温泉クンの旅日記

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奥州の薬湯、鎌先温泉(2)

2022-12-11 | 温泉エッセイ
  <奥州の薬湯、鎌先温泉(2) >

 今日は予定通り、昼過ぎに仙台に着いたので白石への電車に乗るまでに1時間ちょっとあった。
 改札を出ると立派なペデストリアンデッキを使って、迷わずに駅前のアーケード商店街の「ハピナ名掛丁商店街」に向かった。

 

 そこに、前に来たときに「かけ蕎麦」と宮城の地酒「一ノ蔵」を呑んだシブイ蕎麦屋があるのだ。わたしの身体には猫と旅鴉(たびがらす)がたっぷり入っているが、犬もすこし混入しているらしく、一度でも行ったところは足が覚えている。それにたしか煙草も吸えたはずだ。
 今日はそうだな・・・冷やしたぬきと「一ノ蔵」を注文したい。
「オーマイガッド! 休業日かよ!」
 目当ての店にはガッチリとシャッターが降りていた。プランBの用意もなく、喫煙優先に変更、繁華街のはずれに空いている喫茶店をみつけて飛び込んだ。

 

 とりあえず頼んだトーストセットの、問答無用に載せちゃってくれた甘い“ジャム”に触発されてチーズケーキ・セットも追加してしまう。ケーキの味はまあまあかな。

 

 喫煙と珈琲だけは満足して駅に戻り、予定していた買い物をちゃっちゃっとすませる。
 まだ立ち食い蕎麦を喰う時間くらいは残っていた。
 改札入ったところにあった「立ち蕎麦処 杜」で、食べるつもりだったものよりちょっと豪華な「冷やし五目たぬきそば(500円)」を啜り、腹を満たしたのだった。

 

 というわけで、今夜の夕食は、仙台駅で調達した駅弁「山形牛 牛めしべんとう」である。

 

 なんとも旨そうだ。
 わたしは米沢牛が一番と思うが、山形の牛は全般に美味しい。

 

 鎌先温泉では、一泊二食付き宿泊だと17,000円くらいは覚悟しなければならない。
 千貫石温泉泊で思いがけなくタクシー代を散財してしまったので、ここはB&B泊で8,800円と抑え、夕食は非常手段の駅弁で我慢することにした。
 なにしろ鎌先温泉一帯には、居酒屋を含め飲食店もコンビニも一軒もないのだ。もっともわたしは京都泊で経験済みなので、弁当でも惨めな気持ちになることはない。

(しめしめ、思ったとおりだわい・・・)

 

 宿の夕食時なので、大浴場は貸切状態だった。
 かの秀吉が喜びそうな、ありがたい「黄金風呂」である。

 

 

 けっこう人気がある風呂だというが、わたしにはあの「黄金の茶室」を想像できてちょっと悪趣味っぽい。わたしは、どちらかといえば“利休好み”のほうがいい。
 ま、温泉の効能はすこしも変わらないけども。


  ― 続く ―

   →「仙台、分町で吉次(1)」の記事はこちら
   →「仙台、分町で吉次(2)」の記事はこちら
   →「奥州の薬湯、鎌先温泉(1)」の記事はこちら


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