ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

3月19日、335回目の「火曜日行動」です。

2019-03-19 13:43:34 | 火曜日
雨が降っています。
早い時間から皆さん三々五々集まってくださっています。




今日は北大阪の中級生と初級部の生徒たちがこんな素敵なプレゼントを持って府庁前に来てくれました。








今日の写真は松尾さん、





レポーターはハルモニ会の平田さんです。今日もよろしくお願いいたします。







今日のリーダーは無償化連絡会の大村和子さんです。大村さんの第一声が始まりました。

⁂大村さん

今日は335回目になります。

2010年、朝鮮学校だけが高校無償化から除外されました。その時に大阪にある交戦学校10校に対し、大阪府・市は今までにない条件をつけ不支給を決定しました。本当に理不尽なことだと思います。

3月の終わりなので年度の終りになります。年度中、色々なことがありました。

9月には大型台風の被害を受けました。朝鮮学校はどこも大きな被害を受けました。ガラスは日本の学校のように割れにくいものでないため、ほとんどの学校でガラス窓が破損しました。中でも酷かったのは城北朝鮮学校でした。2階の屋根が吹っ飛びました。床は水で溢れ、1階の床まで水浸しになりました。日本の学校ならばすぐに自治体が修理に取り掛かります。朝鮮学校は自分達の力で、保護者や地域同胞の力、カンパでやっとその部分の修理をした状態です。

私達は城北朝鮮学校を支える会を作っていて、200人ほどが参加しています。

3月13日には給食作りを行いました。朝鮮学校には給食がありません。私達は数年前から学期に1回、給食を作り始めました。13日には18人が参加してくれました。初めて訪れた人も2人いました。2人は子ども達の姿を見て、次も参加したいと言っていました。養護教員をしていたと言う人は、子ども達の安全にかかわる保健室がないなど設備を気にして、何とかしなければという感想を持って帰りました。

そういうことを聞くと、“それなら日本の学校に行けばいい”と言う人もいます。

朝鮮人としてのアイデンティティをもって学び・育つことが出来ない状況が日本の学校にはあるのです。その為に民族教育があり続いているのだと思います。

3月17日には、各朝鮮学校で卒業式が行われたようです。私は城北の卒業式に出席させてもらいました。校長先生や子ども達の様子をみていて、朝鮮学校をなくしてはいけないと、そんな思いを強くしました。

参加していたハルモニに“お孫さん、立派に育たれましたね”というと、“ハッキョが育てたんですよ、この子を”と言われました。この一言に、ハッキョが語られていると思います。


朝鮮学校の問題を通して、日本と朝鮮の問題、歴史を見ることができます。

3月24日、チラシの裏面にある「モアフェスタ2019」を行います。この機会にぜひ訪れてみてください。歌、舞踊など色々とあります。楽しいですよ。























北大阪の生徒たち、カッパも着て流石です。







アコーディオンが故障したそうですが、タンバリンで頑張る古賀さんたち。




オンマと一緒に❣️







歌舞団はいつも同胞とともに❣️







李先生❣️













不動のポーズです、長崎さん❣️

















どこのイケメンかと思ったら 高さん❣️





カンヒョンさんのアピールです。


⁂カンヒョンさん。

今日はあいにくの雨ですが、私達は火曜行動を行っています。振り返れば、暑い日も、寒い日も、雨の日も、雪の日もこのように訴えてきました。

雨でチラシを取りにくいですが、ぜひ手に取ってみてください。大村さんも言われていたように、何と国連がこの度5回目の勧告を出しています。

オリンピック、万博、ラグビーワールドカップなど国際的催しが行われる予定になっています。世界から多くの人が来られるでしょう。私も大阪生まれです。府民として市民として、大阪の良いところを知って欲しいと思っています。


色々な国からお客さんがやってくる。大きなイベントに参加し日本・大阪がかかえている問題を知らずに帰ってしまうのではないか、これをきっかけにそのことも知って考えてほしい。


日本で、この大阪で生まれ育っている子ども達を差別し続けて今日に至っている、このような人間の本質に関わる問題を抱えていることです。


5回も是正勧告を受けているにもかかわらず、法的拘束力がないからと無視する。心がないのではないか、良心がないのではないか、本質を捉えようとする目がないのではと思えてしまいます。


ここには子を持つ親御さんも居られるとおもいます。子ども達がすくすく育ってほしいと言う気持ちは、朝鮮人も日本人も変わりない同じものです。そのような立場で、なぜ朝鮮学校の子ども達が、今日、雨の降る中ここに立っているのか見届けて頂きたい。それを訴え、よろしくお願いします。







雨の中頑張る火曜バンドの皆さん❣️





大村さん
北大阪初中級学校の生徒さんが来られ、お話をしてくれます。



生徒たちのリレートーク始まりました。


⁂生徒さん

今、同胞達や日本の方々が、権利獲得のためたたかってくださっています。その姿を見て、私達もたたかわないといけないと思いました。
今、電車の中で教科書、そして朝鮮の名前が書かれたカバンを開けるのもこわいです。電車の中で、どうどうと開き、朝鮮人だと胸を張って生きれる社会になってほしいです。
補助金は、私達朝鮮人が朝鮮学校に通うためには必要だと思います。どうか補助金を出してください、お願いします。

⁂生徒さん

私たちは今、1時間半をかけて住之江から北大阪の朝鮮学校に通っています。

学校の最寄駅である<瑞光四丁目>駅から、学校まで10分ぐらいなのですが、その間に、近くの小学校の見守り隊の方に会います。日本学校の見守り隊なので、私たちには あいさつをしてくださらないと思っていたのですが、初めて会った時でも大きな声で あいさつをしてくださる方がいらっしゃいました。私は あいさつをかわしてくださったのが、ほんとうにうれしく思いました。


ところが、ある日、日本学校の生徒が私達に<朝鮮人やー>と、笑いながらこっちを見て、私達を ばかにしてきたことが何度かありました。


私は、ほんとうに腹が立ち、怒りと悔しさがこみあげてきました。その時から、日本の方を見ると、嫌な気持になり、会うのがこわくなっていました。


それを見ていた見守り隊のおじさんが 声をかけてくださいました。

<大丈夫だよ。気にしなくていいんだよ>と。この一言がどんなに ありがたかったことでしょうか。その時から、気持ちが楽になり 日本人にたいする見方が変わっていきました。それと朝鮮学校に通う私たちを 温かく見守ってくださり、また支えてくださる人たちが たくさんいるんだということもわかってきました。おじさんが あの一言をかけてくださらなかったら、私は今頃心の戸を閉ざしたままだったと思います。

だから みなさんも私たちにたいする見方を、一度でいいから 変えてみてください。どうかお願いです。私たちにたいする差別をなくしてください。私たちに学ぶ権利をあたえてください。

⁂生徒2名

どうか お願いです。私たちに対する差別をなくしてください。私たちに学ぶ権利をあたえてください。

*生徒


私たちは 北大阪朝鮮初級学校に通う学生です。

私たちは 小学1年生から朝鮮学校に通っています。私たちが住んでいるのは、大阪市より北にある箕面市というところです。学校に行くのは、往復 約2時間以上かかります。家の近くには 数分で行ける学校が多くあります。ですが

私たちは 毎日 電車で朝鮮学校に通っています。じゃあ なぜ、近くに日本学校があるのにもかかわらず、遠くの朝鮮学校に通うのかと、たくさんの方が言います。それは 朝鮮人として あたりまえに 知らなくてはいけない朝鮮語や朝鮮の歴史、朝鮮の地理など習うためです。

日本人が、日本語や日本の歴史、日本の地理などを学ぶのと同じです。朝鮮人が朝鮮語を習うのは、あたりまえのことです。ですが、そんな あたりまえのことが許されていないのです。

朝鮮学校の近くに住んでいても、学校のお金が高くて、通えない学生も大勢います。そういった学生たちは、じぶんの民族の言葉を学べないのでしょうか。

それはおかしいとおもいます。

*生徒


ぼくたちの両親は どちらも朝鮮人ですが、どちらも日本の学校に通っていました。アッパ、オンマは、キン、チョンという朝鮮名で生きてきました。そうすると、私たち在日のことを よく知らない人たちが 知らないのにもかかわらず、<朝鮮人>ということだけで 差別したりするのです。

アッパ、オンマはどちらも、そうやって生きてきたからこそ 私たちを朝鮮学校にいれてくれたのです。ですが、朝鮮学校に通っていて、日々の差別はありませんが、補助金がでていなかったり、高校無償化がてきようされていない といった差別をうけています。


そのため 親のふたんも すごく大きいのです。親のふたんを軽減するためにも、私たちに学ぶ権利をください。

*生徒

私たち在日朝鮮学生は日本学生と何が違うのでしょうか。日本人と同じく、日本で暮らし、税金を払い、学校でも日本語も日本歴史も学んでいる学生です。

国籍が朝鮮、韓国というだけで、民族が朝鮮民族で、自分の民族の言葉、自分の民族の歴史を学んでいるというだけで、何故そんなに差別を受けなければならないのでしょうか。何故 自分の民族を学ぶ行為を否定されなければならないのでしょうか。

私は朝鮮人として生まれたことを誇りに思っているし、自分が通っている朝鮮学校が大好きです。ですが、中には朝鮮人というだけでイジメを受け、心に傷を負っている人もいますし、一歩 学校の外に出ると、自分が朝鮮人であると堂々と言えないのが現実です。

そんな 自分の民族を恥じなければならない社会を、差別のある社会をつくっているのは日本政府、日本の政治にたずさわっている人なのではないでしょうか。そんな差別がある日本社会を差別のない日本社会に変えてください。

私たちは朝鮮学校の差別をなくすことが、差別のない日本社会をつくる第一歩だと思います。なので、高校無償化、補助金を朝鮮学校だけを差別せず、適用してください。




















大村さんが子どもたちのアピールに胸を痛め涙されます。それを見ている生徒たちもどんな気持ちだったでしょう。











香代さんもマイクを持ちます。

*オモニ

コマスミダ・・・・・。
これからも諦めず勝つまで頑張りましょう。











韓国から来られた神父さんがアピールされます。

*韓国の方  通訳はオモニ

涙が出て、何を話せばいいかわからないまま、涙がでます。私は中国で朝鮮の民族教育にたずさわっていましたが追放されました。
日本で住む在日の方にも、こんなひどい圧迫があるということに心が痛みます。


みなさん、日本は文明国です。皆さんがこのような闘いを続けて行くと必ず勝利があると思います。韓国では、日本にある朝鮮学校がちゃんと運営されていると聞いていました。ですが、このような涙ぐましい光景を見てとても胸が痛みます。百折不屈、最後まで負けずに闘ってくれることを信じています。






李さんが通訳してくださっています。









辻さん❣️















*オモニたちの歌とシュプレヒコールです。

諦めないと言う思いを込めて、歌 


歌はもちろん「声よ集まれ 歌となれ」金曜行動の歌です。











最後の歌はカンヒョンさんの音頭で「勝利のその日まで」❣️


















駐輪場での申し送りです。韓国から来られた神父さんについて紹介してくださるのはKCC会館の方





北大阪ブロックの皆さん❣️













北大阪の生徒たちが心を込めたプレゼントを持ってきてくれました。コマッスムニダ❣️







帰り道、大阪城公園入り口に着いてみると早咲きの花が満開でした。桜ではないのですよ、ベニバスモモと言います。

今朝個人的に悲しいことがあり力が入りませんでした。来週は頑張ります。





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