ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

3月8日、462回目の「火曜日行動」です。

2022-03-08 18:34:00 | 火曜日


春のような陽気の中、462回目の「火曜日行動」が始まりました。



今日のレポーターハルモニ会の横道さんと井上さんです。写真撮影は松尾さんです。よろしくお願いいたします。



長崎さんの第一声始まりました。

☆長崎さん

大阪府庁でお勤めのみなさん、ご通行中のみなさん、こんにちは。
先週は冷たい雨の中のスタートでしたが、今日は、風は冷たいですが、これから春に向かううららかな日和りです。
朝鮮学校で学ぶ子どもたちが、夢と希望をもって大きくなってほしい、自分たちのルーツを大切にし、日本の中で在日朝鮮・韓国人として誇りをもって生きてほしい、朝鮮学校で学ぶことが当たり前のように保障されてほしい、そんな思いで私たちは毎週この場に立っています。

日本の中で最も多く在日韓国・朝鮮の人たちが暮らすこの大阪府が、全国に先駆けて朝鮮学校への補助金を支給してきました。大阪府下には10校の朝鮮学校があります。この中で、朝鮮学校への補助金が10年前に切られました。私たちは、12年4月17日からこの場に毎週立っています。一日も早く、子どもたちが当たり前に学ぶ権利を保障されることを求めて声をあげ続けてきました。この10年を振り返った時に、この場に立って私たちと共に声をあげ続け、そして今は天国に行かれたたくさんの方々の顔が浮かびます。この坂を痛い足を引きずりながらいらしたハルモニ、自分自身が学校で学べなかった、自分の孫たちに朝鮮学校で学ぶ権利を必ず渡したい、と思ってどんな寒い時もこの坂を登って来られたハルモニ、そして、小さな赤ちゃんを抱いてこの場に立ったオモニ、そして、私たちの脇に立って諦めないで声をあげ続け今はその思いを私たちに託して天国に行った人もこの10年の中で何人も出ました。そして、いつも私が胸にかけている写真は、10年前幼稚園だった子たちの写真です。この子たちはもう高校生になりました。自分たちを差別しないで、と幼な子が立ち上がってから、もうこの子たちが高校生になる歳月まで、いまだにこの差別は終わっていません。

この10年の中で、こんな当たり前のことが通らないこと、大人が子どもを差別しない、どの国に生まれようが、人間として大切にされる、こんな当たり前のことが通らない。
司法の世界では、大阪のみが、大阪地裁で朝鮮学校の高校無償化からの排除が違法であるという勝利判決が出ましたが、それ以外では、司法は行政の差別を認めず、子どもたちの権利を保障しない、そんな判決が下りてしまいました。司法の良心を捨てるような判決を出し続けたとしても、諦めることなくこうやって火曜日行動は毎週続けられ、もう10年を越えようとしています。全国で立ち上がった仲間は、毎週金曜日には、文科省前で、朝鮮大学のみなさん、日本の大学生、支える会のみなさんと共に金曜行動として声をあげ続け、韓国では、同じ金曜日に、全土で、朝鮮学校を支える市民の会のみなさんが街頭での行動を続けられています。この10年の中で、日本の政治が明らかに歪んできた、過去の歴史を反省をしないで戦争への道を歩むような政治を作ってきたことが朝鮮学校への差別へとつながってきたということを感じています。

子どもたちが自分自身をありのままに認め、心に傷を負わずに誇りを持って大きくなる、そんなことを保障していくためにも、こうやって火曜日行動にはいろんな仲間が集まって、自分の思いで、なぜ朝鮮学校を支援するのか、大阪府・大阪市の差別をやめてほしい、といつもリレートークをしています。ではマイクをバトンタッチします。お願いします。




香川県から来られた崔さんです。吹田支部の姜さんと一緒に来てくださいました。



大阪福島初級学校の保護者のマルスクさんが娘さんと一緒に来られましたよ。

火曜日バンドは不滅です❣️


ハルモニ会の陶山さんがトップバッターです。

☆陶山さん

府庁でお勤めのみなさん、ご通行中のみなさん、こんにちは。
私たちは毎週ここに来て、4月に10年になろうとするこの火曜日行動で訴え続けています。

朝鮮学校に対する差別をやめてください。
大阪府、大阪市は、朝鮮学校への補助金を復活してください。
朝鮮学校へ高校無償化を適用してほしい。
大学生のコロナ禍での困窮学生への支援をきちんと支給してほしい。

朝鮮学校への差別、在日朝鮮人に対する差別が公然と、公教育の場、府の政策の場、日本の国の政治の場で行われているということなんです。
今、ウクライナに対するロシアの侵攻が、あたかも人道を無視した戦争反対、とみんな言っていますが、根源がどこにあるのかと言ったら、まずこの大阪の在日朝鮮人に対する差別、
この差別を許している限り一緒なんです。戦争を起こす元になるのは、相手を差別して、相手に対してどんなことをしてもいいんだという意識を植え付けること、これが戦争に向かっていくことになるんです。

私は40年近く教育現場にいましたが、子どもたちが4月に新しい仲間と出会ったとき、まず最初にすることは、相手の立場を認めて仲良くなろうとする、それをいろんな手段を使ってやろうとします。自分たちでいろいろ思いを伝え、違いがあっても認め合って、みんなで色んなことを作り上げていこうとする、そういう仲間づくりから始めます。それが一番の基本だと思います。
大阪府の今やってる政策、特に、朝鮮学校への差別は本当に許すことができません。

民族学級は各地にありますが、補助金や支援策をカットしたり、あるいは、今あるこの差別の中で、自分の名前を本名で言えないという差別状況があるから仕方なく通名で通っている人たちを、一緒に勉強しながら本名の大切さを話していった時に、やはり、本名でいこうと決意しても、なかなかそれを認めるような周りじゃない、そうした中で泣く泣く通名を使っている人がたくさんいます。それを、いかにも本名を強制しているんだと攻撃してくる保護者がいます。それは、差別をしない社会をつくろう、そちらの方に向けていくべきだと思います。

何度も何度もここで訴えていること、大阪府の教育行政は、子どもたちが安心して学校で学べるような教育環境をつくること、それが行政がやることです。
一日も早く、朝鮮学校に対する差別をやめて、みんなが安心して学校に通えるように、そういう政策を進めていってほしいと思います。よろしくお願いします。


☆長崎さん

教育現場の中からの陶山さんの思い、ありがとうございました。
さて、今日は、若者で今日初めて参加された方からぜひうれしいアピールをいただきたいと思います。香川からおいでになりました。




☆香川からの若者ー崔さん

ヨロブン アンニョンハシムニカ みなさん、こんにちは。
僕は、香川県から来た在日コリアン四世です。お父さんが在日コリアンで、お母さんが日本人です。
僕は、はじめてこのような、朝鮮学校を守ろうという会に参加させていただきました。

ミサイル、拉致問題、たくさんのメディアがこのように伝えていますが、朝鮮学校やこのような会に参加させていただく度に僕の心情は変わりました。朝鮮学校はスパイの学校だ、僕も正直そう思っていました。けれど、自分の目で見ないとわからないと思いました。人から聞いた噂だけで相手を決めつける、それは自分にとってもしてほしくないことであり、誤解や差別を生んでいく連鎖につながると思います。

香川県でも大阪府でもたくさんの在日朝鮮人がいます。僕は一人ひとり在日コリアンの方々、また、朝鮮学校を訪問させていただきましたが、その人たちはこぞって人情味の溢れる人ばかり、また、朝鮮学校に通っている子どもたちは、朝鮮語、自分のルーツを知るために通っているだけなのです。朝鮮人も日本人も人間です。政治的関係はたくさんあると思いますが、朝鮮学校の生徒たちは本当に素晴らしい人たちです。
これからももっと朝鮮学校の人たちと交わったり、在日コリアンの人たちと交わって交流を深めていきたいと思います。ご清聴ありがとうございました。


☆長崎さん

本当にありがとうございます。四国ではリ・イルリョル先生が朝鮮学校を守っていらっしゃいますね。そして、たくさんの日本のクリスチャンの仲間の人たちが四国では朝鮮学校を支える会の活動をしています。ぜひそうやって全国でつながりながら頑張っていきたいと思います。



イケメン三人衆健在です^_^



南大阪地域から来られた田村さんがマイクを持たれました。

☆田村さん

みなさんこんにちは。
「1%の底力で朝鮮学校の民族教育を支える会」です。
私は島根県から来て大阪で就職して、こういう活動に出会って初めて本当の歴史というものを学びました。
中国のこと朝鮮のこともそうなのですが、日本では小・中・高校で正しい歴史の教育がされていないと思います。人間は考える上でやはり教育が必要です。正しい歴史を知ることで考え方も形成されていくと思います。

日本は朝鮮からたくさんの文化を学んでいます。
水が高い所から低い所に流れるように、文化も高い所から低い所に流れると先輩に教えてもらいました。
そういう意味からも、朝鮮の人を差別するのは全く間違っています。

大阪府庁で働いておられる特に教育行政に携わっている方々は、正しい歴史教育が行われているかどうか、に注意して仕事をしていただきたいと思います。
日本は単一民族国家という思想が刷り込まれていますが、実際にはアイヌの人、沖縄の人、そして朝鮮の人、色々な人がおられます。
侵略戦争当時に単一民族国家教育があったこと、決して単一民族国家ではないと言うことも、正しく教育の場で伝えてほしいと思います。

「1%の底力で朝鮮学校の民族教育を支える会」はこれからもがんばります。
みなさん 共にがんばりましょう!




姜さんがアピールです。

☆ カンさん

みなさん ごくろうさまです。
わたしは今、吹田市の方で「街かどデイハウス」という活動をしております。
「街かどデイハウス」とはどういう制度かと言いますと、高齢化の時代になるべく介護を受けなくてもいいように介護予防の制度です。そこの代表をしているのですが、同胞の高齢の方々が13~4名集まって、体操やパズルをしいの、麻雀やカラオケもしいの、とみなさん健康に過ごしておられます。

吹田市の方から介護予防の助成金として補助をもらっています。吹田市長から感謝状もいただいております。
なぜ、こう言う話をするかと言うと、同じような枠組みで朝鮮学校の問題を考えた場合、大阪で生まれ朝鮮学校を卒業した子ども達がこれから大きくなって社会に出ていくと、大阪市でも全国各地でも、ひいては世界の各地で活躍する人材になるやもしれません。
日本で育ちながら朝鮮のことをよく知っている、日本語も朝鮮語も出来るバイリンガルである。そういう子ども達を育てるために行政が助けるのはいたって当たり前のことではないか。

吹田市の活動では補助金をいただき、感謝状もいただいている。
大阪市はかつて朝鮮学校に補助金を出していたのに、なぜ今はしないのか。そこには政治的な思惑があるとしか思えない。
そういう単純な疑問が高齢者の活動をしながらひしひしと感じるわけです。
地域のみなさんと一体となって、かつて国際都市の模範であると言われた大阪を取り戻すために諦めずに活動を続けてまいりますので、行政のみなさんも、もう一度考えていただきたいと思うわけです。



大村さんもマイクを持たれました。

☆ 大村さん

府庁で働いておられるみなさん ご通行中のみなさん
今日も同じ思いの方々がたくさん集まってくれました。

先日の日曜日には大阪朝鮮高級学校の卒業式がありました。
64名の卒業生が全員めでたく卒業されました。

2010年、高校無償化から除外され大阪府・市の補助金がカットされた時、彼らは初級学校の3年生だったと思います。だから彼らは全て受けていないのです。
卒業して日本の大学や専門学校に進んで、日本の社会に貢献しょう、日本の社会で頑張って生きて行こう、と色々なところに巣立っていきます。
でも彼らは12年間何の補助も受けずに巣立っていったわけです。
同じ大阪府民・市民として当然の権利を受けられないで卒業していったことに、私は卒業を祝福するともに、府や市に対して憤りを覚えます。差別以外のなにものでもありません。

先ほどもロシアとウクライナのことが出ていましたが、今朝新聞に大阪でロシアの人やその店に対して、物凄いヘイトスピーチ、ヘイトクライムや嫌がらせが起きているという記事がありました。それを読んで、本当に日本社会は人権が大切にされていないと思いました。
大阪府や市が人権を大切にしょうと謳うのであれば、これらのことも真剣に取り組んでいただきたいと思います。




久しぶりです。申さんもアピールです。

☆ オモニ

みなさん こんにちは
卒業式のシーズンを迎えて、日曜日に大阪朝鮮高級学校で卒業式が行われました。コロナ禍で行事が制限されている中で無事に卒業式を迎えることができました。

初級・中級・高級学校に通い子ども達の成長する中で、ウリハッキョに通わせてくれてアボジ、オモニ本当にありがとういう感謝の気持ちを、そして先生や地域の同胞達に自分達を見守ってくれてありがとう、と感謝をする心を持った、立派な子ども達に育っています。
この子ども達は大阪の社会、日本の社会に大きな貢献していく子ども達だと思います。

ですから大阪府と市、日本政府は高校無償化、補助金の全てを再開し、子ども達に学ぶ権利を明るい未来を与えてくれるよう、これはお願いではなく、当たり前の権利として要求します。
子どもたちがくれた感動と感謝の気持ちをこめて私達はこれからも闘い続けていきます。



オモニたちを先頭にシュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」が続きます。

歌とシュプレヒコール

♬『声よ集まれ、歌となれ』

・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ!
・朝鮮学校の子どもたちを差別するな!
・朝鮮高校に高校無償化を適用せよ!
・朝鮮学校への補助金を復活せよ!
・皆の力で共生社会を作ろう!



姜さんの素晴らしいテノールの音頭で最後の合唱です「勝利のその日まで」!



空を見上げよう ため息つかずに

奪われるものか 子どもらの笑顔

諦めるまい 断念するまい

進もう 我らの道 勝利のその日まで❣️



(この歌を作ってから既に5年が経ちました。悔しい❣️)



駐輪場での申し送りです。



哲也さんが3月20日に行われる中大阪の最後のイベントにみんなで行きましょうとお誘いがありました。



映画の上映会やイベントの紹介がありました。みんなで行きましょう‼️



来週も頑張りましょう。頑張るしかないです‼️

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사랑하는 졸업생들이여. 愛しい卒業生たちよ

2022-03-06 17:57:00 | 詩・コラム
今日は全国の朝鮮高級学校の卒業式です。
未来を担う卒業生たちに贈ります。

오늘은 고급학교 졸업식입니다!

 「사랑하는 졸업생들이여」

            허옥녀

찬바람을 이겨내여 피여난
매화꽃이랑 복숭아꽃도 
그윽한 향기 날리며 
너희들의 졸업을 축복하는데

가슴의 상처 씻어주지 못한채 
너희들을 또다시 보내게 된 우리는
무슨 말로 너희들을 보내면 좋으랴

≪자기 민족을 사랑하고 
미래에 희망을 가지는것이 
그렇게 나쁜 일입니까?!
우리들도 똑같은 고교생입니다≫ 

너희들의 부르짖음이 가슴을 찔러
잠못이룬 밤이 어찌 한두밤이였으랴

받아서 당연한 권리를 빼앗고
꿈 많은 너희들의 가슴에 
못을 박은 파렴치한 놈들

생각할수록 오장륙부는 찢어지고
원통한 이 가슴 달랠 길이 없나니

허나 졸업생들이여
슬픔의 눈물은 절대로 보이지 말라
우린 똑똑히 보지 않았느냐
얼마나 많은 량심들이 우리곁에 있는가를 
 
우리 학교를 세워준 1세분들이
우리 학교를 지켜온 2세,3세분들이!

조선학교 문제는 우리자신의 문제라고
함께 가두에 나선 선량한 일본사람들이!

바다 건너 저 멀리에서
힘내라 우리가 함께 있다고 
언제나 받쳐준 우리의 살붙이들이!

사랑하는 졸업생들이여
아직은 칼바람이 윙윙 불고
가는 길 막으려 기승을 부려도 
화창한 봄날은 반드시 오리니

그날을 믿고 다시한번 우리 뛰자꾸나
우리자신의 힘으로 앞당기자꾸나 그날을

졸업생들이여 
사랑하는 졸업생들이여
가슴펴고 나아가거라  
양양한 미래는 너희들의것이다!


今日は全国朝鮮高級学校の卒業式です。
   
 「愛しい 卒業生たちよ」

                                     許玉汝

冷たい風をはねのけ咲き誇る
梅や桃の花も
かぐわしい香りを放ち
君たちの卒業を祝っているのに

心の傷を癒してあげることさえできず
君たちを送らなければならない私たちは
どのような言葉で君たちを送れば良いのだろう

「自分のルーツを愛し
 未来に夢を持つことが
 そんなに悪いことなのですか?!
 私たちも同じ高校生です」

君たちの叫びがこの胸を突き刺し
眠れなかった夜は幾夜であったろう

受けて当然の権利を奪われ
夢多き君たちの胸に
釘を打った ハレンチな輩共

考えるほどに五臓六腑が張り裂け
無念なこの胸を なだめるすべも知らぬ

だが卒業生たちよ
悲しみの涙は決して流さないでおくれ
君たちも 見たではないか
どれだけ多くの良心が
私たちの傍にいるかのを

ウリハッキョを建てて下さった1世たち
ウリハッキョを守ってきた2世、3世たち!

朝鮮学校の問題は私たち自身の問題だと
共に街頭に立ってくれた善良な日本の人たち!

海の向こうから
頑張れ 私たちは共にいると
いつも支えてくれた我らの兄弟たち!

愛しい卒業生たちよ
いまだ 刃のような風はふぶき
前途をふさぎ 猛威をふるっても
麗らかな春の日は必ずやってくる

その日を信じ もう一度駆け抜けよう
私たち自身の力で早めよう その日を

卒業生たちよ
愛しい卒業生たちよ
胸を張って巣立てよ
洋々たる未来は君たちのものだ!

   
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3月1日、461回目の「火曜日行動」です。

2022-03-01 14:38:00 | 火曜日
雨が降っています、どんどんひどくなってきています。でも「火曜日行動」を止めるわけにはいきません❣️











今日のレポーターはハルモニ会の陶山さん。写真撮影はいつも元気な松尾さんです。今日も心一つに発信してまいりますね。







長崎さんの第一声始まりました。

長崎さん

府庁でお勤めの皆さま、ご通行中の皆さま、こんにちわ。今日はあいにくの雨模様ですね。今日は3月1日、3.1、朝鮮半島で日本の植民地支配に民衆が声をあげた3.1独立運動のあった日です。

今日から3月、春に向かおうとしています。オミクロンの感染の拡大がひどく、たくさんの方々が毎日の暮らしの中で困られたこと、子どもさんが行っている保育園や幼稚園、学校などで休校や休園に会って困った方もたくさんおられると思います。いざというとき命を守ることにこそ、行政や政治がある。そんな安心感がほんとに必要だということ、改めてこのコロナ禍の中で感じています。

子どもたちへの安心、子どもたちの希望、それはどこから来るのでしょうか。それはまず自分自身がありのままで認められること、自分が何者であるのかということ、それを問い、自分自身が社会の中から認められずに排除される存在だと思って育つのと、あるがままに自分が認められそして自分自身を愛し、そして自分を愛するからこそ他者を認め愛していく、そんな子どもたちがいる社会、どちらが私たちにとって暮らしやすい社会でしょうか。

この火曜日行動、2012年4月17日にスタートして、もう10年になろうとしています。大人が子どもを差別しない、どこの国の子どもたちであろうがそれを理由に差別してはならない。これは誰が聞いても、そしてどんな人も、これに対してNOが言えない、そう思ってきました。でも残念ながら、この10年の間、大人が子どもを差別してもいい、そして民族の問題をもって、子どもたちがありのままの自分で生きていきたい、そんな思いを踏みにじってもいい、これが10年続いてきました。

3月になって卒業式・卒園式のシーズンになりました。この火曜日行動が始まって、何度となく卒園を控えた子どもたち、卒業をした子どもたちがここに参加してきました。それを聞くたびに、差別があふれている日本社会の中で、しっかりと自分が認められ人間として誇りを持って生きていくのは民族教育を受けてきたからだ、その民族教育を支えてくれたのが、自分のオモニでありアボジであり、ソンセンニムであり、そして地域同胞であり、そして一緒に生きていきたいと思う日本の仲間たちだ、そんなことをいつも言ってくれます。でもその子どもたちが必ず言う、自分たちの後輩には悲しい思いをさせないでください、そういう言葉が、私たちの胸には突き刺さってきました。でも残念ながらその悲しい思いをさせ続けながらまた3月を迎えられようとしています。

一つだけ新しい動きがありました。幼児教育の無償化、朝鮮学校の幼稚園、これが外されたままできましたけれども、朝鮮学校以外の、いわゆる認可外の保育施設・教育施設、これに対して全国でこれを認めないのはおかしい、こうした大きなうねりの中で、朝鮮学校も含めて、認めるということが閣議決定され、大阪市の中でも多くの朝鮮学校の幼稚園が適用するということで、幼児教育の無償化の第一歩が始まろうとしています。本当に当たり前のこと、この幼児教育の財源は消費税10%の値上げです。誰もが払っている消費税の中で、子どもたちへの幼児教育の無償化の財源とされましたけれど、お菓子を買うのも、おもちゃを買うのも、文房具を買うのも同じように払っている朝鮮学校の子どもたち、保護者も消費税が子どもたちには還元されていない、こうしたことに対して、今回小さな糸口でしたけれども、朝鮮学校の幼稚園に対しても大阪でも無償化が始まろうとしています。

ええっそんなことがあったの、こんな差別があるって知らなかった、こんな言葉をよく聞きます。コロナ禍の中で、なかなか多くの方々に参加していただけないのが残念ですけど、朝鮮学校の公開授業や芸術発表会、これを朝鮮学校を知らない方々に見ていただく中で、自分の子どもの頃の懐かしい学校を思い出す。子どもたちは本当に生き生きしている。子どもたち自身が自分の親を、そして自分たちを育ててくれた人たちへの愛と感謝にあふれている。そんな言葉があふれてきます。

そして朝鮮学校への差別バッシングが続き、経済的困難が続く中で、朝鮮学校も少子化の波の中で、様々な形で統廃合をしなければならなくなりました。愛してきた母校、そして地域の中での拠点、これが改編されていくということに対してそれを守りきれなかった、子どもたちに夢と希望を持ってバトンタッチしていきたい、そんな思いが複雑に絡み合いながら、子どもたちの行く手を、子どもたちの進路をみんなで応援していきたい、そんな思いがあります。芸術発表会を観られた方々が、いろんな思いを持たれた方々がたくさんおられます。この火曜日行動はいろんな方々が参加して、それぞれの思いをリレーしていきます。




































河住さんがマイクを持たれました。

河住さん

大阪府庁で働いている皆さん、お仕事お疲れ様です。私はこの間、様々な朝鮮や韓国にルーツを持つ方とお話をさせていただきました。その中で今、朝鮮学校の子どもたちが背負わされていることは、私たちや私たちよりもっと上の世代の人たちが造ってきた歴史的なひずみで、それは本来、子どもたちには何の関係もないことだということをすごく思いました。どんな国の子どもたちでも、そんな大人たちが造った社会的ひずみを背負わされることは、ほんとにかわいそうだと思います。

そしてこれは私たちの責任である、と思います。子どもの権利条約、あるいは社会権規約などの中で、子どもたちがちゃんと教育を受ける権利、子どもたちが進路を妨げられない権利はきちんと認められていて、日本も批准しています。けれども日本政府あるいは行政は、日本に住む様々な子どもたちの権利を保障するということを積極的にしていません。ほんとに残念なことです。子どもたちの未来はこれからの社会の礎になることを考えたとき、どんな子どもたちであっても、ちゃんと自分たちの進路を決めることができて、ちゃんと教育を受けることができることが、どれだけ社会のためになり、その子のためになることか、そのことをもっと考えてほしいと思います。

そして自分たちの子どもが同じ目にあったらどう思うのかということを考えてほしいと思うのです。これからの日本は世界の中で手を取り合って生きていかなければならない状況、これがどんどん進んでいきます。その中で日本がこんなことをしていたら、社会の中で手を取り合って生きていくことなんかできません。

大阪は国際金融都市になる、国際観光都市になると謳っている。それなのに、朝鮮の子どもたちや外国の子どもたちを差別していく、そんなことはしてはいけないことだと思います。ましてや朝鮮学校の補助金として出されているお金は、そんなに多かったはずではないと思います。そのお金を削ってまで大阪府は何に使っているのですか。万博やカジノには土壌改良とか液状化対策とか言って、800億も1000億も出せるのに、こんな小さなお金が出せないのですか。本当にびっくりします。

大きなメガイベントや再開発をする前に、足元にある人々の暮らしをもっと大切にしてください。人々の暮らしがきちんと立ち行かなければ、どれだけメガイベントをやっても、何にもなりません。今、コロナで苦しんでいる人、生活が立ち行かなくなっている人たくさんいます。そしてこういうマイノリティ―の人たちの学びや暮らし、そういうところにきちんと目を向けなければ、どれだけ大きなイベントをやっても、どれだけ再開発をしても、大阪は栄えません。人々の暮らしにきちんと目を向けてください。お金の使い方をきちんと考えてください。ぜひ大阪府庁で働いている人にはこのことを考えてほしいと思います。ありがとうございました。













平石さんもマイクを持たれました。

平石さん

府庁で働くみなさん、お仕事大変ご苦労様です。又維新の知事の下で納得のできない指示を受けたり、仕事をさせられたりしていることと同情いたします。もうこの火曜日行動も10年近くなります。

維新政治が始まってから、補助金を打ち切ったり、そして政府は無償化適用をしなかったり、そして幼・保無償化に広がり、大学生の無支援に広がっています。もう一度言いますが、行政がこのようなことをしてもいいのでしょうか。行政は本来住民の、府民・市民の暮らしを守り、向上させるのが仕事のはずです。それまで普通に補助金を支給していたものを、突然打ち切り、しかもそれを得意げに語る、そのような維新政治を私は決して許すことはできません。

維新の政治は敵を作り、それに攻撃を行いたたく、そういう政治、民主主義とは全く逆の政治を行っています。そのような政治は安倍総理が進めて、日本中がそのような雰囲気に満ちてきました。ヘイトが公然と横行するようになりました。そんな国でいいのでしょうか。私たちが小・中・高校の頃は、もっとみんな優しく助け合っていました。歌も明るい歌が多かったのです。今はどうでしょうか。

社会はぎすぎすして、いつの間にかこういうダメな日本になってしまいました。この中で在日コリアン、アジアの人々は、どのような思いで暮らしているのでしょうか。私はそのことに思いをはせるときに、本当に涙が出そうになる時があります。日本はもう一度、きちんと元に戻って優しい政治、国民に優しい政治、そして平和を求める政治を行うべきです。政治がそのようになれば社会はもっとよくなります。

もう一つは労働条件をきちんとすることだと思います。私は労働組合をやっていたこともあって、これだけ非正規が横行しているのは許すことができません。ですから経済的に貧しくなり、貧しいものが悪いかのように、彼ら彼女らは好んで非正規になっているのではありません。仕事がないからです。あるいはある仕事ですら、資本家がたくさんの社会的利益を持っていくために安くさせられているのです。そういう意味では国内でも差別が横行しているのです。雇用を正規に変えていかなければならないと、私たち民衆の力で変えていかなければならないと思っていますが、行政もその役割を是非担ってほしいと、一旦立ち止まってそのようにやってほしいということで私の訴えを終わります。































目の中、陶山さんが安心してレポートできるように傘をさしてくださっている田中さん、ありがとうございます。








大野さんもマイクを持たれました。

大野さん

アンニョンハシムニカ。今日も雨ですが、火曜日は雨が多いですが、とにかく私たちはくじけず絶対に負けません。吉村知事、何年差別を、あんたのせいじゃないですけど、橋下さんから差別が始まって、それは朝鮮を敵にする、何物でもない。在日の人に対する差別を繰り返しやられる。いい加減止めんことには、差別が戦争を生み出すということもあるのですよ。世界各国どこでも差別はあります。

だけど作り出す差別と、根源的な差別があるのです。これはまさに日本政府が造った差別であって、それは止めんことには大変なことになります。あの拉致問題以降ですね、ほんとに汲々とした状態が続いておりますが、拉致問題を材料にして差別をし続けるということに変わりないと思っています。

先日参議院の予算委員会で、新潟選出の森ゆうこさんが岸田首相に対して、拉致問題どうするのですかとおっしゃいました。10年来無条件で話し合うと言っていましたが、岸田さんも無条件で話し合う用意はあると言うてます。森さんが水面下で動きあるのですかと聞くといやそれはありませんと答えたのですね。このように拉致問題を材料にずっと引っ張り続けて、これは持ちませんよ。私たち国民はちゃんと見ています。最初から解決するつもりも能力もないということは思っていますし、期待もしていません。

けどこのまま放置すれば険悪な関係は一層大きくなって戦争に発展しかねないという危機感も覚えざるを得ません。今、ウクライナの問題で日本国中が関心を寄せて、おそらくほとんどの人たちが悪いのはこっちやと、悪いのはどこやと判断していると思いますが、私たちはメディアの垂れ流しに、同じ報道ばかりをやられるとね、まともに考えようとしても流されるという人間の習性がございます。

私はできるだけ報道を見ないようにしていますけどね。報道には弱い。バラエティ―にも弱い、そういう属性がありますけどね。今ウクライナ情勢がひっ迫している。そしてプーチン氏が戦争準備体制ができるような発想のことを言われました、武装闘争体制と言いましたかね、それを受けてすぐテレビは核武装をやると言われたんで、私には理解ができません。なんですぐ核に結び付けるのかなと。それを受けて安倍さんが非核三原則を見直すと、もう一度議論する必要があると言い出して、ぞっとしましたね。

つまり核戦争もありうると言いたい、それにそなえて日本も核の準備をする必要があると言う言い換えであったと思います。安倍前首相はずっと言い続けてきてるわけですね。朝鮮がちょっとミサイル飛ばしたら核ミサイルやと平気で言われます。私たちは真実を見極めるためには、テレビだけでは真実はわからないと思っています。戦争は絶対ダメだという意識はほとんどの国民が共有していると思いますが、これを解決するにはやはり日本の総理大臣、大阪の吉村知事当たりが先頭切って平和を求めるための運動をしていってほしい。第一に朝鮮学校に対しての差別を即刻廃止して、新たに一から私たちと力を合わせてよい大阪府・日本を作っていってください。よろしくお願いします。











大村さんもマイクを持たれました。

大村さん

今日で461回目となりました。今日は3月1日です。3月1日と言えば朝鮮半島で日本の植民地化の武断政治に対して、もうこれでは耐え切れないといった思いで、民衆が起ち上がった3.1独立運動の日です。その時朝鮮全土では200万人の人がデモ行進をしたりして、それに対して、当時朝鮮半島には1700万人の人が住んでいました。そのうちの200万人が起ちあがったわけです。デモ行進に対して日本は武力でもって軍隊でもって発砲しそれを弾圧した。そういうことに対して私たち日本人は、植民地支配、このことを決して忘れてはいけないと思います。

そしてこの植民地支配の結果、土地調査事業から始まり、増殖計画に始まり、そして強制連行や強制動員とかそういった問題で、いっぱいの朝鮮人たちを日本に連れてきたりとかしましたが、その中で、一番教育に対して同化していく教育をやった。その同化政策は一番目をつけるのは教育です。その教育に対して、日本の敗戦後、朝鮮の人たちは、在日の人たちは、これではいけないということで国語講習所をたくさん立ち上げて、それが今の朝鮮学校につながっているわけですから、3.1独立運動を、決して私たち日本人は、ただよそで起きた問題ではなく、私たち日本人も歴史的に考えなければいけないと思います。

それが今の徴用工問題やいわゆる従軍慰安婦問題にもつながっていることです。日韓関係をきちんとしたいならば、きちんとした歴史を子どもたちにも教えていかなければいけません。子どもたちが教えてもらってないから、この前のウトロへの放火事件のようなことも起こるわけです。

彼は全く朝鮮人の人とふれあったことがないというけれども、あるのかもしれないけど一切ないし、一切朝鮮のことについて知らない、ただただネットで流れている朝鮮や韓国に対する悪意に満ちた言葉で、そしてあの放火事件を起こしたわけです。これは私たち日本人全体の問題としてとらえていかないといけないと思います。

3,1独立運動は1919年、それから20年後の1939年、私は枚方に住んでいるのですが、今日3月1日は枚方では平和の日として、市として記念式典やいろいろあります。これは禁野火薬庫で爆発が起きました。その中でたくさんの朝鮮人の人たちが、禁野の製造などにかかわって働いていたわけです。たまたまその日は休日だったので、工場の中に居なかったので、亡くなった人は少なかったのですが、94人の日本人が亡くなっています。これも不確かなのですが、そのほかに、きちんとわかっているのは朝鮮人が亡くなっていた、そのことの市の発表とかありません。碑は殉職者の碑です。

すべて民間の日本人や朝鮮人の追悼、銘板にも書かれていません。アジアへの侵略を果たした結果が、戦争がこのようなことを起こしたということ、市でも出されていません。そういうことでこの3月1日は私は絶対に忘れることができない日として、これからも朝鮮学校の問題にかかわっていきたいと思います。











梅田解放区から村上さんが来られました。












オモニたちを先頭にシュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」❣️

オモニたち

歌「声よ集まれ、歌となれ」

シュプレヒコール
・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ

・行政が差別するな

・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ

・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ

・朝鮮学校の子どもたちを差別するな

























最後の歌は大村さんの音頭で「勝利のその日まで」❣️























雨がひどくなってきたので駐輪場には行かず府庁前でそのまま申し送りをしました。






















古賀さんが文科省前での金曜行動に参加されると言うので連帯の全体写真を撮りました。













来週も頑張ります❣️



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