ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

回想66 「朝鮮大学校 学術文化行事 IN 大阪」

2013-12-29 22:09:07 | イベント
   9月18日 大阪朝高の文化会館にて「朝鮮大学校 学術文化行事 IN 大阪」が行われました。

  前日にこの行事の話を初めて耳にしました。

  11時から朝大軽音楽団のコンサートや講演会等いろんな予定があるそうですが、学童を休むことはできないので、許可を受けて1時40分から3時まで行われた演劇だけ見て帰りました。




  久しぶりの母校です。






 1時40分きっかりに演劇が始まりました。ムンビョンラン先生の詩「植民地の国語の時間」を土台にして脚本が書かれたようです。



 画像が悪くて申し訳ないです。雰囲気だけ味わってくださいね。






































































 朝高生たちのための公演でしたが、私たちの胸にも十分伝わりました。

 クゴ(朝鮮語)よりも英語や日本語の科目の方が好きだし、これからのためになるという朝高生たち、何でウリマルを常に使おう、100%使おうという運動をするのかその意義が全く分からない、クゴの時間を減らしてほしいとまで言います。出演者の口から現実味を帯びたセリフがポンポン飛び出します。

 どんな気持ちで在校生たちは演劇を見たことでしょう。劇のはじまりのころは集中せず、だるそうにしていた学生たちの態度が劇の進行と共にどんどん変わっていきます。

 劇中のフイクションとはいえ、クゴの授業時間を制約され、しまいにはクゴの授業を受けることまでが罪になり、まるで植民地時代のときのように、クゴの教科書を無残に燃やされたとき、学生たちは初めて気付くのです。何故クゴを勉強せねばならないのかを、クゴがウリマルがどれほど大事なものであったのかを!

 いくらフイクションとはいえ、クゴの教科書が燃やされる場面では胸が張り裂けそうでした。

 劇中、公安役の学生が言います。「君たちは盆栽だ」と、守ってくれる人がいなければ一人では何もできない」と!

 悔しいけれど、学生たちが言います。「自分たちは盆栽じゃない。大地にしっかり根をはった大きな木になる」と。

 「ここまで言っていいの?」と思うぐらい大胆なセリフがポンポン飛び交います。しかし現実をしっかり見てこそ次のステップがあるのでしょう。共感しました。在校生たちの感想を是非聞いて見たいと思いました。

 午前中に公演した軽音楽団も最終のご挨拶です。





 最後に責任者(教え子の希誠さん)が力強く挨拶しました。立派になった教え子たちの姿ほど美しいものは、この世に無いように感じます。















 公演は3時きっかりに終わりました。朝大生たちと話をしたかったのですが4時までには学童に戻らなければなりません。幕が降りた途端、誰とも挨拶もできないまま走ってバス停に行きました。3時4分のバスに間に合いました。

 近鉄電車に乗り今里で降りて駐輪所に預けていた自転車に乗り、一目散に学校まで走りました。到着は3時45分でした。約束より15分早く到着しました。

 子供たちが全員帰りふと空を見上げると、真ん丸お月さんがにっこり笑っていました。



 下の孫たちの夕食をおえ帰宅し空を見上げると、8時半のお月様もとても綺麗でした。



 明日はいよいよ中秋の名月ですね。
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