「誇」-URAWA REDS-
共に…
 



減ったいた馬体も回復。
順調に調教も出来ている。
と知らされていた一口愛馬・フェルミオン号。
5か月ぶりのレースは古馬混合・芝1400m。
「プラス6kg…」
ちょうど400kg。
成長分は何処へ?
夏競馬だから増えないのか、
それとも早熟だったのか。

オッズは10倍強の3番人気。
「被り過ぎだよ」
手の出し辛い馬券になっている。
単勝と馬連総流し。
府中まで出掛けてトンボ返り。
エアコンを効かせた部屋でTV観戦。

「デッパはまあまあだな」
「ちょっと掛かってるか」
「あ~あ…」
向正面で手綱を絞るほどの不利。
直線漸進するも遠く及ばず。
「1,2,3,4…」
「入着はしたかな」

気難しい娘の復帰戦はアクシデントのオマケ付き。
走る気失くしてなければいいけどな。

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体調不良。
熱は下がった。
咳もない。
身体は、倦怠い。
炎天下の“チャリ通”は控え、電車通勤。
少しでも体力を温存しよう。
全ては90分のために。
連敗は、したくないから。

GK山岸
DF峻希・阿部勇樹・坪井・暢久
MF細貝・啓太・原口・ロビー
FW高原・エジミウソン
リザーブ都築・堀之内・永田・西澤・直輝・アレックス・セルヒオ
闘莉王が離脱、坪井が復帰。
直輝もベンチ入り。
誰かが戻れば誰かが離れる。
「誰が出ても変わらないは、理想だけど…」
メンバーを固定出来ない今年の浦和。
苦しく、厳しい試合が続く。

「逆だ…」
コイントスで啓太が選択したエンドは、南から北。
「風上だから!?」
「監督の指示、かな!?」
先制逃げ切り。
いつもとやり方を変えてまで欲しいということか。
それだけ苦しい、ということか。
「どうかな、あんまりいい印象ないけど…」

原口が、キレている。
ドリブル突破、峻希とのワンツー。
PA内に切り込む。
「グッチ、いいぞ」
強い風が吹く埼玉スタジアム。
一刻も早く先制して、主導権を握りたい。
目の前のクロスバーの向こう側での混戦。
「振られてるな…」
「打たせるな!」
「しっかり!!」
14分、名古屋先制0-1。
「タマダ!?」
「してやられた、か…」
欲しかった先制点を奪われる。

落ち着きどころのないボール。
明らかにウチの流れではない。
「しっかり、落ち着いて」
ケネディとの接触プレーで阿部勇樹が一時退場。
「交代、か…」
医務室へ引き揚げる22番。
動かないベンチ。
「出血してるんだ…」
1人少ない浦和。
「堪えてくれ、焦るなよ」
不安定な試合展開。
ここを頑張ればきっと変わる、変えられる。
僕らに出来ることは、信じることだけ。

5分後、阿部勇樹がピッチに戻る。
その直後、峻希のオーバーラップから波状攻撃。
「打っていこう、打てば何とかなるよ」
目立つパスミス、動きの少ない選手たち。
周囲から味方を野次る声が聞こえる。
「はぁ??」
(何考えてんだ?)
劣勢になると途端に聞かれる身内にいる敵の声。
劣勢になると萎んでしまうコール、チャント。
(俺たちがヤらなくて、誰がヤるんだよ)
病み上がりだなんて、言い訳はしない。
やれるだけ、やってやるよ。

33分、峻希out直輝in。
左SBに細貝が回る。
「ここで代えなきゃいけないほど、良くないってことだよな」
出足の速い名古屋に後手後手を踏む浦和。
「もっとゆっくりやっていいのに」
たった1点差が、焦りを呼んでしまったのか。
前半終了、0-1。

ウォリアー。
「そう来たか…」
「そういうことね」
生半可な気持ちではいけないってこと。
“覚悟”を決めた。
最後まで闘う、と。

ロビーのFKにエジミウソン、決まらず。
51分、暢久警告。
原口のシュートはポストの右。
「惜しい!!」
追い付けば変わる、追い付けば勝てる。
向こう側へ攻める浦和。
いつもとは違うエンドでも、向かい風でも
気持ちは伝わるはず。
少しだけウチのペースかと思われた61分。
玉田にやられる。
名古屋追加点、0-2。
「キッついな…」
萎えそうになる気持ち。
周囲から聞こえる怒号。
(それは違うんじゃねーの)
大分戦だって苦しかったんだよ。
(選手に当り散らす前に、やることあるよな)
味方に、ムカついていた。

自分に出来ることは声を出すこと、
跳ねること、手を掲げること。
それしかないけど。
共に闘うって、そういうことだよ。
「1点返そう」
まずはそこからだ。
68分、高原outセルヒオin。
「身体張ってくれ、セル!」
劣勢を跳ね返すには、誰かが爆発してくれないと。
72分。
「あ…」
「ケネディかよ…」
名古屋得点、0-3。
「ギシくんで良かったのかな」
「都築だったら上手くいったとは限らないよね」
ホームで3失点。
諦めない。
まだシーズン半ば。
諦めたら、終わりなんだ。

73分、ロビーout西澤in。
「ロビーも一杯いっぱいか…」
攻撃の型が作れない。
中央にボールが収まらない。
SBの裏を狙われる。
「落ち着け、慌てるな」
小さくなるゴール裏の声。
試合はまだ、終わってないよ。

ロスタイム3分。
シュートまで辿り着けない。
主審が笛を鳴らす。

試合終了、0-3。

息が、止まる。
足元が、ふらつく。
懸念された真夏の連戦。
研究される戦術。
静まるスタジアム。
踵を返す。

こんな試合だから、最後まで選手を見届けたかった。
でも、最後までいたら
自己都合な人に掴みかかりそうだったから。

南へ続くコンコースが、歪んで見えた。

罵声を浴びせるのは簡単だ。
けれど、それじゃ去年と変わらない。
諦めてしまったら、何も変わらない。
自己都合なブーイングは聞きたくない。
試合前とウォリアーとブーイング。
そこだけ元気なんて、有り得ないよ。

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