ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

(48)「マリアビートル」伊坂幸太郎著(角川文庫)・・・11/17日読了

2010年11月18日 | 本の事
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 勿論、私が選んだ本ではない。
トンボから三冊借りた最後の一冊

うーーん 伊坂幸太郎ファンにはたまらない小説かもしれないが、私は最初から、なかなか物語に入り込めなくて困った。
そして週刊誌の書評によると、2004年に発表した「グラスホッパー」の続編らしいのだ。それを読んでいないから余計に物語に入り込めなかったのだろうか。それとも年をとって新種のサスペンスを理解できなくなったのか、いずれにしても面白くなったのは終わりにり近づいたころだった。
ノリノリでなかった前置きが長くなってすいません。

作品紹介によると元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線「はや」に乗り込む。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。ツキのない殺し屋「七尾」。彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み―物騒な奴らが再びやって来た。『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。3年ぶりの書き下ろし長編。」とありました。

ただこの物語はテンポがいい。
この小説に与えられた時間は二時間半。
それは、東北新幹線「はやて」が東京駅を出発してから盛岡に到着するまでの時間であり、おもに殺し屋からなる登場人物達が列車内を舞台に、それぞれの事情と運命をからめ、進めていきのだ。
もと殺し屋木村、木村の子供に重傷を負わせた王子、二人組の殺し屋蜜柑と檸檬。檸檬がトーマス好きなのには笑ってしまった。やる事なすことすべてツキに見放された七尾。

悪魔のような怜悧さと狡猾さを併せ持つ中学生の「王子」の存在が、この物語をさらに面白くしていたような気がする。
生意気なんだけど、なんか憎めないんですよね。

お暇な方と伊坂さんファンの方はどうぞ、という感じです。

雲りのち雨 午後晴れ 一晩中冷たい雨だった。14℃