もんく [マレーシアで働いて13年→2022猫を連れて日本]

A Happy New Year !

今日は通常の時刻に出勤していつものランチタイムより早い時間のお昼前から今年の打ち上げパーティーがあった。会社の敷地内のあまり広くないいつもは車が通過するだけの長細い場所いっぱいにテントが張られ、部署毎にイスが用意される。数名の役員挨拶があるだけでその後は用意されたお弁当やお菓子を食べて歓談するだけの簡単な打ち上げだった。

その後も少し3時まで仕事時間だったけれどももう誰もほとんど仕事はしていない。今日は午前も午後も中途半端でとても仕事の雰囲気ではないようだ。自分も仕方ないので簡単な技術資料をいくらか英訳しただけだった。


3時過ぎには2次会に誘われて今度は社外のカフェレストランへ行く。いつも帰るのとは反対の西方向へ、案内してくれる車の後について5kmほど走る。そんな短い距離でもマレーシアでは高速道路に乗らなければならない。乗らなければならないと言う言い方をすべきなのか、それが便利なのかはよくわからないが。

どんな人が集まるのか知らずに行った2次会は幹部クラスとその下あたりの人ばかりだった。マレーシアでは珍しくお酒が飲める人が多いようだった。特に中国系は飲んで騒ぐらしく1つのテーブルに固まっていて、それ以外はインド系の幹部クラスが多いようだった。帰国しない日本人は今回ほんの少しで混じるとわからなくなってしまうほど。


自分は酒を飲まないし暗くなると帰れなくなるのでみなさんより早くさようなら。今日のようなこう言う場合の挨拶は「ハッピーニューイヤー!」だ。日本の習慣から見ればまだ数時間だけ早いのだけれど、「良いお年を」と言う意味で新年前に「ハッピーニューイヤー!」になるらしい。

そう言えば「Have a good weekend!」は実際のウィークエンドの前に言うのだから、ニューイヤーの挨拶もそんなニュアンスなのだろう。


帰りがけにみなさんに挨拶していたら一番偉い人に手を握られて長く挨拶されてしまった。挨拶と言うより今後自分に期待している事をとても具体的に考えているような口ぶりで、びっくりして普段から出にくい英語が出て来ず「I will.」と言えただけだ。出ないよりマシだろうけれど、情けない。アドリブでもスピーチできるようでないとビジネスはダメなのだ。

そんなわけで、王子様に間違えられた靴磨き少年の気分がまた戻ってきた。この年齢でキャリアに一貫性が無く英語も満足に話せない、日本で職を求めたら絶対にコンビニでアルバイトか夜警か工場で働くしか無いはずの自分がここでこうしてみなさんに名前を覚えられて話しかけられそして何がしかの重要な仕事をいただけるのはどう言う巡り合わせなのか。練習のようなつもりで受けたたった2回の面接でこう言うことになるとは半年前には想像もつかなかった。

5月にマレーシアに渡る時にだって仕事を斡旋するある大手エージェント(マレーシアにもタイにもインドネシアにも支社を持つほどの企業)には最初から相手にされず、予想通りの「難しいですね」の一言でその後何のアクションどころか連絡も無かったほどなのだから、これは何かの間違いか夢を見ているのかそれとも誰かの陰謀に利用されているのかとすら思ってしまう。

ここに至るまで人並み以上に何かに関して努力してはいない。人並みどころか人並みほどにもしていない。苦労も無ければ苦心も工夫だって無い。単にできる事を無理しない範囲でしていただけだ。申し訳ないことにむしろ楽しんでいただけといった方が近いのだ。だから得ようとして得た状態では全くないし。この状態が続けば良いと言うことですらなくて良いか悪いかすら不明だ。


世の中何がどうなるのかなんてきっと誰にもわからないだろう。ただ思うのは一度はそれに騙されてみるべきだという事。それが罠なのか不幸への入り口なのかそれともラッキーなのかは誰にも判別できるものではない。けれどもこうして少しでもきっかけや糸口があったなら、そこに入ってみる触ってみる舐めてみる何でも良いけれど何かしてみるものなのだろうし、出口が想像できない方が楽しいのではないかと思う。そうしていても多分死にはしない。

来年はこの身の回りにどんなことが起きるのだろう。

みなさん、ハッピーニューイヤー!
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