マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

京都支配者の里を訪ね・・・

2013年05月06日 08時30分24秒 | 日記
さて、日本には三人の天皇さまがいる。それは地祇、天神、天孫だと・・・。で、実際に日本の誕生に関し、私がすべてを知っているかというと、まったくそうではない。ともかく、Sさんは細かい歴史を追及するには人間の人生は短すぎる、細かいことを気にせず、大きな流れを知ることが重要だ。何よりも現在を知るべきである。とおっしゃり、細かい歴史に関してはあまりこだわらないようにとのことである。何よりも、現在一番危険な派閥がなんであり、その派閥がどのような人脈なのかを知りなさいということなのだ。(まあ、あまりにも何も知らない私にあきれ果てたというのが現実のような気もするが・・・)

とはいえ、日本の国体が京都から始まったことは間違いなく、それほど大きくもない京都という地域に驚くほどの寺院と、驚くほど大きな神社があるのだから、この聖地を訪れることは、日本の分析家?としてまさに使命なのではないか?とか言って、とにかくゴールデンウイークの行楽の言いわけをしているわけだが・・・。
で、今回の訪問地の選定は日本の仕組みに限定した。まずは三人の天皇が手打ちしたと言われる三柱鳥居と裏の天皇家と思われる賀茂氏の本拠地、賀茂神社。そして皇室の天下り団体?かどうかはわからないが、いわゆる門跡寺院のいくつかの中から代表として仁和寺と青蓮院などを選んでみた。
1日目 3日は午後遅めに京都に入り、円山公園を抜け青蓮院へ行く。ここの門主はもと皇族だったかな?とにかく格調高い寺院で入場料も結構なものだ。固定資産税も払っていないのに、タダにしろよ・・・・とぶつぶつ言いながら中へ入る。なるほど、立派な庭園だ。手入れに金がかかるよな・・・入場料を取るのも無理はないか・・・と、ちょっと納得したりして・・・。肝心の青不動は暗くてよく見えない。まあ、いいっか。


知恩院を横に見ながら夕食を食べに細かい路地を行く。パリの知り合いから教えてもらった料理屋さんへ。かなり古い建物で、連休中にもかかわらず、どう考えても我々だけしかお客はいない模様。一人5000円程度で、味も量も実に満足。京都には高いところも多いが、お値打ちな料理屋さんもあるのだな・・・。個室で密談するにはもってこいの料亭でした。


二日目、不案内な我々の案内係として娘が京都にいるチャコさん、そして古くからの知り合い、龍さん夫婦、そして飛び入り参加のマヨ教信者の松谷さんが集合。合計6名で目指すは三柱鳥居で有名な蚕の杜。嵐電で太秦天神に。
なるほどなるほど、本当に三本の鳥居が鎮座していた。そこのお社に参拝したが、社紋はもちろん葵の紋だった。




その次に太秦映画村の近く、広隆寺を訪ねる。こここそ秦氏の本部、聖徳太子が建立した七つのお寺の一つだとか・・・。

秦河勝が聖徳太子から仏像を賜り(取り上げ?)それをご本尊として建立したとあるが、それがミトラ像?ていうか、弥勒菩薩である。高い拝観料を払い、税金を払わないくせに・・・ぶつぶつと言いながら宝物を見にゆく。弥勒は意外と小さく、なかなかの美貌ですな。その他の仏像は大陸の軍人像がならび、こんな無骨な戦士が日本へやってきては縄文人もひとたまりもなかっただろう・・・と思う。いずれにしても、これほど多くの仏像を見せてもらったので拝観料は無理もないかと、またもや納得。
さて、この後ぶらぶら歩きながら次の目的地を龍さんの提案で仁和寺とした。





嵐電に乗り目的地に向かうが、なんとものどかな電車だな。地下鉄とかバスでは味わえない心地よさ。まだ昭和を思い起こさせるのどかさを感じながらあっという間に仁和寺に着く。
「広ろ!」、ここは門跡でもかなり有力な寺院らしく、真言宗御室派の総本山だとか。作ったのは宇多天皇?そうそう、例の高山右近の末裔、佐々木源氏の末裔、セムメーソンの極東支部員も宇多天皇の末裔とか言ってたっけ、つまり、源氏の関係?
いずれにしても門跡寺院は天皇の落としだねとか、引退した天皇、つまり院がいたわけで、結構な権力を持ってたんだろね。
またもや高い拝観料を払って中へ、税金を払えよ!とぶつぶつ・・・、まあ、仕方がないね。ここの庭園も立派ですわ。
恐ろしいほど広い寺院を動き回り、全員くたくたに。表でぜんざいをいただき、ほぼここでこの日の予定を終了し、解散する。
我々夫婦はチャコさんと居酒屋で密談。

三日目。 今日は上賀茂と下賀茂神社の参拝が目的。
上賀茂神社へはバスで行き、さっそく参拝と思ったら、女性陣が神場堂の葵餅が食べたいと大騒ぎ。仕方がないと思い店へ向かうと長蛇の列。せっかくだから並ぼうよー、と女性陣。なんと!一時間近く並び、本当の手作り神馬餅を食べる。なるほど、おいしいわ。



で、神社へ行くと、当日は馬揃えの神事が行われるとのこと。何頭ものお馬ちゃんがぐるぐる回っている。時間の関係で見ることはできなかったが、古代に行われた何らかの儀式を現代に伝えているんだろね。
またバスに乗り、下賀茂神社へ。正直、広いのでくたびれた。まあ、神社はどこも似たようなもので、広いなーという印象しかない。本当は15日の行われる葵祭が見てみたいんだけど・・・。




この賀茂神社が斎院・斎王制度という古代から続く日本国体の基本制度の大元である。表向きはすでに終わった制度と思われがちだが、形を変え、今でもそのような婚姻制度は健在である。先日名無しさんが指摘していたやんごとなきお方のお話も、この斎院制度由来の話で、一般の国民にはその仕組みは絶対に判らないが、三人の天皇の血流はそのようにして見えないところで維持されている。下賀茂神社を参拝していてもそれらしいことは一切見えてこないが、底知れない闇の世界があるのであり、二拍二礼で手を合わしている善良な市民は誰に手を合わせているか知る由もない。




そうこうしているうちに三日目の予定も終わる。最後に評判の「ふたばの豆もち」を買い、そこで解散とし、我々は名古屋へ帰る。新幹線は幸い指定席が手に入り、あっという間の京都支配者の里を見るツアーも無事終了。おつかれ!