もて木みち子 オレンジニュースブログ版

今年のキーワードはゆっくりやさしく社会を変える

読書会 「図書館戦争」

2010-04-22 | Weblog
読書会というのが最近はやっていると、どこかに書いてあるのを見ました。かなりアナログなこの催し、デジタルな時代だからこそ、話題になるのかも。

そもそも『読書会』などというネーミングが古臭いといわれていたのに、最近では逆に新しい。そういえば『歌声喫茶』もはやっているという流れと一緒なのかな。

さてこの読書会。実は細々と20年以上も続けています。こじんまりと、月1回、1冊の本を読んで感想を言い合うだけの会なんですが、これが、ずっと続いているのです。ほとんどが初回からのメンバー。

雑談の話題が子育てから親の介護にシフトしたというような変化はあるのですが、同じ本をみんなで読むというスタイルは変わっていません。

今月は、有川浩著「図書館戦争」2006年初版なので、ちょっと前の本ではあるのですが、有川浩産、最近売れっ子で次々出していますよね。『植物図鑑」とか『フリーター家を買う」とか。

図書館戦争は、図書館にあるプレートがヒントになって生まれた物語だそうです。

それが、この図書館の自由に関する宣言。こだわりのある図書館なら必ずはってあります。

図書館の自由に関する宣言

1、図書館は資料の自由を有する
2、図書館は資料提供の自由を有する
3、図書館は利用者の秘密を守る
4、図書館はすべての不当な検閲に反対する

図書館の自由が侵されるとき、我々は団結して、あくまで自由を守る
(ここまでが宣言の一部)

著者のあとがきによると「この宣言ってかなり勇ましくないかい」と妙に気になっていろいろ調べてみたのが始まりだとか。

日本図書館協会によって出されたこの宣言、1954年に採択され、1979年に改定されたのだそうです。ちなみに改定されたのは、3番目の利用者の秘密を守るということが加えられたのと、4番目の「不当な」という文言が削除されたのだそうです。

ということでこの小説の取り上げた宣言は、正確ではなく、論議になったのだそうです。
この宣言が、このストーリー展開になるのかと、賛否もろもろの感想でしたが、発想としてはなかなか面白かったです。図書館の自由がこんな形になるなんて。

来月は佐藤多佳子の「一瞬の風になれ」です。

とここまで書いて、朝刊(朝日4月23日)を見ていたら、「性描写規制」の動きに目を
という高校生の投稿。東京都が進めようとしている、青少年健全育成条例の改正案についての投稿だった。健全という名で規制使用とする中身を、しっかりと論議する必要があるだろう。
バーチャルな世界で武器を持って戦ったが、現実の世界では、言葉のチカラで戦う必要がある。「図書館戦争」はバーチャルな世界だけではないのだ。



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