温泉クンの旅日記

温泉巡り好き、旅好き、堂社物詣好き、物見遊山好き、老舗酒場好き、食べ歩き好き、読書好き・・・ROMでけっこうご覧あれ!

塩原温泉(3)

2018-07-08 | 温泉エッセイ
  <塩原温泉(3)>

 塩原温泉郷とは、箒川沿いの谷間を中心に点在する大網温泉、福渡(ふくわた)温泉、塩釜温泉、塩の湯温泉、畑下温泉、門前温泉、古町温泉、中塩原温泉、上塩原温泉、新湯温泉、元湯温泉の塩原十一湯の総称である。
 
 その開湯は古く、千二百年の歴史があり、宿数は六十ほどと少ないのにかかわらず二百余の源泉がある。泉質も多種で、塩化物泉(福渡、塩釜、塩の湯、畑下、門前、古町、中塩原、上塩原)炭酸水素塩泉(塩釜、古町)、硫酸塩泉(大網)、硫黄泉(新湯、元湯)酸性泉(新湯)、単純泉(塩釜、塩の湯、古町、上塩原)の六種類がある。



 わたしがこれまで入った塩原の温泉は宿数が多い、塩化物泉の門前、上塩原と、硫黄泉の元湯くらいだから泉質でいうとたったの二つきりだ。
 同じく千年を超える歴史、四百余の源泉、九種の泉質の鳴子温泉にはかなわぬまでも東日本では屈指の温泉郷である。

 ここ「光雲荘」は塩化物泉で門前温泉の宿のひとつだ。
 時計の針が八時半を廻ったところで、最後の入浴に向かう。



 昨日の夕食もかなり満足できる内容だったが、さきほど食べた朝食も、この宿の心づくしを感じさせる食事であった。その宿の最後の印象を与える朝食だから、気を抜かないのはありがたいことだ。



 貸切風呂が空いていた。家族で入るには狭いと認識されたのか、昨日の夕食後あたりからはいつ行ってもすぐに入れたのである。真夜中も含めて四回も利用してしまった。
 貸切のほうの露天も温度が昨夜といっしょで低すぎである。

 

 隣の大浴場の露天も足先で温度を計り、温いのでやっぱりやめておく。結局、露天は昨日から全滅状態でとにかく無念このうえない。しかし、外気温が低いから露天の湯温が低いというのも考えてみれば面妖だ。寒いからこその恵みの温泉でないのか。この宿の温泉にまあ満足はしたのだが、大の字はつけられぬ。



 朝のせいか内湯も好みの温度になっており、汗がダラダラと噴き出すまでたっぷり浸かってしまった。



 すっかり茹ってしまったので、火照りを冷ましに、昨日家族連れで賑わった足湯にいってみる。



 奥行きがあって、けっこう広いのに驚いた。
 一番奥で消化器や肝臓などに効能ある源泉を飲泉できる。少量ならば飲みやすい味である。



 この足湯につかりながら「ちょっと一杯」できるらしい。なんでも、七百三十五円でオリジナルな「温泉ビール」や「お燗セット」、それに「おんせん焼酎の温泉割りセット」が用意されており、温泉でお燗したり割ったりして楽しめるそうだ。



 そいつは知らんかったもんなあ。これから運転があるから残念ながら無理だが、昨日試してみればよかったかとほんの軽くだが後悔したのだった。



   →「塩原温泉(1)」の記事はこちら
   →「塩原温泉(2)」の記事はこちら


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 杉本寺、苔の石段 | トップ | 足利學校(1) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

温泉エッセイ」カテゴリの最新記事