温泉クンの旅日記

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尾上温泉(1) 滋賀・湖北

2009-12-06 | 温泉エッセイ
  <尾上温泉(1)>


 琵琶湖の夕暮れ・・・。



 琵琶湖に沈んでいく夕陽。



 この風景、いつまでも心に残りそうだ。



 ここは琵琶湖の北、湖北町にある尾上(おのえ)温泉旅館「紅鮎」である。



 奥琵琶湖の畔にあり、綺麗な夕景がとても有名なので、わたしにしては珍しく早々と午後三時にチェックインしてしまったのだった。
 なにしろ、夜中の二時半に起きて三時出発という強行スケジュールで、途中事故渋滞にも巻き込まれたり、徒歩で観光したりしているので、すこし疲れも感じていた。

 靴を脱ぐとスリッパは使わない畳敷きの廊下である。エレベータも畳敷きだ。畳は清掃がいきとどいて清潔である。



 案内された部屋の窓際にある、備え付けの贅沢なマッサージチェアに座って目の前に繰り広げられる夕暮れを、ただただのんびりと見つめていた。





 多少雲が邪魔をしているのが残念だが、まず充分の夕景である。運が悪いひとは何度来ても見られないこともあるというから、わたしはきっと運がいいのだろう。

 目の前にある緑に覆われた島は、竹生島(ちくぶじま)で、夕暮れ時の美しさは「竹生島の沈影」として、琵琶湖八景に数えられている。



 竹生島は、周囲二キロほどで琵琶湖上では沖の島に次ぐ大きさの島だ。
 島の名前は「神の斎く(いつく)住居(すまい)」を意味し、そのなかの「つくすまい」が「つくぶすま」に変化し「竹生島」になったそうで、弁才天を本尊とする「宝厳寺」と浅井姫命を祀る「都久夫須麻神社」がある。



 平家物語にも登場し、謡曲「竹生島」など多くの音曲にも美しさがたたえられる。数々の伝説が残る島である。

 シベリアから北海道を経由してそろそろコハクチョウが琵琶湖に現れる季節になった。
 竹生島、飛ぶコハクチョウ、夕陽、金色に輝く琵琶湖を組み合わせたアングルを狙ってカメラマンが湖畔にいっぱい集まるそうだ。


  ― 続く ―

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