あけぼの

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東日本巨大地震で心配してくれていたアメリカの友人たち

2011-03-28 01:28:02 | アート・文化

22日の夜アメリカ、シンシナティに戻った。次の日からTaxReturn(税の申告)や大学への挨拶、銀行のこと、50周年記念旅行のための諸準備や支払い関係等に大わらわだが、会う人会う人がMarch11の地震と原発事故にまつわる後遺症について心配してくれていて胸がつまった。Tax Returnで訪問したMunicipal OfficeIrmaはオフィスの自室に招じ入れてくれ、筆者夫婦の所在を日本人ネットワークに頼み、探索し回ったという。嬉しくも可笑しかったのは行きつけの銀行のカスタマー・サーヴィスのCathyだ。筆者夫婦の旅好きを知っているので、地震時には日本にいなかったと願いつつ、所在を確かめるため、筆者夫婦がクレジットカードをどの国で使っているか調べてみたという。職場によって心配の仕方、所在の確かめ方がユニークであり、一緒に笑いつつ、家族のように心配して頂いたことに感謝した。地震時、アリカからは2つの大学の教え子、同僚、恩師、友人等、そしてスウェーデン、ノルウェイ等、地球上の一角から多くのEmailをいただいたが、停電もあり、コンタクトが難しかった。Facebookは大いに役立った。多くの友人に心温められ、お礼を言うのも一挙に出来た。

 こちらに戻って一緒に食事したScott、Gary、Brianたちはどの組織を通してDonationをするのがいいか聞いてきた。彼らはすでに所属教会で物品やお金のDonationを集め、ある日時間を作って日本に行って復旧作業にかかわりたいとも言っている。コロラドの美枝子さんは友人たちと羽織を着て街頭に立ち、かなりのDonation を集めて日本に送ったという。筆者も友人を通してささやかながらドーネーションをし、天災、人災の犠牲者やご家族、空気や水質汚染について遥かCincinnatiより心配し続けている。(彩の渦輪)


ユスリ君と値下げ交渉 ~ロシア連邦②~

2011-03-21 08:48:41 | アート・文化

ロシ赤の広場とボリショイ・サーカス

 赤の広場の解放感は特に気に入り、2日続けて訪れた。一角にあるレーニン廟はすっきりしたデザインだ。残念なことに4月までレーニン様にはお目にかかれないそうだ。グム百貨店にはトイレを借りに入ったが高価なブランド物ばかり、資生堂の人気に驚いた。ボリショイサーカスを楽しんだのは言うまでもない。ベルトに掴まった男女の演じる優雅な空中円舞、危険な綱渡り、チンパンジーやラクダや虎の集団演技は可愛くて時を忘れた。

ユスリ君と値下げ交渉

 メトロ路線の乗り換えについてきてくれる親切な人が多く、持参の折り紙や七連の鈴をあげて短い会話と笑顔を交換しあったが、一人だけ、人相がいかがわしい男が2路線ついてきた。「危ないかな?」と思った途端、「100ルーブルおくれ!」値切って10ルーブルあげたら瞬く間に人混みに消えた。壁の彫刻が美しく豪華なシャンデリアが並ぶコムソモールスカヤという駅だったが、ユスリ君との賃下げ交渉で駅構内の豪華な彫刻を楽しめなかったのが返すがえすも悔しい。夫の方が先に怪しいと気づき、別れようとしたが、「もし親切な人なら傷つけちゃあ悪い」と思ってしまった筆者はつい信じた。少なくとも信じたふりをして同行した。いつもこの調子で、最後は騙されることが多い筆者だ。ゆすられることに懲りない馬鹿な女とその夫がいよいよワンワールドの旅へ出発した。ア完(彩の渦輪)


スッテンコロリン、雪の聖ペテルブルグ~ロシア連邦①~

2011-03-20 23:02:56 | アート・文化

スッテンコロリン、雪の聖ペテルブルグ  

 雪が1m積り、ビルの屋上から巨大な氷柱がぶら下がるサンクト・ペテルブルグ(旧レニングラード)の道路はツルツルで足元が覚束ない。凍てつくネヴァ川には跳ね橋がかかりレストランや軍艦が見え、15、6世紀の建物さえ遺されている美しい街だ。若き日ロシア文学を愛読し、学生時代は資本論を読み、歌声喫茶でロシア民謡を歌った筆者にとってロシアは「取っておき」だった。雪の3月なのに心うきうき、充分に雪開けしていない道をこの街の象徴、青銅の騎士像まで歩き、そこから聖イサク寺院を仰ぐと、金の帽子を被った大聖堂が雪に映え最高だった。血の上の救世主教会はアレクサンドル二世が革命前段階でテロ組織に暗殺されたその場所に息子の三世によって建てられた。インテリアは一流画家たちが加わって完成したモザイク画で豪華、魂が吸い込まれる。この街でニコライ大公の息子、ウラジミールが住んだ小宮殿がレストランになっていると聞きディナーに訪れた。愛想のいい女性ピアニストが次々とロシア民謡を演奏し、「荒城の月」や「さくら」も演奏してくれた。ロシア民謡をお客たちと合唱し、客席から曲のリズムに合わせた盆踊りでおどけつつピアニストに近づきチップをはずんだ。

「男と馬が好き」だったエカテリーナ二世   

 モスクワ川沿いに歩きクリミアの橋、菩提樹の並木、マルクスの像のある大通り、ライーサの眠る墓からスラブ広場へ。マクドナルドが見えるが社会主義終焉直後ほどの行列はないとか。健康食ではないと気付いたのだ。クレムリンではウスペンスキー寺院と武器庫を見た。武器庫というがこれは世界第三位の宝物殿だ。300年続いたロマノフ王朝の財宝が見られる。ロシア産の真珠のついた10kgの戴冠式ドレス、ダイヤやエメラルド、トルコ石や柘榴石を使い放題の玉座や家具がある。「ダイアのシンデレラ」、エカテリーナ二世は夫を幽閉、暗殺、33歳で即位、「馬と男が大好き」で150人の恋人がいたという。勝手し放題の奢侈な皇室文化に、圧政に苦しむ農民たちの辛酸を舐める生活を重ねあわせた。続く (彩の渦輪)


メアリーさんからの人生訓

2011-03-09 21:51:21 | アート・文化

メアリーさんから送信して来た45の人生訓、素敵なのが多いので少し紹介します。

1.  Life is too short to waist time hating anyone.

2.      Your job won’t take care of you when you are sick.  Your friends and parents will.  Stay in touch.

3.      Cry with someone.  It’s more healing than crying alone.

4.      What other people think of you is none of your business.

5. Get rid of anything that isn’t useful, beautiful or joyful.  (Mary Fisher)

自分の好きなように訳して味わってみてください。きっと同感なさいますよ。(彩の渦輪)


手作りのひな人形

2011-03-09 08:58:20 | アート・文化

 ラジオの深夜放送から流れた「音に逢いたい」の情景から、ジーンと胸に響いた幼かった姉妹の物語を紹介しよう。貧しくて雛人形が買えない家庭に育った姉妹だ。5歳の姉が新聞紙で折ったひな人形にクレヨンで顔を描きながら雛祭りの歌を歌ってくれた姉を妹が回想していた。雪洞も雛あられもない自作のひな人形だけ、60年過ぎても子どもの頃の雛祭りの姉の歌声だけが心に響き渡る、と言っていた。自分にも似たような思いでがある。

 親は生活のために働くのが精一杯、子どもの心情など考える余裕がなかった時代だ。親の背中を見て子どもが育つとはよく言ったものだ。心が幸せなら暮らしの格差など考えなかった。その時その時の境遇の中で素直に「本気」で生きることが如何に大切であるかを考えさせられた。幼少時の育ち方が人格形成の根幹をなすものか。(自悠人)

No one is in charge of your happiness but you. (Mary Fisher)

Life isn’t fair, but it’s still good. (Mary Fisher)   

人生は公平ではないけどやっぱりいいもんだ!