おりおん日記

電車に揺られて、会社への往き帰りの読書日記 & ミーハー文楽鑑賞記

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「ボーダー」 垣根涼介

2010年07月25日 | か行の作家
「ボーダー」 垣根涼介著 文芸春秋社 (10/07/24読了)

 究極のページターナーでした。
 直前の飯嶋和一「黄金旅風」は、読み終えるまでに異常な時間を要したために、読書スピードが落ちたのかと不安になっていましたが、「ボーダー」は、結構、アッという間に読み終えたので、ちょっと安心。 やはり「黄金旅風」は、物語の密度が濃すぎてななかなか先に進むことができなかったのだと思います。

 ってことは…「ボーダー」は、物語の密度が薄いということなのか?
 
 ま、平たく言えば、そういうことなのかもしれません。でも、読んでいる最中は、とにかく勢いがあって、やめられない・とまらない。疲れている時、何も考えたくない時には、ぴったりかもしれません。とにかく、流れに乗って、一気に読んでしまえ~という感じ。

 ストーリーは、7~8年前に起こった早稲田の「スーパーフリー」事件を下敷きにしているのではないか-というような印象。やっている内容は違うけれど、「世間的には優等生と呼ばれる人たちが、知恵を使って集客して、犯罪行為」という骨組みの部分は共通。で、確か、同じ頃に問題になっていた渋谷の「チーマー」などのアイテムを組み合わせ、クールで陰のある主人公を登場させる。とって、劇画チックです。

 そして、突っ込みどころも満載! 「短大生が2チャネルの過去ログをひっぱり出して調べられる程度のことを、日本の警察が事件捜査で見逃すわけないじゃん!?」というたぐいの超甘甘な設定。正直なところ、読み終わったあとに「それで、いったい何???」という気がしないでもないのですが… でも、読んでいる間は、十分に楽しめます!

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