ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

6月22日、429回目の「火曜日行動」です。

2021-06-22 14:58:00 | 火曜日


梅雨ですが、運良く今日雨は降りませんでした。



今日のレポーターはハルモニ会の陶山さん、写真撮影は松尾さんです。今日も心1つに発信してまいりましょう。



東大阪地域のオモニたちが大勢来られました。



火曜バンド、今日は気合が入っているようです。



長崎さんの第一声始まりました。

長崎さん

私たちは毎週火曜日に、子どもたちの笑顔と夢を奪わないでと訴えて、長年朝鮮学校に支給されてきた補助金が打ち切られて、もう10年近くになろうとしています。この火曜日行動も9年を越えました。一日も早い解決を求めて今日も429回目の火曜日行動、始めさせていただきます。

 コロナも感染者が、数的には減ってきてはいますが、やはり皆様の周りでも、医療につながらない方が多くおられます。朝鮮学校への補助金が打ち切られたこと、現場での悩み苦しんでおられる声が受け止められないこと、それと国のコロナ対策の中で、一体誰の声を聴き、だれが一番困っているのか、困ったことを解決するのが政治や行政ではないのかということが、こんなにないがしろにされてきたということが浮き彫りになった。とりわけ大阪で、全国で最も死者が多い。この原因の一つが、維新政治が始まって以来の、いわゆるお金にならない、いざというときには必要だが普段はいらないように見える、そうしたものをカットし、公務員の数を減らし続け、公的病院を減らす。数少ない産婦人科は、産む人たちの数が減り、そしていわゆる出産のときの事故が多いため訴訟が多くあります。だからどこも産婦人科はやりたくないということで、都道府県どこも産婦人科は減っています。これを難しい出産も含めて、10代の子たちが妊娠してしまったときに、相談も含めて引き受けてきた住吉市民病院が、維新政治の中でつぶされてしまいました。今回のコロナの中で、死者が多く出たのも、結局は症状が出ても、医療につなげられない、病床が得られない、こうした中で多くの死者が出ました。

 朝鮮学校で補助金が打ち切られてから、朝鮮学校が味わってきた苦難を見てもらったときに、子どもたちの数がこの9年の間で大きく減ってきたこと。もちろん少子化もあるでしょう。でもただでさえ厳しかった朝鮮学校の運営に対して、いわゆる兵糧攻めという形で、補助金を打ち切り、そして学校の運営に対して切り続けてきたこと、とりわけ命を守ることに対してお金を出すこと。全国の都道府県を見たときに、東京で石原さんが知事だった時に都の補助金を打ち切りました。でも区は打ち切ってないのです。そして東京都は、耐震基準で学校が建て直すときには、朝鮮学校に対してもきちんと補助金を出しています。大阪だけなんですね。補助金は全部打ち切る。そして今これだけ防災が言われているのに、朝鮮学校の老朽化したことに対して、耐震を調べる補助金も出ない。学校がいざというときには防災の場所になっているにもかかわらず、朝鮮学校に対してはこれをしない。命を守るということに対してここまで行政が差別をしてもいいのかと、この間思い続けています。

 コロナの中でも朝鮮学校が味わった差別を思うとき、埼玉でマスクの配布を支給しなかったこと、東京の町田で、防犯ベルを配るときに朝鮮学校を除外したこともありました。私が住んでいる生野区で、生野初級学校の近くで殺人の不審者が出たとき、警察が通常はニュースを出して見守りをするのですけど、朝鮮学校には情報が来なかったわけです。命を守るというところから除外して平気でいる、こうしたことが朝鮮学校に対して切り続けて平気でいるということが、今コロナの中で、協力金も入らない、家賃も払えない、アルバイトもない、介護の仕事もない、こういう中で子どもたちが満足に食事をとれない、こういうことが激増しています。本当に困っているところと、コロナの中でも安定し、仕事もある、リモートワークで保障されている、コロナ需要で儲かっている。そんなところと比べて、今までもたくわえがなく、運営が苦しかったところほど、ほんとに大変な状況になっています。

 こんな中でオリンピックをしようとしています。いまワクチンが進んでいますが、いろいろな理由でワクチンを打つことを拒否する人の人権はしっかり守るべきだと思いますが、PCR検査を無料でたくさんの人が受けられる、そして大丈夫だと安心感を与えるということをせずに、ワクチンだけを打て、打たない人は悪い奴だと煽る、そしてコロナの中で最も大変なところに対して具体的な手立てをする前に、とにかくオリンピックやると言ったからやる、感染者が出ようとやる、こうしたことに対して、皆さんと一緒に声をあげていきたいと思っています。

 朝鮮学校でいつも楽しみにしている納涼祭や運動会、様々なイベントもコロナ禍で自粛が続いてきました。子どもたちの公演や、オモニたちのおいしい料理、飲んだらみんなが陽気に笑い歌い踊る、そんな納涼祭もできないでいます。そんな中オリンピックだけが実施されるのかと、ほんとに自分たちにとって都合のいいルールの中で行われようとしていることに対して、まずルールを守るのだったら、大人が子どもを差別しない、そういったことをしっかり訴えていきたいと思います。




中山さんもマイクを持たれました。

中山さん

 私は東成区に住んでいる日本人です。中大阪朝鮮初級学校を支援しています。今日着ているTシャツは、3年前中大阪が創立70周年の時作ったTシャツです。

 今言われました納涼や公開授業・運動会、この1年1回も行けていません。残念です。先日、東大阪にある朝鮮高級学校の美術部に美術書を10キロほど、10冊ほどを届けました。40年ほどヨーロッパに住んでいらっしゃる知り合いが、朝鮮学校の生徒の作品を見て感動し、そして行政が一切支援しない日本の差別行政に憤慨し、手持ちの美術書を送ってきました。そして昨日美術部の顧問の先生から、心温まる感謝の手紙と写真を送ってきました。生徒は皆笑って、感動的な写真です。このように朝鮮学校では教育現状が十分でなく、全国の同朋の方や日本人支援者が様々な支援をしています。

人工芝やエアコンの設置、全国から何百万という寄付が集まっているそうです、しかしこれはうれしいことですが複雑です。本来教育というのは、行政が国が責任もって助成しなければなりません。大阪府立私市立の学校も、設置の時には国が税金を導入します。そしてその維持費も、大阪府大阪市から出ますけども、最後には交付金が投入されて、最終的には国の全面的な支援で成り立っています。しかし朝鮮学校はどうでしょうか。この10年、大阪府大阪市では、年間1億数千万円の助成金が無くなりました。そして高校無償化、幼保無償化から排除されています。

 本来朝鮮半島と日本の不幸な歴史、朝鮮への植民地支配、このような位置から、朝鮮学校には公立学校以上の助成があっても当然と思っています。最低でも私立学校並みの助成が必要です。私たちはこのような現状に甘んじていません。朝鮮学校の教育環境を改善していく、そして差別行政、政治の不当な状況を変えていく、これからもがんばっていこうと思っています。




大村さんもマイクを持たれました。

大村さん

 明日、6月23日は何の日かご存知ですか。昨日は夏至でしたが、明日は沖縄の慰霊の日です。沖縄戦では日本兵と沖縄の県民合わせて20万人の人たちが亡くなっています。

今、辺野古新基地建設が、住民の7割以上の反対があったにもかかわらず、強引に推し進められています。そして土砂の投入が行われています。軟弱地盤で大変なことになっているのに強行に進められています。

初めは1兆円と言われていた予算も何と2兆5500億円になっています。このお金をコロナで困っている人たちに使えたら、どんなにいいかと歯がゆい思いです。そして土砂投入が、沖縄戦で亡くなった人たちが一番たくさんある、沖縄本島の南部、糸満市辺りから、土砂の投入に使われることになっている。そこにはたくさんの遺骨がある。遺骨交じりの土砂がそのまま使われようとしている。そのことに対して具志堅高松さんは、遺骨を40年近く、沖縄戦ではいろいろな形で亡くなってる人たちの遺骨が全部出されていません。

一家全員が亡くなっている家庭もあるので、どなたが亡くなっているのかもわからないような、そしてそういった遺骨がたくさんあるわけですが、特に南部にはたくさんの遺骨があるわけです。今もその中から具志堅さんは一つ一つ拾い出しておられます。この遺骨問題は沖縄だけではありません。この前オンラインの学習会で、朝鮮半島からたくさんの強制連行、いろいろな形で来られた人たちの遺骨の問題もまだ残されています。

北海道では、炭鉱で、飛行場建設で、働かされた朝鮮人の人たちの遺骨、それを掘り起こして故郷に返していく、強制連行で日本に来たこの道を逆にたどって韓国のソウルまで戻っていく、そういう旅の映像を見せてもらいました。強制連行のこと、徴用工の問題、こういったことに関して日本人は、あまりにも歴史認識が足りないのではないでしょうか。歴史の歪曲隠ぺいがここまで進んできている。

この前テレビでタレントさんがコメンテーターで出ているところで、この徴用工の問題をやっていました。司会者がこの問題知っていますかと若いタレントに聞いたら、まったく知りませんでした。平気で言えるというこの感覚が、今の日本の歴史問題に無関心が、この朝鮮学校に対して向けられているのではないか。いっぱいしゃべりたいのですが今日はこの辺にしておきます。



オモニたちを先頭にシュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」‼️

オモニから

 東大阪の朝鮮学校から来ました。高校無償化から朝鮮学校を除外したのは明らかな差別です。この差別に対して、朝鮮学校は各種学校だからとかいろんな理由をつけて差別を正当化することはやめていただきたいと思います。

この数年間、アメリカでは黒人差別が問題になりました。テレビで白人警察が黒人の首を絞めて息絶えていくのを見て、多くの日本人の方々も、こんなひどい差別があるのだと心を痛めたと思います。しかし高校無償化から朝鮮学校を除外するのは、まったく同じことが日本でも行われているということです。自分たちがやっていることが差別なのだということを認識していただきたいと思います。

差別に対していろんな理由をつけて正当化するのは、本当に子どもに対して恥ずかしいことだと思います。学校でいじめはダメだというのは当たり前のことですが、あの子はああだからいじめられてもいい、こうだからいじめられてもいいと教えているのと同じことだと思います。今一度考えてほしいと思います。よろしくお願いします。

 歌 「声よ集まれ 歌となれ」

    シュプレヒコール      
  ・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ

・朝鮮学校の子どもたちを差別するな

・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ

・朝鮮幼稚園に幼・保無償化を適用せよ

・朝鮮学校に補助金を復活せよ

・行政が差別するな




30分はあっと言う間です。最後の歌は「勝利のその日まで」‼️



いつものように駐輪場での申し送りです。



くっすんさんからの愛のキャンディの配達です。



河住さんから高賛侑監督の新作制作の協力を呼びかけてくださいました。



長崎さん、大村さんから6月26日の李哲さんの出版記念会の案内と本の紹介がありました。



それではまた来週お目にかかりますね。コロナ感染には充分気をつけてくださいね‼️

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする