アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

命のピザ

2017年06月03日 | Weblog
 5月は、ブログを書く時間がありませんでした。そんなに忙しいのかって?私の辞書には、「頼まれて拒否する」という項目がない。つまり、頼まれたら、触法行為以外なら何でも引き受ける。そして、徹底的に準備する。
 そんな折に畑仕事が始まった。よって、早朝から深夜まで息つく暇がありませんでした。

 頼まれたのは、「(アンティークマンの)自作スライドショーを見せてほしいというもの。私も有名になったモノです。与えられた時間は30分。自作スライドショーは、十数本。一本が40分ですから、およそ400分。400分のスライドを、30分に縮める。この作業を5月にしておりました。膨大な時間を費やしました。もちろん、無報酬。
 プレゼンは成功したのかって?・・・それがぁ、膨大な時間をかけて用意したスライドの半分しか紹介できませんでした。でも皆さん、「感動した」と、言ってくれました。社交辞令でしょうがね。

 で、スライドに、「日本のほかに、1,2,3…を、いち、にい、さん、…と発音する国があるか?」というクイズがありまして。
 正解は、「ある」。ブータンの公用語は、「ゾンカ語と英語」。ゾンカ語では、「1、2、3…を、いち、にい、さん…と発音する」。なにしろ、私はブータンへ行ったときに、学校帰りの小学生に、「いち、にい、さん…じゅういち、じゅうに、じゅうさん…」と、数えてもらったわけで。(その様子は詳しくブログに書きました)

 秋篠宮家の長女眞子さま。私のブログに触発されて、ブータンを訪問されている。それはないでしょうが、私が観た風景、吸った空気、たべたもの…同じものを眞子さまも…。食べ物は、アンティークマンより豪華だろうって?私の方が豪華だったかも。何しろ、大量の松茸をホテルの厨房に持ち込んで、「松茸三昧料理」をつくってもらったわけで。眞子さまご一行は、そんなことは出来なかったでしょうから。

 物語教材のスライドに、「命のビザ ~杉原千畝&樋口季一郞~」があります。杉原千畝が発給したビザでナチスの迫害を免れたユダヤ人は、モスクワからシベリア鉄道でウラジオストクまで来た。ウラジオストクから船で福井県敦賀市へ。そこから鉄道やバスで、「神戸」「横浜」へ行き、そこから北米、南米へ行った。
 さて、クイズです。ウラジオストクから敦賀、そして神戸や横浜。この移動は、どうやったの?三択にしましょう。
 1 ナチス・ドイツから逃れてきたユダヤ人達が、自分たちの力で移動。
 2 北米ユダヤ人協会がエイジェントを派遣して移動を助けた。
 3 日本の旅行代理店が行った。

 正解は、3。日本交通公社の前身の旅行代理店(JTB)が行ったのです。私のスライドには、このようなことまで登場するのです。なかなかやるでしょう!
 杉原千畝が発給した「命のビザ」で助けられたユダヤ人の長女デボラさん(65歳、米国在住)が、福井県敦賀市に母の写真を寄贈したという。そして、「日本の皆さんの勇気ある行動と思いやりに感謝している」と述べた。
 で、ウラジオストクから敦賀へ向かう、「天草丸」で、ユダヤ人の世話をしたJTB社員と写真に収まっていた女性がいるのです。その女性が、デボラさんの母親なんじゃないか…。なぜそんなことが気になるのかって?こういう物語が好きなもんで。

 なお、「命のビザ…」の冒頭で、「ビザ」の説明をします。
 実際のビザを見せて…「この紙切れがビザ」。
 ピザの画像を見せて…「これは、ピザ」。
 小学生の中には、「ピザを食べて命を繋いだから、命のピザ」と、思い込んでいる子が少なくないのです。