アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

国家の損失

2018年07月02日 | Weblog
昨日の続きなんですがね、日本国で、朝食を全く食べない小学生はどのくらいいるか?10万人を超えているのです。
 「それがどうした?」だってぇ!朝食を食べない小学生…こ、これは日本国の損失なのです。オーバーだって?ぜんぜんオーバーじゃない。
 全国学力学習状況調査の結果を例にとると、国語A・B、算数A・Bとも、毎日朝食を食べる子達と、全く食べない子達の平均点の差は、「20点」なのです。学力だけではない、体力や運動能力は、腹が減っている子が伸びるはずがない。空腹の子に、感性が養われますか?伸びる力を持っている子達なのに、朝食を与えられないために「知情意体」が育たない。そのまま大人になるのです。ですから、国家の損失!

 広島県は、朝食抜きの子たちの実態を調べていました。そしてとうとう…朝ご飯を食べられない子に、県として食べさせはじめました。つけた予算は、4000万円。4000万円で、子どもに朝食を食べさせる。安いもんです。よく踏み切りましたね、広島県!

 なぬ?米国では、8年前に、「全ての子が朝食をたべて授業に臨む」ようになっているって?そうなんですよ。米国は、2010年に朝食抜きの子がいないようにすると高らかに宣言。実際、現在はどうなっているのか調べようもありませんが、私の知れる範囲では、40年も前から「学校朝食」が実施されています。
 米国は、そんなに手厚いのかって?米国の場合、学校朝食、学校昼食は、日本のように文科省の管轄ではないのです。「食糧省(正しい日本語訳はぁよく分かりませんがね)」の管轄。余剰の食糧がでる米国、日本のような食糧自給率40%の国とは土台が違う。文科省には米がありませんしねっ。

 日本を、全ての子が「朝食を食べる国」にしたい。朝食を毎日食べる子は、自分の子ができた場合、「その子に朝ご飯を食べさせる親」になるでしょう。