お盆に帰省した娘一家と短い旅を楽しんだ。(小さい画像はクリックで大きくなります)
<東峰村小石原焼窯元→久住高原へ>
今は東峰村(小石原村と宝珠村が合併。なじめないなあ)と名前が変わった。350年の歴史と今も50軒余りの窯元がある。暫くご無沙汰しているうちに、なじみのY窯元やO窯元の絵柄も少し変わった。昔ながらの小石原特有の【飛びカンナ】の模様は残っているが。明日はイベントがあるとのことで、若い娘さんたちが用意に余念がない。漫画チックなイラスト、なかなか上手だ。山裾の鄙びた陶器の村にも、伝統を守ろうとする若い風が吹いているようだ。
娘夫婦が器を補充、我が家も幾つか購入。その足で我が家定番の久住高原へとドライブ。宿もいつもの久住高原コテージ。食事は今回は焼き肉。食きべれない程の豊後牛に若い家族は満足な様子だった。
広大な草原の向こうに涅槃像のような阿蘇五岳を眺めながらの露天風呂、キャンプに来ている親子連れも多い(テントなども貸してくれるので、夏休みは人気である)
夜は天体望遠鏡で専門家の説明を聞きながらの星空観測(私は少し疲れたので部屋で留守番)夜空は澄み切って満天の星、空気もひんやり。十分な観測ができて孫たちにとっては夏休みの嬉しい思い出ができたようだ。私たちも孫たちとの会話やトランプなど、楽しい時間を過ごしたことはいうまでもない。二人とも部活は一緒、吹奏楽部、今年は一位の成績でコンクールを勝ち進み、秋には三回目の大きなコンクールがあるという、そんな部活の話なども楽しく聞いた。
昼間は24,5度だが、それでも下界(笑)とは10度差があり、草原を吹き抜ける風はさわやかで心地よい。特に少しずつ夜のとばりから曙色が広がり始める頃の草原は、実に清々しく、キャンプの人たちもまだ夢の中、可愛い小鳥たちのさえずりと空の色の変化が朝を告げる。朝霧の向こうに阿蘇五岳が姿を現す。今日も晴れるだろう。
薄紅に朝の衣が広がる。はるか草原のかなたに 阿蘇五岳が、朝霧の中に姿を現した
<原尻( はらじり)の滝→阿蘇・大観峰へ>
翌日はトンネルを抜けて竹田へ。竹田は【荒城の月】作曲の滝廉太郎の故郷でもあり、竹田城址は桜の名所としても有名。今回は素通り。(真夏の城址は暑すぎて・・・)
【原尻の滝】へと向かう。幅120M、高さ20M、東洋のナイアガラ・・ともいうそうだが。小規模だがその様子は確かに似ている。以前カナダを旅してナイヤガラの滝を見た。その壮大さに圧倒されたのを思い出した。私は山でもせせらぎの聞こえるような川のあるところや、海が大好き。水のある風景が好き。だから滝も大いに興味があるのだが、ここは大きすぎて滝のそばで遊ぶってわけにはいかない。眺望を楽しむ滝だった。滝の周りは整備されてはいても、里山風景の中で趣があるのだが、何しろ暑い。昨日を上回る気温だろう。肌がチリチリ痛いような強烈な陽射しだった。 長いつり橋が滝の真正面にかかっている。下の孫は私同様、高所が苦手らしい。揺れるときゃあと声が出そうになるのを、孫の手前こらえた私も実は高所恐怖症。婿やご隠居達はさっさと渡っていく。娘が移した写真を見ると、私はもろにへっぴり腰、みっともなくて載せられそうにもありません(笑)日本一という久住の大吊り橋もまだ未経験。下の渓流では、魚釣りに興じる親子連れ、川の流れにちょっぴり清涼を感じるが、でもやっぱり暑いなあ(汗・汗)
<ソフトクリーム・ラリー> これは私たちがよく立ち寄るお店で。ソフトではないけど。
「暑いねえ!」焼けつくような猛暑にげんなり。と、娘が【ご当地アイスクリームラリー】のちらしを店でもらって来た。長湯・久住・竹田・荻などの道の駅やお店がエントリー。合計20種類。巨峰ソフト・ほうれん草そふと・トマトソフト…などなど珍しいものも多い。スイーツ20種すべてを巡った人には【たけたソフトクリーム大使】認定。認定証とオリジナルピンバッチ進呈、さらに3万円の宿泊券が抽選で当たるとある。どこも観光客寄せにいろんな知恵を絞って頑張ってるんだなあ。
阿蘇や久住は牧場が多く、牛乳が美味しいので、ソフトくりーも美味。それにでっかい!サービス満点である。立ち寄らなかったが長湯温泉は泡・泡の炭酸温泉が取り持つ縁で、ドイツと昔から交流が深い。長湯のソフトクリームはドイツワイン味だそうだ、ちょっと興味をそそられるなあ。
<阿蘇・大観峰>
大観峰は親子連れで賑わっていた。向こうには根子岳、手前に広がるモザイクのような田畑や家々。世界一の阿蘇のカルデラはやはり見事な眺めだ。見下ろしていると、カルデラから吹き上げる風が焼けた肌に心地よい。孫たちは早速名物トウモロコシを。ちょうど熊本のゆるキャラ【くまもん】が来て、ヘリコプターに乗るとか子供たちと記念撮影をするとかで・・・それで小さな子供たち連れの親子が多かったのかもしれない。
大観峰を降りて日田経由帰路をとる。【ウナギ食べたいな】のリクエストに鳥栖のなじみの店へ。今回の娘たちの旅は我が家での食事やお刺身、握り寿司なども含めて、A級・B級ご当地グルメの旅だったようだ。勿論博多ラーメンもしっかり食べていった(笑)
<いつものごとく>
大観峰が近づいた時、娘が「お母さん、ここで携帯忘れたよね。私が探しに行ったら、5個位携帯の忘れ物があった。携帯忘れる人あるんだねえ」 婿や娘にとっては携帯、いや、今はアイホーン?アイパッド?は必需品。忘れるなんて考えられないのだろう。ご隠居「雲仙でも、四国でも、お母さんは必ず何か忘れるのだから~」わあ、形勢悪くなった!【大丈夫、今度は忘れないから】・・・
最後のグルメ旅?の〆は【ウナギ屋さん】実はここでテーブルの下に私小さな手提げ忘れておりました。まだ娘達には告白してないんだけど・・・大したものは入っていないけど、バックがなくすにはちょっと・・・
お店には預かっておいてくださいと電話。まあ、いいや、その時もう一度美味しいうなぎを食べることができるんだから。
可愛い小さな花達宿の草原で。撮影はご隠居
今回の旅、エッセイとして読みたい方は、ご隠居さんのブロ蟋蟀庵便り をご覧ください。フォトアルバムもあります。