アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

写り込み…巧妙な連絡手段

2021年01月04日 | Weblog
 「沿道で応援しないで」と、ニューイヤー駅伝でも、箱根駅伝でも呼びかけていたのに…聞く耳持たない人がおられるもんね。「密にならないからいいじゃないか、屋外だもの」という声が聞こえてきそう。

 例によって、「沿道の歩道で、選手(ランナー)と競走する人」「沿道で応援しながら、テレビ中継車のカメラや定点カメラへ向かって手を振る人(写り込みの人)」…昨年までと違わない。
  選手と競走する人は、好感が持てます。子供の場合、「がんばれよー!障害物にぶつかるなよー」と、応援してしまいます。若者の場合、「沿道の人にぶつかってケガをさせるなよー!」と、これまた応援します。中年以降の場合、「大丈夫かー?」と心配になります。心臓発作でも起こされてはかないませんから。
 好感が持てる理由は、「選手のスピードを体感し、己を知る」という崇高な営みの実践者であるからです。できれば、沿道の人たち全員に、選手と競走していただきたいです。

  写り込みの人は、携帯電話で話しながら手を振っているケースが多い。つまり、テレビを観ている人と携帯で連絡を取りながら…
「おい、今、写ってるぞ!」
「そ、そうか!(あわてて手を振る)」
「もっと右に寄れ」
「そ、そうか(右に寄る)」
  まあ、こんなところでしょう。用意がいい人は、自作の看板を持っている。商店名、学校名、個人名…。どこに陣取ればいいのかを研究している。そして、看板の制作、運搬…努力しているなあと思います。
  写り込みは、法律に何ら違反していない。合法的なテレビ出演というところでしょうか。それに、自慢できますよ。「テレビに写ったんだぞー!」
  そんなもん自慢にならないだろうって?努力して得た栄光ですから、自慢になります!もっとも、うらやましがる人はぁ…いないかもね。 

  大相撲のテレビ中継でも当然写り込みがあります。NHKに写り込んでしまおうという…見上げた行為です。単に向こう正面の「溜席(たまりせき)」か、「枡席」に座ったというだけですがね。
  で、…日本相撲協会は、暴力団関係者の来場を排除しています。何でだあ?暴力団が、写り込み目的で「特等席」に陣取るようになったからなのだそう。暴力団幹部の姿がテレビ中継で全国に放映されていたとは!暴力団も、目立ちたがり屋だなあ!と、感心している場合じゃない。どうして、暴力団がテレビに映りたいの?できれば、「面が割れないよう」にしたいんじゃないのかなあ?
 
 理由は、刑務所に服役中の暴力団トップに、自分たちの元気な姿を見せるためだという。…よく考えたものです。
 刑務所の収監者は、「NHKニュースと大相撲中継だけは生放送が見られる」のです。 なぬ?「詳しいなあ…服役経験があるんじゃないか」って?あ、ありませんから!
 暴力団は、公共放送の電波を使って、服役中のトップに自分たちが元気でいる姿を報告をしていたわけ。頭がいいわ!そのいい頭を人類の平和に使ってほしかったね。

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