二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

おススメSS 艦娘とかいう奴らが変態すぎる

2018-04-26 23:39:18 | おススメSS

艦娘とかいう奴らが変態すぎる

艦これSSです。
深海棲艦を滅ぼして幾星霜。
しかし提督と結婚した艦娘はただ一人。
老いることなく残された艦娘たちは色々発散できず―――――性癖をこじらせた。

そんな中で突如現れた提督たる資格を持つ人間。
当然発生する争奪戦と露わになる性癖。

基本ギャグです。

「この部屋にはどうやって入った」
「私が艦娘で貴方が提督だと言うことを大家さんに伝えたら快く合鍵を渡してくれたわ」
 
大家ぁ…。大体この国は艦娘に甘すぎる。
そりゃあ確かにこいつらはこの国を深海棲艦とかいう奴らから救った英雄なのかもしれない。
それでも許される事と許されない事はあるだろうが……。
 
――いや、本当は分かっている。
国はこいつらに手を出さないんじゃない、出せないんだ。
 
人類が勝てなかった深海棲艦を早々に全滅に追い込んだ艦娘。
つまり、万一にも彼女らの機嫌を損ねて実力行使に出られるなんて事態にでもなれば、
深海棲艦に手も足も出なかった人類が抗えるはずもないのだ。
だからこの国は艦娘達を英雄として扱い、角が立たないよう法の外の存在として認めている。
 
幸い艦娘達は心優しく良識人ばかりの為、
これまでに事件らしい事件は起きていない。…はずなのだが。
 
「提督、先程私から没収した下着を返してください」
 
明らかに良識とか理性とかをどこかに落としてしまっているようにしか見えない。
 
「ふざけんな。つーかまずは俺から盗んだパンツを返せ」
「それは無理ね」
「んでだよ」
「貴方の下着は今私が着ている服の生地になったもの」
「・・・」
 
ダメだ、もうほんとダメだ。イッてやがる。ぶっ飛んでやがる。
 
「変えの下着なら置いておいたでしょう?それを着てください」
「女物なんざ履けるか!せめて男物用意しろや!」
「私は男性用の下着なんてもっていません」
「あれお前が着ているやつだったのかよ!?」
 
ダメだ、こいつが喋る度にツッコミを入れさせられてしまう、体力が持たない。
 
「提督…ひとついいかしら」
「・・・んだよ」
「出来れば下着はトランクスではなくボクサータイプにして欲しいわ。その方が蒸れて臭うと思うから」
「やかましい!」
 




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GATE~続いたネタ45 夢幻会、彼の地にて戦いけり

2018-04-15 16:22:09 | 連載中SS

帝都郊外の帝室庭園で開かれた園遊会。
という名目で始まった講和交渉とデモストレーション。

遠距離から易々と甲冑を貫通させる銃の威力。
爆発の雨を降らせる迫撃砲などを実際に体験し実感して
講和派議員はようやく自衛隊と日本軍の力の差を思い知るに至る。

そしてその最中。
呼ばれていない突然の来訪者の登場。
講和派議員を守るべく自衛隊の高機動車に乗せて退避させた・・・。

「で、誰が来たのだ!?」

『あー。
 そのことですけど、
 ピニャ殿下からの連絡によればゾルザル殿下だそうです』

「・・・っそうか!」

高機動車に揺られる最中。
デュシー侯が前部座席に座る伊丹に質問する。
そして帰ってきた返答に対して一瞬言葉を詰まらせた。

「それでゾルザル殿下は園遊会で出された、
 あの数々の美食に夢中になってたらふく食べて帰ったわけだな!!」

『よくご存じで・・・ええピニャ殿下も愚痴をこぼしていました。
 取り巻きともども妾だけでなく使用人の分まで食べて行ってしまった、と』

「何、元老議員ゆえに殿下の性格は『よく知っている』からな」

そう言うなりデュシー侯は座席に座った。

「キケロ卿、明日にはカーゼルに今日の事を知らせる必要がある」

「突然何を申される、デュシー候。
 まずは今晩再び集まって我々の間で講和について話し合いを・・・」

「乱入者はソルザル殿下だ」

「・・・殿下が?
 失礼を承知で言うが勇敢な『だけ』で在らされる殿下が?」

車酔いで表情を青いくしたままキケロ卿が呟く。

「ああ、その殿下だ。
 こちらも無礼を承知で言わせてもらうと、
 ゾルザル殿下とその取り巻きは揃いもそろって頭の中身は筋肉しかない。
 普通ならば園遊会の存在を嗅ぎ当てたりしないし、そもそも興味も沸かない方だ」

「つまり、誰かが告げ口をしたと、殿下に対して」

デュシー侯の独白に講和派議員の一人がやはり車酔いで顔を青くしつつ言う。

「ゾルザル殿下は並の人間の言葉に動きはしない。
 なぜなら皇太子という立場がある上に『あの』性格だ」

『あの』の言葉に一同沈黙する。
皇太子の粗暴な性格と態度には議員として嫌という程知っており、
そこらの議員の言葉で動くような人間でないこともよくよく知っていた。

「殿下のお気に入りの取り巻き?
 違うな、連中も所詮蛮勇なだけな連中だ。
 弟君のディアボ殿下?それも違うな断言してもよい、そもそも最もあり得ない、
 なぜならディアボ殿下の言葉にゾルザル殿下が絶対に聞く耳を持つことがないからだ」

「殿下が無視しない人間まさか・・・ランドール公爵閣下?」

「いや、あり得ない。
 あのお方はこのような火遊びをされる方ではない」

「では誰だと言うのだ!!」

「分からんからこうして議論しているのであろう!?」

ああでもない、
こうでもないと暫く議論が続く。

「・・・マルクス伯であろう。
 皇帝に近くゾルザル殿下も無視できない人間だ。
 何せ我々のように元老院派ではなく皇帝派であるからな」

その間沈黙を保っていたキケロ卿が言葉を発する。

「マルクス伯は内務相。
 内務相の権力が数ある官僚組織の中でも最も強力かつ巨大なものだ。
 帝国が敗北すれば伯は皇帝派ということもあり失脚する可能性は低くなく、
 その立場を守るためには帝国がジエイタイと二ホン軍との戦争に勝利する必要がある」

「マ、マルクス伯は正気か!?
 く、国が亡ぶかもしれないのだぞ!!」

「そういう我々かとて常備軍が壊滅したとはいえ
『アルヌスから動かぬ』という理由で楽観視していたであろう?」

ピニャ殿下から今日の光景を見るまでな、
とキケロ卿が自虐的に付け加えて周囲は沈黙する。
元々講和派といえどもあくまで『軍備を再建しつつ講和でアルヌスから敵を追い出す』
という程度の考えで敵についていささか楽観視していたことには身に覚えがありすぎるせいであるからだ。

「そしてこれは伯の、
 いいやマルクス伯が忠義を誓う皇帝からの警告であろう、元老院に対する」

「っ、皇帝が我々の動きに気づいたのかっ・・・!!」

「ありうる。
 唯でさえ常備軍が壊滅したのだ。
 講和が始まり帝国にとって不利な内容となれば、
 皇帝に対して責任を求める声が大きくなりかねない!」

方々で呻き、唸り声が発せられる。
事態が脳筋バカ(ゾルザル)が園遊会に乱入してきたとい事で済まず、
その背後で事態を操ったモルト皇帝の意思に対して思い知る。

「今回はあいさつ代わりの警告だろう、皇帝なりの。
 だが時が過ぎてゆけばどんな強権的な態度で出てくるか予想できない」

とデュシー侯は言い、一拍。

「議員諸君。
 状況はこのとおり非常に悪い。
 ゆえに早急に我々は意見と意思を統一させ講和へ邁進せねばならない。
 明日、私が主催する昼食会に誘う形でカーセルと共に今後について話し合おうではないか」

賛同する拍手と歓声の声はなく、
代わりに議員たちは黙って静かにうなずいた。

 



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