映画「POSEIDON」 -ありがちな

けっこうありがちなパニック物映画で、ハラハラするけれども面白いかと言うと......何でこの程度でリメイクしなければならないかちょっとわからならい。残念だけれど。


この映画に期待を寄せてみてしまうのは1972年のポセイドン・アドベンチャーが強烈すぎたのだと思う。映画の中で使われていた「モーニング・アフター」と言う曲が30年以上経った今でも頭にその一部が響いてくるほどだ。もちろん映画の中身を全て覚えているわけではないけれども、あの昔のタイタニックと混同してしまうほどに強い印象だけは残っている。

それに比べるとこのリメイクは弱い。この映画のことを30年経って思い出す人がいるだろうかと考えると絶望的に感じられる。最近はCGを使ったものすごい壮大なスケールのパニックでもSFでも何でもある。船が沈む程度で何が印象的だろう。そして出てくる主要な人物はこれだけ多くの人が乗っていた船なのに数人だけ。だいたいこの手の映画に出てきそうなキャラクターしか登場しないし結末もだいたいこんなものだろうと予想できる程度なのだ。

(心配事や嫌なことがあるときに気を紛らわすために見るのは良いかもしれない。)

新しいアイデアを入れてもう一度リメイクしてみて欲しい。