ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

コラム 「運動会の思い出」 再掲ですが

2013-10-07 14:42:44 | 詩・コラム




コラム 

    「運動会の思い出」    
            

  秋、運動会たけなわ。何といってもかけっこは運動会の花形だ。

  初級部の時、自慢じゃないが6年間ずっとビリだった。徒競走のことを考えると憂鬱で頭が痛くなる。せめてビリから2番目になろうと前日にかけっこの練習を始めるのだが、決まってその夜に熱が出たりリンパ腺が腫れたりする。 

  学生生活も終わり、これで徒競走ともお別れだと喜んでいたら、教職員学年別リレー無条件参加が待っていた。

  いつもは元気一杯に実況放送を担当している私だが、リレーの時間が近づけば近づくほど口数はへり、いつの間にか胸はドキドキ、しかめっ面になって行くのが分かる。

  「えい!なるようになれ!」と思って一生懸命走るのだが、何故かうしろにうしろに引っ張られていく。

   次の日、誰かが必ず報告してくれる。

  「昨日の夕食時、先生の話題で持ちきりでしたよ。どうしたらあんなに遅く走れるのか聞いておいでと言われました、毎年楽しませてくれてコマッスムニダ!」なんて事を言われるのだから、たまったものじゃない。

   今年はもうリレーの心配も無く、売店を手伝いながら楽しく運動会を見させていただいた。確かに先生方が走る姿は面白い!

  悪気は全く無いのだが、私の口からもついに出た。
 「どうしてあのソンセンニム、あんなに遅く走れるのかなぁ。」(笑) 







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