アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

同性愛者は「死刑」…

2019年04月05日 | Weblog
ISが勢いを保っていた頃、同性愛者の兵士を死刑にしました。その方法は、銃殺とか、斬首ではなく、「ミナレットから突き落とす」というもの。映像を見た人もおられると思いますが、私は、「マサカ?マジカよ!」と、思いました。
ブルネイでは、「同性間の性行為や不倫は、石打ちによる死刑(執行は、現在停止中)」。石打ちは…空恐ろしいです。経験あるのかって?あったら、生きてないでしょう!銃殺・斬首は、痛みを感じることなく死んでしまいますが、高所から突き落とされたり、石打ちの場合は、「死ぬまでに、苦しむ時間がある」わけで…凄まじい処刑方法です。

 LGBT関連の本を読んでいましたら、「同性愛は死刑」という国が今なおあるということで、驚かされました。挙げてみますと…
 スーダン、イエメン、サウジアラビア、イラン、イラク、パキスタン、ブルネイ、アフガニスタン、モーリタニア…。ソマリアも死刑なのですが、但し書きが付いていて、「ソマリアでは、一部地域で、同性愛者は死刑」だという。一部地域?ということは、国で法律を定めて、「死刑」としているわけでもないようで…死刑を、地域が決める…これが驚くべき事でもないのが驚き。

 日本でも、LGBTQに対して、「アライアンス」でなければダメという世論が浸透してきています。で、世界的でもそうなっているだろうと思っていたのですがね。
 死刑にはしないが、「同性愛者は禁固刑」という国の多さに、またビックリ。なんと、「75カ国」。しかも、「禁固14年~終身刑」という国が多い。アフリカの国々が殆どなんですがね。
 リビアは、どうなんだって?リビアも禁固刑です。但し、「期間の定めがない禁固刑」。「禁固14年~終身刑」という国々よりは、少し刑が軽い。

 一方、同性カップルを承認している国は、34カ国。死刑とは、えらい違いですね。死刑の対角。日本は、ご存じの通り、まだ「特定の法律がない」という状態です。
 私は、ストレートでノンケでアライ(アライアンス)。死刑や禁固の恐れはナッシング。「承認?」、どうぞ、どうぞ御随意に。という不熱心のようにも見える承認派。よって、「LGBTQの人たちの苦しみが解る」と言っても…半信半疑の反応が返ってくるでしょう。でも、それで良いです。どう思われて関係ない。「アライ」を増やす活動は、粛々と続けます。

 山梨県立富士北稜高等学校の、「Sexchange Day(4年半ほど前になりますが、男子生徒と女子生徒が、制服を取り替えてすごした)」の試みをどう思うかって?
 ハローウインの延長のようなイメージを受けましたね。LGBTQへの理解とは関係ないと思いました。LGBTQと関連づけるのは賛同できませんが、「おもしろい」という点では、評価できます。男女での制服交換、これは楽しいですよ。  なぬ?富士北陵高校の「Sexchange Day」は、日本だけでなく、世界のメディアも取りあげて報道したぞって?「模擬性転換なんだぞ!」って?あ、あ、あのね、制服を交換して、「男らしさ、女らしさ」を見つめ直すって事でしょ。普段と異なる風景の中で、「当たり前とは何か」を問いなおすんでしょ。性転換じゃないからっ!
 メディアの興味は、「新奇」だったから。男女の制服の交換着用は、LGBTQで悩んでいる人たちにとって「なんの助けにもなっていない」。ただ、LGBQ(Tを除く)理解へのきっかけになることが考えられますね。

 同性愛が死刑にならない国だから、Sexchange Dayを楽しめたわけで…パキスタンの高校では、こんな楽しい行事はできませんね。「誤解されて、死刑判決」こうなる可能性…あるある。