ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

詩 保育日誌  (2020.6.1作)

2020-06-01 14:10:47 | 詩・コラム





  保育日誌

          ニョニョ

6年前 春雨がしとしと降った4月に
目元が涼しげで美しい
新任の先生にお会いしました

お花畑を耕しながら10年も待った
奈良幼稚班が再出発した日
溢れる喜びの中で迎えた新任の先生

先生は来られたその日から
1日も欠かさず日誌を書かれました
熱はないだろうか 泣く子はいなかったかなぁ
お昼に食べたおやつはおいしかったかなぁ

春には参観授業 楽しい端午遊び
梅雨の日はかたつむり探し 夏は七夕祭り
秋には同胞運動会 冬にはお餅つき

びっしり埋め尽くされた保育日誌
書いても書いても書き足らない
園児たちの幸せに満ちた姿なんです

姫路の家族に会いたいときも
前が見えず悩んだ日にも
幼稚班室を離れることはありませんでした
一刻を惜しみながら尽くされた先生

先生の想いの大きさの分だけ
年ごとに増えていった保育日誌
園児たちの成長がありありと刻まれた
頼もしい主任先生の保育日誌

先生のように素朴な大学ノート
だけどこの保育日誌は
測りきれない 希望の重みなんです

         2020年6月1日




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詩 ささやかな願い(バイリンガル)

2020-06-01 12:07:00 | 詩・コラム






「ささやかな願い」
             ニョニョ

春風がそよぐ 4月になれば
空色のランドセル堂々と背負い
手をつないでハッキョに行こうね

いつになればその日がくるかと
指折り数えながら待ってたけど
スファがやっと1年生になるんだ

曾おじいさんが建てられ
おじいさんとお父さんが通い
兄さんや姉さんが育った学校

70余年積み重ねた誇りが
光り輝く私たちの学校で
母国の文字を学ぶスファよ

このハンメの願いはただ一つ
毎朝スファと手をつなぎ
笑い歌いながら学校に行くことさ

誰も妨害できないように
誰も行く手を阻めないように
ギュッと手をつないで歩きたいんだ

私が息切れしてハアハアしているときは
スファよ、お前が私の手を引いておくれ
4代が繋げてきたハッキョへのこの道

春風がそよぐ 4月になれば
ランドセルに希望を一杯つめて
末孫のスファがウリハッキョに行くんだ


자그마한 소원

녀 녀


봄바람 살랑 부는4월이 오면
하늘색 책가방 버젓이 메고
함메랑 손잡고 우리 학교 가자야

언제면 그날이 올가
손꼽아 기다리던
막내손녀 수화가 1학년생 된단다

증조할베가 세우셨고
할베와 아빠가 다녔고
너의 오빠 언니가 자란 학교

70여년 쌓아온 많고많은 자랑으로
눈부시게 빛나는 우리 학교에서
우리 말 우리 글 익혀갈 수화야

이 함메의 소원은 단 하나뿐
아침마다 수화랑 손을 잡고서
웃으며 노래하며 학교가는거란다

그 누구도 방해를 하지 못하게
그 누구도 앞길을 막지 못하게
꼭꼭 손잡고 걸어가고싶단다

함메가 숨이 차서 할딱거릴 땐
수화야, 네가 내 손 끌어주려마
4대가 이어온 보금자리 가는 길

봄바람 살랑 부는 4월이 오면
가방속에 희망을 가득 채우고
막내손녀 우리 수화 학교 간단다

*コロナ騒動のため今日初めてランドセルを背負って登校しました。

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