もんく [とある南端港街の住人になった人]

外国で働いて生活するデメリット

時計の修理が終わったと電話で連絡がありましたから週末にはKLCCに取りに行こうと思います。



もうすぐ雇用契約の時期ですが、現地採用はの不利な面と言うのも考えなくてはいけません。もしかしたら海外で働いてみようと思う人が見ているかも知れませんのでちょっと書きます。


一番簡単にはこう言うことがあげられるでしょう。

(1)日本で雇用されるよりは給料が安い。
(2)外国人としているので現地の人よりは国の福祉の恩恵が少ない。
(3)日本に居ない人になっているので日本の福祉の恩恵も少ない。
(4)日本の企業に雇われているわけではないので福利厚生はこちら並。

と言うようにこれは主に経済面のことです。
ただ、こうした事は最初からわかっている事なのでだからどうした?、でも済みます。

もっと深刻なのは以下のようなことです。
(5)日系企業は有期契約で働く人間の雇用やその思いなどについて実はあまりわかっていない。

企業に所属する日本人の多くはその成果に対して大きく変動する報酬を受け取りません。その代わりに長期間所属する事でメリットが出るような仕組みになっていますから、一時的なお手柄に対して敏感に反応をすることはないのです。少しボーナスが良いとかちょっとだけ次の歳の昇給に反映するだけでほとんど目に見えるものは提供されません。そうなるとその人をちゃんと評価する必要すらないのです。

日本と言うのはそう言う国です。

現地採用で働く場合、パフォーマンスを上げる必要がありますが、それは来年にどうなるかわからないからです。野球選手と同じようなものです。

ただ、そのパフォーマンスに対して企業人である日本人はあまり関心を示さないと思います。それが日本社会の文化だからです。契約が無くなったら本当に何も無くなる人の働き方に対しても報酬面では"横並び"しか適用できないでしょう。その後には上にあげた(1)~(4)も無いわけです。そして多分業績が悪いなどの理由ができれば雇用は終わり。アルバイトと同じ扱いもできるのです。


収入や待遇についてどうこう言う必要は、現地での生活費やそれ以外のメリットを考えるとあまりないと思います。ただ、現在でも海外に住んでやっていこうと言うような人間は日本にとって未だ特殊な存在です。そう言う人間を雇用する日本企業は海外にあっても日本社会の文化の中にあるもので、とうてい"それ以外"の存在について理解などできないと心しておくべきと思うのです。
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