春のような陽気の中、462回目の「火曜日行動」が始まりました。
今日のレポーターハルモニ会の横道さんと井上さんです。写真撮影は松尾さんです。よろしくお願いいたします。
長崎さんの第一声始まりました。
☆長崎さん
大阪府庁でお勤めのみなさん、ご通行中のみなさん、こんにちは。
先週は冷たい雨の中のスタートでしたが、今日は、風は冷たいですが、これから春に向かううららかな日和りです。
朝鮮学校で学ぶ子どもたちが、夢と希望をもって大きくなってほしい、自分たちのルーツを大切にし、日本の中で在日朝鮮・韓国人として誇りをもって生きてほしい、朝鮮学校で学ぶことが当たり前のように保障されてほしい、そんな思いで私たちは毎週この場に立っています。
日本の中で最も多く在日韓国・朝鮮の人たちが暮らすこの大阪府が、全国に先駆けて朝鮮学校への補助金を支給してきました。大阪府下には10校の朝鮮学校があります。この中で、朝鮮学校への補助金が10年前に切られました。私たちは、12年4月17日からこの場に毎週立っています。一日も早く、子どもたちが当たり前に学ぶ権利を保障されることを求めて声をあげ続けてきました。この10年を振り返った時に、この場に立って私たちと共に声をあげ続け、そして今は天国に行かれたたくさんの方々の顔が浮かびます。この坂を痛い足を引きずりながらいらしたハルモニ、自分自身が学校で学べなかった、自分の孫たちに朝鮮学校で学ぶ権利を必ず渡したい、と思ってどんな寒い時もこの坂を登って来られたハルモニ、そして、小さな赤ちゃんを抱いてこの場に立ったオモニ、そして、私たちの脇に立って諦めないで声をあげ続け今はその思いを私たちに託して天国に行った人もこの10年の中で何人も出ました。そして、いつも私が胸にかけている写真は、10年前幼稚園だった子たちの写真です。この子たちはもう高校生になりました。自分たちを差別しないで、と幼な子が立ち上がってから、もうこの子たちが高校生になる歳月まで、いまだにこの差別は終わっていません。
この10年の中で、こんな当たり前のことが通らないこと、大人が子どもを差別しない、どの国に生まれようが、人間として大切にされる、こんな当たり前のことが通らない。
司法の世界では、大阪のみが、大阪地裁で朝鮮学校の高校無償化からの排除が違法であるという勝利判決が出ましたが、それ以外では、司法は行政の差別を認めず、子どもたちの権利を保障しない、そんな判決が下りてしまいました。司法の良心を捨てるような判決を出し続けたとしても、諦めることなくこうやって火曜日行動は毎週続けられ、もう10年を越えようとしています。全国で立ち上がった仲間は、毎週金曜日には、文科省前で、朝鮮大学のみなさん、日本の大学生、支える会のみなさんと共に金曜行動として声をあげ続け、韓国では、同じ金曜日に、全土で、朝鮮学校を支える市民の会のみなさんが街頭での行動を続けられています。この10年の中で、日本の政治が明らかに歪んできた、過去の歴史を反省をしないで戦争への道を歩むような政治を作ってきたことが朝鮮学校への差別へとつながってきたということを感じています。
子どもたちが自分自身をありのままに認め、心に傷を負わずに誇りを持って大きくなる、そんなことを保障していくためにも、こうやって火曜日行動にはいろんな仲間が集まって、自分の思いで、なぜ朝鮮学校を支援するのか、大阪府・大阪市の差別をやめてほしい、といつもリレートークをしています。ではマイクをバトンタッチします。お願いします。
香川県から来られた崔さんです。吹田支部の姜さんと一緒に来てくださいました。
大阪福島初級学校の保護者のマルスクさんが娘さんと一緒に来られましたよ。
火曜日バンドは不滅です❣️
ハルモニ会の陶山さんがトップバッターです。
☆陶山さん
府庁でお勤めのみなさん、ご通行中のみなさん、こんにちは。
私たちは毎週ここに来て、4月に10年になろうとするこの火曜日行動で訴え続けています。
朝鮮学校に対する差別をやめてください。
大阪府、大阪市は、朝鮮学校への補助金を復活してください。
朝鮮学校へ高校無償化を適用してほしい。
大学生のコロナ禍での困窮学生への支援をきちんと支給してほしい。
朝鮮学校への差別、在日朝鮮人に対する差別が公然と、公教育の場、府の政策の場、日本の国の政治の場で行われているということなんです。
今、ウクライナに対するロシアの侵攻が、あたかも人道を無視した戦争反対、とみんな言っていますが、根源がどこにあるのかと言ったら、まずこの大阪の在日朝鮮人に対する差別、
この差別を許している限り一緒なんです。戦争を起こす元になるのは、相手を差別して、相手に対してどんなことをしてもいいんだという意識を植え付けること、これが戦争に向かっていくことになるんです。
私は40年近く教育現場にいましたが、子どもたちが4月に新しい仲間と出会ったとき、まず最初にすることは、相手の立場を認めて仲良くなろうとする、それをいろんな手段を使ってやろうとします。自分たちでいろいろ思いを伝え、違いがあっても認め合って、みんなで色んなことを作り上げていこうとする、そういう仲間づくりから始めます。それが一番の基本だと思います。
大阪府の今やってる政策、特に、朝鮮学校への差別は本当に許すことができません。
民族学級は各地にありますが、補助金や支援策をカットしたり、あるいは、今あるこの差別の中で、自分の名前を本名で言えないという差別状況があるから仕方なく通名で通っている人たちを、一緒に勉強しながら本名の大切さを話していった時に、やはり、本名でいこうと決意しても、なかなかそれを認めるような周りじゃない、そうした中で泣く泣く通名を使っている人がたくさんいます。それを、いかにも本名を強制しているんだと攻撃してくる保護者がいます。それは、差別をしない社会をつくろう、そちらの方に向けていくべきだと思います。
何度も何度もここで訴えていること、大阪府の教育行政は、子どもたちが安心して学校で学べるような教育環境をつくること、それが行政がやることです。
一日も早く、朝鮮学校に対する差別をやめて、みんなが安心して学校に通えるように、そういう政策を進めていってほしいと思います。よろしくお願いします。
☆長崎さん
教育現場の中からの陶山さんの思い、ありがとうございました。
さて、今日は、若者で今日初めて参加された方からぜひうれしいアピールをいただきたいと思います。香川からおいでになりました。
☆香川からの若者ー崔さん
ヨロブン アンニョンハシムニカ みなさん、こんにちは。
僕は、香川県から来た在日コリアン四世です。お父さんが在日コリアンで、お母さんが日本人です。
僕は、はじめてこのような、朝鮮学校を守ろうという会に参加させていただきました。
ミサイル、拉致問題、たくさんのメディアがこのように伝えていますが、朝鮮学校やこのような会に参加させていただく度に僕の心情は変わりました。朝鮮学校はスパイの学校だ、僕も正直そう思っていました。けれど、自分の目で見ないとわからないと思いました。人から聞いた噂だけで相手を決めつける、それは自分にとってもしてほしくないことであり、誤解や差別を生んでいく連鎖につながると思います。
香川県でも大阪府でもたくさんの在日朝鮮人がいます。僕は一人ひとり在日コリアンの方々、また、朝鮮学校を訪問させていただきましたが、その人たちはこぞって人情味の溢れる人ばかり、また、朝鮮学校に通っている子どもたちは、朝鮮語、自分のルーツを知るために通っているだけなのです。朝鮮人も日本人も人間です。政治的関係はたくさんあると思いますが、朝鮮学校の生徒たちは本当に素晴らしい人たちです。
これからももっと朝鮮学校の人たちと交わったり、在日コリアンの人たちと交わって交流を深めていきたいと思います。ご清聴ありがとうございました。
☆長崎さん
本当にありがとうございます。四国ではリ・イルリョル先生が朝鮮学校を守っていらっしゃいますね。そして、たくさんの日本のクリスチャンの仲間の人たちが四国では朝鮮学校を支える会の活動をしています。ぜひそうやって全国でつながりながら頑張っていきたいと思います。
イケメン三人衆健在です^_^
南大阪地域から来られた田村さんがマイクを持たれました。
☆田村さん
みなさんこんにちは。
「1%の底力で朝鮮学校の民族教育を支える会」です。
私は島根県から来て大阪で就職して、こういう活動に出会って初めて本当の歴史というものを学びました。
中国のこと朝鮮のこともそうなのですが、日本では小・中・高校で正しい歴史の教育がされていないと思います。人間は考える上でやはり教育が必要です。正しい歴史を知ることで考え方も形成されていくと思います。
日本は朝鮮からたくさんの文化を学んでいます。
水が高い所から低い所に流れるように、文化も高い所から低い所に流れると先輩に教えてもらいました。
そういう意味からも、朝鮮の人を差別するのは全く間違っています。
大阪府庁で働いておられる特に教育行政に携わっている方々は、正しい歴史教育が行われているかどうか、に注意して仕事をしていただきたいと思います。
日本は単一民族国家という思想が刷り込まれていますが、実際にはアイヌの人、沖縄の人、そして朝鮮の人、色々な人がおられます。
侵略戦争当時に単一民族国家教育があったこと、決して単一民族国家ではないと言うことも、正しく教育の場で伝えてほしいと思います。
「1%の底力で朝鮮学校の民族教育を支える会」はこれからもがんばります。
みなさん 共にがんばりましょう!
姜さんがアピールです。
☆ カンさん
みなさん ごくろうさまです。
わたしは今、吹田市の方で「街かどデイハウス」という活動をしております。
「街かどデイハウス」とはどういう制度かと言いますと、高齢化の時代になるべく介護を受けなくてもいいように介護予防の制度です。そこの代表をしているのですが、同胞の高齢の方々が13~4名集まって、体操やパズルをしいの、麻雀やカラオケもしいの、とみなさん健康に過ごしておられます。
吹田市の方から介護予防の助成金として補助をもらっています。吹田市長から感謝状もいただいております。
なぜ、こう言う話をするかと言うと、同じような枠組みで朝鮮学校の問題を考えた場合、大阪で生まれ朝鮮学校を卒業した子ども達がこれから大きくなって社会に出ていくと、大阪市でも全国各地でも、ひいては世界の各地で活躍する人材になるやもしれません。
日本で育ちながら朝鮮のことをよく知っている、日本語も朝鮮語も出来るバイリンガルである。そういう子ども達を育てるために行政が助けるのはいたって当たり前のことではないか。
吹田市の活動では補助金をいただき、感謝状もいただいている。
大阪市はかつて朝鮮学校に補助金を出していたのに、なぜ今はしないのか。そこには政治的な思惑があるとしか思えない。
そういう単純な疑問が高齢者の活動をしながらひしひしと感じるわけです。
地域のみなさんと一体となって、かつて国際都市の模範であると言われた大阪を取り戻すために諦めずに活動を続けてまいりますので、行政のみなさんも、もう一度考えていただきたいと思うわけです。
大村さんもマイクを持たれました。
☆ 大村さん
府庁で働いておられるみなさん ご通行中のみなさん
今日も同じ思いの方々がたくさん集まってくれました。
先日の日曜日には大阪朝鮮高級学校の卒業式がありました。
64名の卒業生が全員めでたく卒業されました。
2010年、高校無償化から除外され大阪府・市の補助金がカットされた時、彼らは初級学校の3年生だったと思います。だから彼らは全て受けていないのです。
卒業して日本の大学や専門学校に進んで、日本の社会に貢献しょう、日本の社会で頑張って生きて行こう、と色々なところに巣立っていきます。
でも彼らは12年間何の補助も受けずに巣立っていったわけです。
同じ大阪府民・市民として当然の権利を受けられないで卒業していったことに、私は卒業を祝福するともに、府や市に対して憤りを覚えます。差別以外のなにものでもありません。
先ほどもロシアとウクライナのことが出ていましたが、今朝新聞に大阪でロシアの人やその店に対して、物凄いヘイトスピーチ、ヘイトクライムや嫌がらせが起きているという記事がありました。それを読んで、本当に日本社会は人権が大切にされていないと思いました。
大阪府や市が人権を大切にしょうと謳うのであれば、これらのことも真剣に取り組んでいただきたいと思います。
久しぶりです。申さんもアピールです。
☆ オモニ
みなさん こんにちは
卒業式のシーズンを迎えて、日曜日に大阪朝鮮高級学校で卒業式が行われました。コロナ禍で行事が制限されている中で無事に卒業式を迎えることができました。
初級・中級・高級学校に通い子ども達の成長する中で、ウリハッキョに通わせてくれてアボジ、オモニ本当にありがとういう感謝の気持ちを、そして先生や地域の同胞達に自分達を見守ってくれてありがとう、と感謝をする心を持った、立派な子ども達に育っています。
この子ども達は大阪の社会、日本の社会に大きな貢献していく子ども達だと思います。
ですから大阪府と市、日本政府は高校無償化、補助金の全てを再開し、子ども達に学ぶ権利を明るい未来を与えてくれるよう、これはお願いではなく、当たり前の権利として要求します。
子どもたちがくれた感動と感謝の気持ちをこめて私達はこれからも闘い続けていきます。
オモニたちを先頭にシュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」が続きます。
歌とシュプレヒコール
♬『声よ集まれ、歌となれ』
・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ!
・朝鮮学校の子どもたちを差別するな!
・朝鮮高校に高校無償化を適用せよ!
・朝鮮学校への補助金を復活せよ!
・皆の力で共生社会を作ろう!
姜さんの素晴らしいテノールの音頭で最後の合唱です「勝利のその日まで」!
空を見上げよう ため息つかずに
奪われるものか 子どもらの笑顔
諦めるまい 断念するまい
進もう 我らの道 勝利のその日まで❣️
(この歌を作ってから既に5年が経ちました。悔しい❣️)
駐輪場での申し送りです。
哲也さんが3月20日に行われる中大阪の最後のイベントにみんなで行きましょうとお誘いがありました。
映画の上映会やイベントの紹介がありました。みんなで行きましょう‼️
来週も頑張りましょう。頑張るしかないです‼️