アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

仕事中でも合掌して挨拶する国民

2011年10月27日 | Weblog
 この度の旅行で、インドがすっかり好きになりました。
 1 女性の、野外排便60%。男性の場合、90%以上じゃないか?!
 2 トイレがあっても、建設以来一度も清掃したことがないと思われる代物ばかり。
 3 街中を、おびただしい数のノラ牛、ノラ山羊、ノラ犬が闊歩するので、糞を踏んづけてしまう。
 4 街は、クラクションの吹鳴合戦。
 5 まとわりつく子供の物乞い。勝手にアクロバットダンスをして、お金を要求する子供雑技団。
 6 あの手この手の大人の物乞い。
 7 肩からかけたズタ袋の中身が、コブラ2匹…。

 そんなインドをなぜ好きになったか?
 ケンカを目撃しなかった…中国では、大声で怒鳴り合う場面を何度も目撃しました。韓国では、テコンドーの路上対決も見ました。日本?日本人はカルシュウムが足りないのかケンカが多い。しかし、インド人はケンカしませんねーっ。感心しました。日本人なら殴り合いだな思われるシーンでも、冷静。素晴らしいですよ。
 インド軍兵士の早朝ランニングを見る機会がありました。整然と走っている先頭集団50~60人。と、ところが…遅い兵士もいて、さながら市民マラソンの最後尾付近のようにダラダラと後続が。もう、いないだろうと思った頃、ヨタヨタ歩いている兵士を発見。「彼が宿舎に着いた頃は、全員朝食を済ませているだろうなあ」と、可哀想に思いましたが。このように、兵士の走力が大きく違うのが気に入りました。人間らしくていいです。

 インドの田舎を走っていると、高床式の農家を見ることがあります。ゾウ、サイ、トラの侵入を防ぐためということ。ワクワクします。
 畑の中には、10m以上の高さの見張り台が設けられてありました。夜通し見張り役がつき、動物を見つけると「鐘」を鳴らして追い払う…。当事者にとっては大変な問題でしょうが、ゾウ、サイ、トラがウロウロしている地域が地球上に存在しているということが素晴らしい。

 最も、「インド好きだなあ!」と、思ったことは…
 「ナマステ!(インドの挨拶)」と、声をかけると、100%、「ナマステ」と返してくれる。しかも、合掌して! 
 私は、日本で、知らない人に対してでも、ここは挨拶するべきだなと思ったら、「こんにちは」と声をかけます。ところが、「こんにちは」と挨拶が帰ってくる割合は、50%といったところ。半分は、無視、あるいは睨みつけてくる。インドではそんなことはありません。

 嬉しいのは、仕事中などで手がふさがっている人でも、「ナマステ」と声をかけると、持っているものを置いて合掌して、「ナマステ」と返してくれる。口先だけではない。合掌を伴うところがいいです。
 人間が心を通わせる…まず、挨拶です。日本の暮らしで忘れかけていたそのことを、インドが思い出させてくれました。