温泉クンの旅日記

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はまなす温泉(2) 石川・羽咋

2013-07-07 | 温泉エッセイ
  <ステーキプランの宿(2)>

 エレベーターのそばに映画のポスターとサインが飾られている。



 つい最近「小さなおうち」という映画のロケがこの近くの海岸で最近あり、その際に山田洋次監督と俳優、スタッフがこの宿に宿泊したとのことであった。



 一時間ほど昼寝をして、夕方のニュース番組を見ているうちに夕食の時間になる。一番早い時間帯を選択したのだ。
 テレビの電源を切り、期待半分くらいで一階の食堂に向かう。

 今回この宿は、ステーキプランという宿泊プランで泊まってみることにした。いままでも、居酒屋プランとか街飯プランとか変わったプランで宿泊して、どれも期待以上に良かったのだが、今回はどうだろうか。

 窓際の四人掛けのテーブルに案内され、まずは水割りをオーダーする。
 すぐ前のテーブルにカップルが案内され、飲み放題プランらしくさっそく二人でビールサーバーに向かった。料理もこの宿の名物の、のどぐろを始めとする海鮮コースのようだ。

 ちびちび呑んでいると、わたしのステーキが運ばれてきた。



 見た目は満点だが、ステーキは食べてみないとわからない。不味かったら全部残してしまう性質のわたしである。
 食べやすいように切られている一片を箸にとって、味見してみる。



 まず、焼きたてであるのが嬉しい。焼き加減も、脂の入りも、柔らかすぎない噛みごたえも湧き出る少量の肉汁も素晴らしい。
 肉自体に旨味がある、いい肉を使っている。
 炊きたてのご飯が、またこの肉にぴったり合う。酒を呑まずに、肉と飯をひたすら堪能する。
 ステーキと飯をきれいに食べきって、ここからはペースをダウンすることにして水割りのお代わりを頼む。

 まだ明るいので、食後の腹ごなしに中庭に出てみることにした。



 何棟かの宿泊できるコテージもあるようだ。はしゃぎ回る子どもがいる家族連れにはコテージはいいかもしれない。



 はまなす温泉の源泉を溜めた大きなタンクがあるが、ここの地下から汲み上げているのだろう。





 翌朝の食事は、魚やソーセージは炭火で焼きたての実に心こもったものであった。



 昨夜も唸ってしまった飯(有機米)と出汁巻き玉子の優しい味わいの組み合わせがなんとも秀逸である。

「口能登(くちのと)」という耳に快い言葉をこの宿でわたしは初めて知った。
あとで調べてみると、能登半島は先端のほうから奥能登(珠洲とか輪島)、中能登(七尾)、口能登(羽咋)と呼び、また富山湾側を内浦、日本海側を外浦と呼ぶそうである。

 口能登のこの宿、温泉は平均点しかあげられないが、なんともお手頃な宿賃だから、総合すればわたしは高評価できる。


  →「ステーキプランの宿(1)」の記事はこちら
  →「居酒屋プランで泊る(1)」の記事はこちら
  →「居酒屋プランで泊る(2)」の記事はこちら
  →「街飯プランで泊る」の記事はこちら

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