もんく [とある南端港街の住人になった人]

復興のシナリオ

地震から2週間が経とうとしています。

復興にはまだまだ時間が必要ですが、どのようにそれが為されるのでしょうか?

今回地震と津波の大きな被害に遭ってしまった地区は今後もまたそれを想定して復旧しなければならないでしょう。となると、15mの防波堤を張り巡らす形で町を元に戻すのでしょうか。これは考えただけでもたいへんな事です。それが東北地方の太平洋側ほぼ全域となりますと現実的に可能なのでしょうか?

それとも再度の被害を覚悟の上でそこに住み続けてもらうのでしょうか。それもちょっと考え難いと思います。



"先祖代々の土地を守り続ける"と言う考え方もあります。生まれ育ったところに住み続けたいと思う気持ちは多くの人にあります。思い出や思い入れが土地に沁み込んでいます。

ただ、現実的にそれが可能な状態に持っていけるのでしょうか。国や自治体がどのように復興することを目指すのかは現時点におけるニュースからはわかりません。しかしながらあの広大な東北を完全に元に戻せるだけの資金はとてもあるとは思えません。もちろん個人の蓄えでそれを補う事ができる場合も限られますし、今後の防災対策(15mの津波対策など)もそれに追加するとなれば、あまりに非現実的ではないかな、と考えざるを得ません。


今後、すぐにこうしたいろいろな点を考慮した復興のシナリオが必要になると思われます。きっとそれは自治体や国ならずとも個人でも考えておかなければならないと思うのです。


その中ではもしかすると、残念ながらもう先祖代々の土地には住めなくなってしまう人も出るのではないかと思います。これまで培ってきた土着のアイデンティティ(個人も地域も)はどうなるのかと言うことも心配です。ダムに沈んだ村や町のような事が数十倍、数百倍の規模であるのです。もしかするとこれは日本の歴史を方向転換させる出来事にもなり得ます。

と、そう決め付ける前にシナリオが必要ではないでしょうか。
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