「誇」-URAWA REDS-
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もう一度チャンスを貰ったのに、と言うべきなのか。
ビジョンがないままクラブが復帰させた挙句の出来事なのか。

僕には判断できないけれど、
現状では出場機会を求めるべきだよな、と。
坪井やホリまでもがベンチ入り出来ないほど、
競争が厳しいCDF。
左SBもヒラ、ウガ、野田がいて。
ボランチだって多士済々。

いいボール蹴るんだけどね。
これだ、っていうインパクトに欠けてしまうんだよね。
移籍先は好調・栃木SC。
簡単にポジションが獲れるほど甘くはないと思うけど、
いいカッカーしてるクラブで、
ヨシヤがいて新田さんがいるクラブで。

「もう一度戻そう」
「いや、返したくない」
と思わせるくらい、頑張って欲しいね。

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1週間すると飢えてくる。
だから、浦和を止められない。
僕が行けば勝つんじゃないか、
僕が行かないと負けるんじゃないか。
そんなことは全く関係ないのに、
そう信じ込んでるんだよね。

平日の19時キックオフは厳しい。
アウェイなら諦めて会社を休んでしまうのに、
たかがホームでそれをしてしまうのは、
何とも惜しい。
ギリギリでは300円の恩恵に預かれないではないか。
案の定、居ても立ってもいられず“早抜け”。

GK加藤
DF峻希・スピラ・永田・平川
MF柏木・啓太・原口・マルシオ・達也
FW高崎
リザーブ山岸・宇賀神・暢久・直輝・セルヒオ・マゾーラ・原
マルシオが復帰。
柏木、高崎がスタメンに、ベンチにはセル。
「えっと、小島とウメが外れたのか」
メンバーを固定しないのか、出来ないのか。
波に乗れないのはそのせいなのか、そうではないのか。
未だ航海の行方がはっきりしない今年の浦和。
「ここで勝てればなぁ、でも川崎強いよなぁ」
自信を持って『ウチはこうだ!』と
言えるものがないのは、やはり不安だ。

永田、スピラから裏へ長いボールを入れる。
高崎、達也、がそれを追う。
「前に入れ、交わせ!」
立ち上がりは名古屋戦、G大阪戦と同じ戦術。
「ラインを深くさせて中盤を狙うってことか」
失点をしないように、慎重に。
これがペトロのやり方なら、それもありか。
ノブヒロと14番が交錯。
「危ねーよ!」
荒いプレーにカードは出ず。
主審は井上知大氏。
「誰?知らないよね?」

9番が抜け出す、ジュニーニョが裏を狙う。
「やられた…、か」
「助かった…」
攻撃の形を持った川崎Fは怖い。
「やばい!まただ」
再びジュニーニョ、シュートは枠の外。
振り回される浦和、劣化したエースに救われる。
18分、マルシオに警告。
「キレがないのかな」
負傷明け、トップ下、頭上を越えていくボール。
マルシオの良さが消えている。
「FKも柏木が蹴ってるよね?」
どうしても噛み合わない、何故なんだ。

真ん中でパスを回せない。
柏木も啓太も相手の芽を潰すのに精一杯。
ヒラも峻希もラインを高く出来ない。
「達也まで守らなきゃいけないのか…」
得点の匂いのない浦和、
ミスを繰り返す川崎F。
原口が突っ込む、こぼれ球にマルシオが反応。
「外したか?」
高崎が押し込む、副審の旗が上がる。
「オフサイドか…」
ネットを揺らしたのはウチが先。
「何とかなる、チャンスがない訳じゃないんだ」
このまま我慢すれば必ず決定機がやって来る。
信じれば、必ず。

「あっ」
永田がボールの処理を誤る、ジュニューニョがそれを奪う。
ノブヒロが出るに出られない。
「ダメか…」
ループシュート、枠に収まらない。
「助かった…、まだツキはあるかも」

前半終了、浦和0-0川崎F。

直輝を呼ぶゴール裏。
「じゃあ、誰を代えろっていうの?」
出場していない選手を乞うのは、僕は嫌い。

「またか…」
褐色の弾丸に凄味がない。
その直後、達也のミドル。
「初シュート?もしかして」
「高崎、次はお前だぞ!」
FWにボールが渡らない、前を向けない。
55分、マルシオout直輝in。
「何処に入る?」
そのままトップ下に入る直輝。
「これなら活きる、これなら行ける」
攻撃のスイッチを投入した浦和。

左の直輝から中央の原口へ、目の前にはDFの厚い壁。
「無理だ、強引過ぎる」
突っ込んで潰されると思った瞬間、
低い弾道のシュートがネットを刺す。
57分、浦和先制1-0。
「す、すげぇ」
川崎F相手に先制、選手交代直後の得点。
仲間たちとタッチを交わす、喜びが爆発する。
「何であれが決まるんだ!?」
たった2万4千人とは思えない熱気が伝わる。
「勝てる、勝てるぞ」
中盤の勝負も50/50に持ち直す。
勢いだけなら浦和のペース。
70分、達也outセルヒオin。
「セルなんだ、攻めろってことなのか」
ベンチから送られたメッセージは“追加点”。
「裏を狙われて追い付かれるんじゃ」
期待より不安が大きくなる。

高崎が倒れている。
「準備は?」
ベンチ脇ではマゾーラと原一樹がアップを繰り返す。
「暢久は暑いから出たくないのか?」
左サイドを抜け出す高崎。
「打て!打て!」
右からの攻撃、セルが中央から強いシュート。
「正直過ぎたか…」
右サイドで起点を作るセル。
「こういうことか」
興味深い采配か、ただの博打なのか。
ワクワクより依然、ハラハラが上回る。

78分、高崎outマゾーラin。
「原一樹じゃないの?」
さらにプレッシャーを掛ける浦和。
79分、山瀬out小林in。
「ウチは山瀬の方が嫌だから」
気になって仕方がなかった選手がピッチから消える。

柏木のCK。
「決まった、入っちゃった」
スピラのヘッドから永田が押し込む。
79分、浦和追加点2-0。
「決まった、これで勝てる」
予期していなかったセットプレーからの得点。
もう大丈夫、向こうに余力はないはず。
「勝てる、勝てるよ」
「しっかり、ゆっくり」

アディショナルタイム3分。
POU。
試合を締めるために歌うのは、いつ以来だろう。
「ゆっくり、ゆっくり」
太鼓より少し遅いくらいの気持ちで、ゆっくり、ゆっくり。
1分、2分、時間が過ぎていく。
「もう少しだ、もう少し」

主審の腕が挙がる。
「勝った、勝った」
勝ったんだ、勝ったんだ。
最後まで走ったのは浦和。
去年より夏の戦い方は上手くなったのかも。
いくら悪く言われても、僕はペトロと戦い続けたい。
“あの日の約束”を守ってくれたペトロとともに。

カラカラの喉に、冷たい麦酒が沁みたよ。

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