ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

詩 「十五夜の日に」訳詩

2013-09-25 22:54:52 | 詩・コラム

  *中秋節の日に1編の詩をハングルで書きました。拙い訳詩ですがよろしければ読んで下さいね。




  「十五夜の日に」

皓皓と 明るい月が
中空にかかった仲秋節

とびきり美しい
満月が撮りたくて
カメラのファインダーを覗いたら

懐かしい兄さんの顔が浮かび
お盆のような満月が歪んでしまった

旧盆には必ずまた訪ねると
約束したのはいつの事だったろう
愚かな妹は今年も異国で
空ばかり見ている

西帰浦の海が見える共同墓地
両親のお墓参りに初めて行った日
兄弟が集まったことが嬉しいと
ニコニコしながら泣いていた兄さん

お墓の雑草刈りは終えただろうか
果物やソンピョンも供えただろうか
今年も一人ぼっちでお酒飲みながら
十五夜お月様眺めているのだろうか

2時間もあれば行ける故郷の地
いまだ月の国ぐらい遠いけれど
皓皓と月が輝く 仲秋節の日は
恋しい兄さんに 会える日なのです

     2013年9月19日

           *ソンピョン―松餅



コメント (2)
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