折りたたみ自転車で日本一周 etc

Bromptonで休日を繋いで、日本一周を目指しています。 その他、趣味の魚釣りなどを綴っています。

釣り-「石鯛釣り 竿受け自作 2号」

2015年11月29日 | 石鯛

去年、石鯛竿用の竿受けを自作したのですが、持ち運びの時に邪魔になります。
ということでBROMPTONのように持ち運びしやすい、折りたたみ竿受けを作ることにしました。

一応、設計図を書いたのですが、肉抜きの穴の位置を間違えたり、竿尻を固定するところの位置を変更したりしたので、完成物は若干設計図と異なってしまいました。

本体部分は流用している竿受けの部品に合わすため、Bの部品は6mm厚のアルミ板で、それを挟み込むような形で4mm厚のAとCの部品で構成しています。

一作目は大きなアルミ板を切って作ったのですが、今回はアルミ板を組み合わせて作ったので、アルミを切る手間が省けて、短時間で作ることができました。

ストッパー部分は、Fは6mm厚、DとEは稼働部分なので、5mm厚のアルミ板を使いました。

竿の胴を受ける部分を折りたたむと、一作目の半分ぐらいの大きさになります。

1/6ぐらいになるBROMPTONにはかないませんが、仕掛け入れを一つ、入れれるぐらいのスペースが確保できました。



 
出来上がった自作石鯛竿受け2号を持って、和歌山の磯に行きました。

急に寒くなってきたので、魚の喰いが落ちているだろうと思って、ウニはいつもより少なめの25個を注文しました。
でも、ウニ25個だけでは心もとないので、他に何かないかと餌屋を物色していると、石鯛におすすめ、食い込み抜群と書いた餌がありました。

ヤドカリです。
大が1個400円、小が1個350円・・・
高い・・・

しばらく悩んだ末、思い切って買うことを決断。
50円違いなら大きい方をと、3個だけ買いました。
 
漁港について渡船に乗り込むと船内の釣り人が、
「急に水温が3度も下がったみたいやなあ」
「今日は厳しい釣りになるな」
と話をしていました。
嫌な予感が・・・
 
船頭が先日64cmの石鯛があがった磯に渡してくれました。
磯に渡って竿受けをセット。
竿尻の角度にストッパーがきれいにあっているように見えますが、レバーの切れ込みをほんの0コンマ何ミリか切りすぎた結果で、意図したわけではありません・・・
設計では直角で固定されるはずだったのですが。

 
実用には問題ないので、釣りを開始。

船内の釣り人が言っていたとおり、魚の活性が低いのか、ほとんどウニが齧られません。
2・3回投げ直して、やっと齧られる程度です。

試しに虎の子のヤドカリを投げてみました。
ヤドカリは初めて使うのですが、ハサミと足を切り取って、頭から尻尾に針を通します。
ちょっと残酷ですね。

細かいアタリがでるものの、食い込むまではいかず、ヤドカリは喰われて無くなってしまいました。
400円がパー
餌屋の嘘つき
全然食い込まんやんか。
 
10時ごろに弁当舟が来ました。
弁当を食べた後に30分ほど昼寝をして釣りを再開すると、ウニが取られだしました。

魚の活性が上がったのか、期待してウニを打ち返していると、昼ごろに竿がいきなり舞い込みました。
慌てて竿を握ったので、レバーを握り損ねて竿尻が解除できません。
握りなおしている間に魚に先手を取られてしまいました。

掛かった魚はかなりの大物で、竿を立てることができずのされてしまい、根に突っ込まれて道糸が切れてしまいました。
切れた道糸を手に心臓がバクバク
これがあるから底物はやめれません(もっとも、竿をのされるなんてこれが初めてですが)

自作石鯛竿受け2号は、強烈な舞い込みにも耐えたので、強度はOKです。
今度は落ち着いてレバーを握らないと。
 
新たな魚との出会いを期待してウニを打ち返しましたが、なかなか食い込むまでいきません。
そこで、2個目のヤドカリを投入。

穂先を叩くアタリが何度かか出て、沈黙・・・
400円がパー
餌屋の嘘つき
全然食い込まんやんか。
 
ウニを打ち返すも舞い込みはなく、
ウニを使い切り、最後のヤドカリを海に投入。

穂先を叩くアタリが何度かか出て、沈黙・・・
時計の針は3時を回っています。

無念が残りますが、餌もなくなり、4時に渡船が迎えに来るので、そろそろ片づけをしなければいけません。

ヤドカリから切り取ったハサミが残っています。
もったいないのでハサミを針に付けて放り込み、片づけを始めました。
 
あの一匹を釣り上げていたら、満足の釣りで終われたのに・・・ 
竿をのされるような大物はいらない・・・
僕の腕でも獲ることのできる40センチぐらいの石鯛がかかってくれてたら良かったのに・・・
 
 
 

 
「???」
道具を片付けていると、竿先が揺れたような気がしました。

片づけの手を止めて、竿に近づいてみたのですが、気のせいでした。
きっと風か波の悪戯でしょう。

仕掛けを回収しようかと思ったのですが、まだ道具の片づけが残っていたので、竿は一番最後に。
他の物を先に片付けようと道具の戻ろうとすると、

「舞い込んだ!」
慌てて竿のところに戻り、今度は慌てていたけどしっかりレバーを握って竿を解除できました。

竿を立てて魚との格闘開始。
根に道糸が擦れないように祈りながら竿をさばき、リールのハンドルを回します。
何度かの強烈な引きをいなすと、セズレワイヤーが見えてきました。
根をかわせた!
魚は?
黒っぽい平らな魚形。
石鯛!
良型!
玉網は片付けていたので、思い切ってごぼう抜き!

磯の上で跳ねる石鯛は、46.5cmありました。
今まで釣り上げた石鯛の中で最大、一気に6.5cmの記録更新です!
 
最後の最後にこんなことってあるのですね。
しかもエサはヤドカリのハサミ。
ヤドカリを買ってて良かった。

餌屋さんに感謝です。