク、かかったな愚かな虫ケラめ」

しもうた!!背後から聞こえてきた声に、
弾かれたように振り返り脇差を抜いた!

馬鹿な、誰もいなかったはず。
しかし結局用心を怠った己が悪いのだと歯噛みする。

いたのだ、後ろに。
恐らくは豊久がここに来る前から。
ここが戦場であれば背後を取られることは即座に死に繋がる、
なのに、誰とも知れぬ者に背後を晒してしまった失態に心身が緩んでいると己を叱責する。

が、直後脱力した。

何のことはない、豊久が来るより前にいて居眠りしていた男の寝言だったのだ。
しかも「楽しい楽しいお仕置きの時間だ」などと言っている。どんな夢だ。

しかし、何かがおかしい。

細面で均整のとれた顔立ちはなかなかの美郎だ。
ただ見たことのない造りの青い装いと、前髪は黒いが後は金糸という奇妙な髪は、

豊久の知る限りエルフやドワーフやオルテ人にはいない。
かといって日ノ本のものでもない。傾奇者と言ってしまえばそれで終わりだが。
そのままでは違和感を解決出来ず、一度男をざっと見直してようやく気付いた。何なのだこの男は。

その者はおかしなところに寝転がっていた。
あまりの有り得なさに、頭が無意識に考えないようにしていたのかもしれない。
だが気付いたところで、異常すぎて狼狽える他ない。

「……おう、主、どこで寝とんじゃ」

垂直に立つ壁に寝転がり、
あまつさえ頭を斜め下にしていたのだ。
人間の出来る芸当ではない。

豊久の声で楽しい夢の世界から引き戻された先客は欠伸をして、
何事もなかったかのようにひらりと身を翻して地面に降り立つ。

「フム、寝すぎてしまったか」

どこまでも呑気だ。

「どうやって壁で寝ちょったんじゃ」
「ム?こうだが」

やはり事もなげにころんと寝転がった。もちろん豊久には真似できない。

「主ゃあ何者ぞ。おるての者じゃなかろう」
「我が輩は魔人。貴様ら人間とは違う生物だ」

まじん。初めて聞く言葉に目を瞬かせた。

脳噛ネウロはやはりおかしな男だった。

壁に寝たり歩けるだけでなく、
目玉のような虫を出して自在に操り、
透明になったり手を刃物にできたりと、妖や鬼どころの騒ぎじゃない。

「すごかのう。それで、何でここにおるんじゃ」

直感で、敵ではないと思った。
こんな人目につく場所で人目につく寝方はしないだろうし、何より服や変わった髪の色で目立ってしまう。

「旅をしている。ただ通り過ぎてもよかったが、土産話が欲しくなってな」
「そか!ゆっくりしてけ!」

異郷だろうが魔人だろうが客は客。
先ほどようやく見つけた帰るべき場所へと案内を始めた。


















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おススメSS 【刀剣乱舞】拍手喝采歌合【ドリフターズ】

2016-06-22 23:11:47 | おススメSS

【刀剣乱舞】拍手喝采歌合【ドリフターズ】

「刀剣乱舞の同田貫正国がドリフターズの世界へ行ってしまったら?」
というクロスオーバーで、まだ3話しか掲載されておらず今後はどうなるか分かりませんが、
珍しいクロス物SSなのでこちらで紹介しました。

詳しい内容はぜひ自分で読んで確認してください。



「…なんだぁ、ここ」

近づいてみれば、円柱状に積まれた石が高く積み上げられている。
その形状が本丸で審神者が大興奮して見ていた写真の外ツ国の建物に似ていた。

ここまで歩いてきて、どれほどの時間が経ったのだろう。
満月は変わらず天にあるが、少し傾き始めている。一度どうにかして腰を落ち着けた方がいいだろう。

刀の付喪神の末端とはいえ神は神。
本来は休む必要も無いのだが、
精神的参っているのが現状のために休みを取った方が疲れは取れる。

周りをもう一度と見渡し、気配を探って変わりがないことを確認しようと、した瞬間。

「ッ?!」

鋼鉄糸を勢い良く絶ったような音と共に同田貫が抜刀した時には、
眼前に赤く燃えるような着物を纏った男が自身と対面していた。
あと一寸抜くのが遅ければ首が落ちていただろうと同田貫は確信する。――…強い。

赤い鎧の男は尚も止まらず同田貫の急所を確実に狙ってくる。何合か打ち合いつつも同田貫が唸った。

「てめぇ何モンだ…!」

「そやこっちの台詞だ、お前こそなんで日本語喋っとう」

「はぁ?!ここは日ノ本だろーが、外ツ国の言葉なんざ俺が喋れるか!!!」

ぎちぎちと刃が鳴る中で同田貫がやけくそ気味にそう叫ぶと、
赤い鎧の男の後ろから一人の女と二人の男が出てきた。

一瞬出来たその隙を見逃さず距離を取る。
…正直な所、同田貫の頭では追いつかないほどには様々なことが起き過ぎていてどう処理すればいいか分からなかった。

「いきなり『気配がする』とか言って外に飛び出しやがって豊久ァ!!!」

「なんじゃ来るん遅いぞ五十路!!」

赤い男は眼帯をつけた中年の男と口論をし始めすっかりこちらを気にしていない。
同田貫はキン、と自身を鞘に収めると深く溜息をついた。

「………ったく、一体どうなってやがる………」
















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おススメSS 忠実なる裏切り者(イスカリオテ)

2016-06-20 23:19:48 | おススメSS

忠実なる裏切り者(イスカリオテ)

ドリフターズのSSです。
「もしもイスカリオテ第十三課のアンデルセン神父がドリフターズの世界に飛ばされたら?」
そんなイフを題材とした短編で、ヒラコーファンなら一度は考えたであろうクロスオーバーです。

もう既に予想はされているだろう「黒王」の中の人と狂信者が出会った時。
イスカリオテは・・・迷わず銃剣を信仰の対象に銃剣を向けた。




「……『漂流者(ドリフ)』だったか……まあ良い……確かに裏切り者の名に相応しい男だな」

「黙れ、糞蝿(ベルゼバブ)の羽音のように耳障りな音を出してんじゃねえ、裏切り者を超える卑屈野郎!」

猫背気味に銃剣を構え、
アンデルセンの口から瘴気でも漏れているのではという笑みを浮かべている。

黒王は法衣の奥でどのような顔をしているかわからぬが、
指を前に出すと、魔法陣が目の前に現れて、そこから、大量のオークが飛び出してきた!

「死を!ユダよ……イスカリオテのユダよ。二度目の裏切りは許さんぞ」

唇の片方をゆがめて笑い、アンデルセンはぎらついている。

「舐めるな、裏切り者より劣る異教徒め!
 貴様はもはや カトリックの主ではない!カトリックを裏切った、異教徒より醜い邪教徒だ!」

迫り来るオークを相手に、銃剣を再び十字に構え、アンデルセンは吠えた。

「我が名はイスカリオテ!イスカリオテ第十三課のアレクサンド・アンデルセン‼︎」

野獣の如き咆哮の後、
銃剣を十字に切りながら抜刀すると、

迫ってきた五体のオークたちが、
胴体や首を瞬時に切断され、切断された肉体が回転しながら血飛沫を吐き散らしていく!

「……帰るぞ、ラスプーチン」

黒王はそう言って魔法陣を潜ろうとすると、ラスプーチンが放っておいて良いのかと聞くが、

「裏切り者は……それに相応しい死を与える……神罰ですら生温いのでな……」

そう言うと、狼狽していたラスプーチンが、落ち着きを取り戻し、左手で顔の上半分を隠し、

「恐ろしい……黒王さま」

「行くぞ」

「おうせのままに」

二人が消えていく中、アンデルセンは戦い続けた。

神罰行う銃剣(バヨネット)を振りかざし、
ドス黒い鮮血の濃霧を作り上げ、生臭い肉塊を飛び散らし、
その恐ろしい濃霧の中で、異様な眼光と、哄笑する白い歯だけがその中で輝いていた。

「来いっ!化物‼︎カトリックの信徒を貴様共に殺させはしない!」

雄叫びをあげて戦う神父の背中で、
イス・リオーテの町の人々は、涙を流して、ひざまつき、カトリックの神に……いや、アンデルセンに祈りを捧げた。

自分たちを守ってくれる神がいたと。

慈悲と許しを求めれば応え、我らを導く神の使徒が、
迫り来る悪鬼相手に、それ以上の悪鬼となりて、魔人……いや、魔神のように嘲笑い、
刃こぼれも折れもしない銃剣が、次々とオーク達を倒していった……

神に忠実なる裏切り者の姿が、そこにあった。















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