ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

9月15日、397回目の「火曜日行動」です。

2020-09-15 17:23:00 | お知らせ
爽やかな秋晴れの下、397回目の「火曜日行動」が行われました。



今日のレポーターはハルモニ会の陶山さんです。



写真撮影は松尾さんです。今日も元気に発信してまいりましよう。



長崎由美子さんの第一声始まりました。

長崎さん

今日は秋晴れの、厳しい残暑が続いた後の、風がさわやかな一日となりました。397回目の火曜日行動です。

朝鮮学校で学ぶ子どもたちの笑顔と夢を大人が奪わないでほしい。大阪府が全国に先駆けて支給してきた朝鮮学校への補助金を打ち切ってもう10年が経とうとしています。

私たちがこの場で、大阪府の補助金の復活、高校の無償化の適用、そして昨年からはすべての幼い子どもたちの育ちを応援する幼・保無償化、これからも朝鮮学校の幼稚園が排除されていることに対して、一日も早く当たり前の権利として取り戻していきたいという思いで、今日もたくさんの人たちが集まって、声をあげています

いつもご苦労様です。いろんな方々が参加しておられます。自分の子どもさんお孫さんをハッキョに送り、民族教育を支えてきた朝鮮学校の皆さん、そして多くの日本人の皆さん。朝鮮学校の問題は私たち日本社会が、私たち日本人が、差別を認め、差別のある社会をつくることで日本人自身が傷ついていく、そんな思いでいろんな立場の人が参加しています。教会の関係の方々もたくさん参加されています。平和の問題、障がい者との共生、沖縄の辺野古の問題、そんな日本社会の中で人間が誇りを持って生きていきたい。そんな運動にかかわってきた方々がたくさん参加されています。

コロナの中で貧困と格差の問題が浮き彫りになってきました。今回菅首相が、自助という言葉を真っ先に出しましたけれども、今までできる限り自分の力で成し得ることはしてきた。仕事がない、家がない、そんな中でどうやって自助だけでやっていけばいいのかと、そんな思いを抱えた人たちが、この大阪府・大阪市のコロナ対策の在り方にも、きちんとみんなと一緒に声をあげよう、一緒に生きていこう、そんな葛藤をされる方々も、ここに来ています。


昨日大阪高裁で下された判決で、京都にある朝鮮学校に在特会がやってきて、朝鮮学校の子どもたちに対して、スパイの養成学校であるとか激しいヘイトスピーチを浴びせました。これに対しては一度判決が下り1200万円を超える損害賠償が最高裁でも確定しています。今回の名誉棄損の裁判は、京都地裁の1審で名誉棄損、ヘイトスピーチは認めたものの、拉致問題を語ったことが公益性があると判断されたのが大きな怒りをかいました。

傍聴に入られた方から報告を受けます。




火曜バンドは不滅です。今はコロナ感染を予防してチラシの配布をしていないので、皆さんこぞって火曜バンドに参加されています。今日は13人です。



中山さんが昨日傍聴された裁判について報告されました。

中山さん

私は東成区にある中大阪朝鮮初級学校を支援している日本人です。私は大阪府民・大阪市民としてそして人間として、朝鮮学校を差別する行政の理不尽さに抗議して、8年前からここに立っています。

もうすぐ70才になります。70才になってもこのように府庁の前で民族差別に抗議するのは本当に残念です。このような大阪府の情勢そして日本政府の理不尽な朝鮮学校への差別を絶対に許しません。

昨日の京都朝鮮学校のヘイト裁判を傍聴しました。その裁判は在特会というヘイト集団が京都朝鮮第1初級学校の跡地の前で、朝鮮学校への誹謗中傷のマイク宣伝を行いました。これが朝鮮学校の名誉棄損に当たると起訴されて、高裁判決が昨日あって、その暴言を吐いた人物に対して名誉棄損罪が適用され、有罪判決が下されました。名誉棄損罪というのは大変重い刑罰です。

今までこのような差別問題で起訴された場合、多くが侮辱罪で、名誉棄損罪よりも低い量刑の判決でした。名誉棄損罪は最高懲役3年という重い罰です。これは意義ある判決だと思います。しかし京都地裁の判決では、拉致問題の解決に寄与する公益性を持っているという被告側の主張を全面的に認めたものでした。

このようにヘイト宣伝、朝鮮学校に対する差別、朝鮮人に対する差別的な言動を裁判所が容認しました。これは非常に重たいものです。

これからこの差別者集団はこの判決を錦の御旗にしてどんどん活動をエスカレートするかもしれません。そのことを日本の司法は謙虚に受け止めて、九州と広島の無償化裁判が闘われていますが、このような日本の朝鮮差別、朝鮮人への差別を許さない風土、政治状況を作っていかなければならないと思います。

先日アメリカでは大坂なおみさんは全米テニス大会で優勝しました。この時7枚のマスクを持って参加されたそうです。決勝まで7回。アメリカで黒人の人たちが人種差別で殺された、その7人の名前を記したマスクを着用して参加し優勝しました。彼女は1テニスプレーヤーである前に黒人の女性であると言いました。これが今のアメリカの現状であり、世界の常識だと思います。

しかし日本では、大阪さんの行動に、スポーツに政治を持ち込むなとか非難する論調がマスコミでありました。非常に悲しく残念でなりません。このような日本のマスコミ・司法・行政、なぜ朝鮮学校を差別するのか在日朝鮮人を差別するのか、それは元大阪市長であった橋下さんが、以前、暴力団と同じ民族団体と関係を持つ朝鮮学校には補助金を出さないと言ったことに発端があると思います。

このように朝鮮学校、朝鮮の民族団体を違法な無法な団体と行政が規定してよいのでしょうか。このような思想を断じて許しません。

私は日本に住む1市民として人間として、このような差別的な構造を打ち破っていく活動を続けていく決意です。

*いい忘れたこと。(FBから転載)

「1968年のメキシコオリンピックの時、200メートルで金、銅メダルを獲得したアメリカの黒人選手が、黒い革の手袋をはめて、拳を突き上げて表彰台に立ちました。顔はうつむいたままです。二人はアメリカの国歌斉唱の時にこの抗議の意思を表明しました。銀メダルの欧州の白人選手も二人と同じ人種差別に反対のメダルを付けたといいます。その後、アメリカの黒人選手はメダルを没収され、アメリカの陸上競技から永久追放されました。52年前のアメリカはこのような状況でした。しかし、現在は大坂選手の行動が競技団体からも支持されるとこまで前進しています」

「報告会で京都の弁護士が、ヘイトの宣伝活動の警備で来ていた年配の警察官が、”子供に拉致の事を言ってもわからんし、関係ないやろ”と言っていたことを紹介されました。普通は、そう思うのが常識です。どうして、裁判官は朝鮮学校へのヘイトの街宣が公益を目的としか活動などと言えるのでしょうか」





大村さんも続いて昨日の裁判についてお話しされました。

大村さん

公的差別が続いています。昨日のヘイトスピーチの裁判、傍聴しました。

その前の結審の時も傍聴しましたが、被告の男性はずかずかと入ってきてバンと座って、弁護士が言うのには、京都朝鮮学校に向かって言ったのではなく朝鮮学校一般を指しているのだというわけです。

朝鮮学校一般をさしていたら何を言ってもいいのでしょうか。名誉棄損ということでそのことについては判決が出ました。罰金刑が科せられました。

彼は2009年12月4日、学校の門の前でたくさんの在特会と称する人たちと一緒にすごい発言を繰り返したわけです。その言葉を聞いたときに体が震えるような発言です。その時聞いた子どもたち、今10年経って、その時の初級学校の子どもたちは大人になってるし、大学生になっていますが、今もその時のことを思い出すとトラウマ状態に陥っているそうです。夜も時々思い出すと眠れない。

最初の件に対しては2014年に、保護者や先生方、支援者で裁判をおこし勝訴しました。罰金刑です。それ以後、有罪判決を受けていた男性が、学校の跡地に来て、学校の校長は拉致問題に加わって拉致をしていったんだ、そんな発言をして、それを動画にしてみんなに発信したわけです。そのことについての裁判でしたが、拉致問題を取り上げたことについては公益性があるということで認められるのです。本当におかしな話です。

今大阪の朝鮮学校に対して補助金が不支給になっていますが、この発端は、前前知事の橋下知事が、ヘイトスピーチを行ったのです。北朝鮮は不法国家だ。北朝鮮は暴力団だ。そしてその国と結びついている朝鮮総連に対するヘイトスピーチ、それとつながって朝鮮学校に対する差別発言が続き、そして朝鮮学校への補助金を不支給としたわけです。このように行政のトップに立つ人間がヘイトスピーチを平然と行っている。だから拉致問題を取り上げれば公益性がある。

報告集会で女性の弁護士さんが、本当に公益性が認められたということについて非常に怖い、日本の中で生きていくのが怖い、自分の子どもは朝鮮学校に今行っているけど、そういうことを表に向かって言えないとおっしゃっていました。

また、2009年当時のオモニ会会長さんが、その時のことがずーっと連続的に続いている、この問題を思うと本当に日本社会がもっともっと変わってほしいという思いでいっぱいだと涙ながらにおっしゃいました。

日本人は何気なく言っている言葉が、それは何気なくじゃなく差別を誘引して、日本に住む在日の人たち、在日外国人に対して、痛みを覚えさせているのではないでしょうか。これをちゃんと後押しするのが昨日の裁判結果だと思います。

名誉棄損でこの男性は50万円の罰金刑となりましたが、片方でそういった発言について公益性があると司法が判断を下した、こういう社会は変えていかなければいけない、そういう思いで報告集会でいろいろ話を聞かせてもらいました。公的差別を無くしてほしい、これが私たちがここに立って訴えていることです。




「あんたら気つけやー」のアギさんのアピールです。

オモニ アギさん

今日もしっかり聞いていただきたいです。今9月、運動会のシーズンです。今年はコロナで時間が短くなったり、見に行ける人数が制限されたりと限られた中ですが、子どもたちは青空の下で、練習、精一杯頑張っています。

下の子は年中なんですが小さい体で大きなフラフープを50回回せるんだと得意げに家で見せてくれました。ほんとにそんな姿がかわいくて、朝鮮学校の幼稚園でのびのびと育っているのだと実感する毎日です。

補助金のこと、無償化のこと、もう一度考えてみました。私がまだ母親になっていないころ、高校無償化が適用されたとき、ある高校で貼ってあった、「社会があなたの学びを支えます」 そのあなたの中に朝鮮学校の子どもたちが入っていないことに対して、本当につらい思いをしました。それは今もずーっと続いています。

つらい思いのまま卒業していった子どもたちがたくさんいます。子どもたちのつらい姿を見て傷ついている保護者がたくさんいます。そして今、幼稚園です。3歳の子が社会からのけ者にされたという事実を、まだ理解できない3歳の子どもがされています。その子どもを持つ親として、どれだけ悔しくてどれだけ悲しくてどれだけやるせないか、社会の中で透明人間扱いされているということ。でも私たちはこの国で生まれ、育ち生活して大阪の、大好きな大阪っ子として生活しています。

社会は子どもたちを未来の宝として一生懸命育てていると思います。その子どもたちの中に私たちの朝鮮学校に通う子どもたちもいます。ハングルの言葉で歌う歌や日本語で歌う童謡の歌や、どちらをうたっていても私の子どもはとてもかわいいです。でもこの日本社会の中で朝鮮人、在日朝鮮人としての自分をありのままに受け止めてくれ、それを肯定する心を養ってくれる場所は、今、朝鮮学校が一番大事な場所として私はそう感じています。なので、朝鮮学校で朝鮮の子どもたちが朝鮮人としての心を育む場所としての大事な場所、それを社会の豊かさの一つとしてしっかりと大きな器で政治が行政が受け止めてくださることを強く強く求めます。

10年前15年前まで続けていた補助金、もう一度復活を見直してもいいころではないでしょうか。今からでも3才の子どもたちに、大阪でもちゃんと支えてあげるよという姿勢を見せていただけたら、もっと大阪を大好きになり、もっとこの世の中のためにできることは何かなと、そういう気持ちでいっぱいになります。その中で一緒に豊かで幸せな楽しい大阪を、一緒に造っていきたいです。なので、私たちを透明人間扱いせずに、しっかりとみてください。文化祭や公開授業があるときはぜひ見に来てください。どうぞよろしくお願いします。

長崎さん

生野朝鮮初級学校は11月28日に公開授業できることになりました。今までのように、残っての食事会や、たくさんの交流はできませんけども、ぜひ子どもたちのありのままの姿を見て、ありのままの自分を認めて輝いている姿を見てください。

そして今行われている差別が理不尽化ということを知っていただけたらと思います。





大阪中高に娘さん二人を送っていらっしゃる金さんもマイクを持たれました。

オモニ

大阪福島地域から来ました。大阪朝鮮中高級学校に子ども二人を通わせているオモニです。

先ほどから出ている公益性について考えてみたのですが、最近、大坂なおみさんが黒人の方で射殺された方の名前を書いたマスクをしながら、命を背負って全米オープンに参加しておられました。

その姿を見ていろいろ批判もあったそうです。政治的なことにテニスプレーヤーが参加すべきではないという批判もあったそうですが、大坂なおみさんは、これは人権問題だ政治問題ではないと言っていました。

朝鮮学校に対する問題は政治問題でしょうか。子どもたちが朝鮮民族に生まれて朝鮮語を学ぶという基本的な人権の問題ではないかと思います。朝鮮学校に対しての差別が公益性があるということに関しては、極端に言うとアメリカの黒人差別と共通性があると思います。公益性の公とは何でしょうか。その時の権力者の公ではないでしょうか。公益性が拡大解釈されることは無いでしょうか。そのように感じています。

私たちの訴えることはただただ人権問題です。子どもたちが朝鮮人として朝鮮語を学び文化や歴史を学ぶ、そのことによってプライドを持ち、生きていくという基本的な問題です。それを政治的な問題にしないでいただきたいです。公益性を政治に利用しないでいただきたいです。それを切に願いつつ、いつかは必ず届くと思い、声が届くと思って日本の方々と続けていきたいと思います。





全員でのシャプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」です。

シュプレヒコール

・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ
・朝鮮学校の子どもたちを差別するな
・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ
・朝鮮幼稚園に幼・保無償化を適用せよ
・行政が差別するな





最後の歌は歌舞団のカンさんの音頭で「勝利のその日まで」

❗️❗️


駐輪場での申し送りです。



府庁内ロビー活動の報告をカンさんが行い、皆さんがいろんなイベントの紹介をされました。チラシを見てくださね。



来週は府庁もお休みなので火曜行動も休みます。



今日はいつもと違う道から大阪城公園内を自転車で走って帰りました。百日紅(サルスベリ)が綺麗に咲いていました。

再来週お会いしましょう❗️


コメント
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